ステーキ漂流記
11月15日「ジリオーラ」ステーキセット(六本木)
東京ミッドタウンでのブラピの記者会見が終わった後のこと。
実は会見が終わった後に行きたい店があった。六本木ミッドタウンの真ん前にある「SG」(イニシャル)という店に目星をつけた。なんと、ランチタイムに黒毛和牛ランプステーキが2000円だという。これ、かなりのサービスだよ。行くしかないよ!
ところがどうだい?
Tというビルの地下1階にある「SG」がもぬけの殻ではないか!?
こういう状態を前にいた会社では“滅”と言っていた。
“滅”だよ。“滅”。
それもそのはず。
真ん前にはミッドタウン、隣は叙々苑、ちかくにはブリティッシュパブだ、インド料理だ、イタリアンだ、と多国籍軍の攻勢に昭和の洋食屋は見事に轟沈。
ということで、いつものようにステーキ難民と化し、ステーキがある店を探しにさ迷う。ミッドタウンの中も入るがステーキがありそうな店は混んでるし、あと前にあった豚カツ屋が見当たらない。仕方なく外に出てアマンドの交差点に向かう。たしかに、アマンドの交差点には「いきなり!ステーキ」と「アウトバックス」がある。けど、気分的にはチェーン店に入る気分じゃない。
ふと、シネマート六本木の近くに怪しいビストロがあるのを思い出した。「瀬里奈」ではない。高いし。イタリアンの店だ。そこを通る度に気にはなっていた。よく表にあるランチメニューを見るとしっかりとステーキセットがあるではないか! 2000円で。これで決めた。
中に入ると何やら小綺麗な内装。大半が女子だが、雰囲気的には『かもめ食堂』な感じ。男もいるがみんな40以上、いやナイスミドルばっかり。で、どの席もパシャパシャと写メを撮っている。隣の女性二人は海の幸ラグーンパスタをシェアしながらナイスミドルとなにやら語っている。話を聞いているとどうやら映画関係者と小説家みたいだった。ま、いいや。
セットにはステーキ以外にサラダとミニパスタがつき、ステーキを待つ前菜としては十分った。パスタと一緒について来た小皿だが、ひとさじかけるだけで物凄く辛いスパイスだった。
ウェイトレスに何処産の肉のステーキか訊いてみた。
ニュージーランド産。これで少しハードルが下がった。肉は少し切りやすく、味はオーストラリア産とあまり変わらない淡白な肉。周りに脂身があったのでまだいいが。
ここ最近2点や1点ばかりだったのでコスパも含めて悪くはない。トータルで40分ぐらゆったりといたので、1時間以上余裕を持って行くにはいいんじゃないかな。
★★★