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セター首相の苦難

 先月、タイのセター首相が来日してたんだけどなあ、日本ではほとんど報道されず、残念だったなあ。タイの政治はコロコロ変わり、いわばゲームのようでそれに巻き込まれる国民は大変なのであります。
 近年、アジア諸国では若い時分にアメリカに留学して勉強していた人が宰相になることが多くなってきてる気がします。台湾の前総統、蔡英文さん、そしてセター首相もそう、アメリカでMBAを取っています。岸田さんは小学生の時、アメリカの学校に行ってますね。
 タイという国は、DNAに寝業というか、策士な側面を持っていて、一筋縄では行きません。日本と仲良くしたいという強力なメッセージを送りながら、中国やロシアと強く繋がっています。ロシア人に対して、3ヶ月のノービザ滞在を許しているというのは、この雑誌を記事を読んで初めて知りました。日本人は1ヶ月しか認められていないのに・・。

 話は中東のガザ。タイ人もハマスの人質になっています。先日、2名の方の死亡が確認され、セター首相が遺憾の意を表明していました。イスラエルにはギブツでの労働者を中心に3万人のタイ人在住しています。イスラエルも中々の策士、パレスチナとの境沿いにあるギブツには外国人を配しています。結果としてタイ人も誘拐されました。

 イスラエルという国は読み解くのは難しいく、特異の価値観や生き方を持っている国。僕もイスラエル人の友人がいるのですが、なかなか、なかなかの人物です。この友人ができてから20年近くイスラエルに関心を持っているのですが、恐らく今後どうなるか・・。イスラエルは表面上は別として、ハマスと交渉はしないでしょう。交渉したとしても、ハマス自身が一番知ってると思うのですが・・、いったん停戦した後、誘拐と襲撃に関わったメンバー、資金提供者、協力者は1人、また1人といなくなったり、暗殺されるはずです。ハマスのメンバーは地球の裏側まで逃げても、逃げきれないのです。

歎は最悪を覚悟することにより終極す。  シェークスピア

 

 

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