大雑把な意味でテドロス事務局長は問題の認識が出来ていないのかと思います。
基本的な流れとしてその変異株を発見しただけでは問題です。
その対策をして初めて感謝されるべきなんです。
それが、変異株の脅威を論じているのはむしろWHO自身なのかと思います。
渡航禁止にしてもワクチンが効かずに感染するのは香港の話で分かっています。
となると大前提が崩れたので南アフリカやその周辺諸国だけでなく、他の国からの移動も制限されております。
また、重症化するリスクも分からない点で医療逼迫してしまうといけないので緊急回避でしかありません。
それに今回とベータ株の原因にはエイズなどで免疫不全の感染者による変異が疑われる訳でそれも南アフリカ地域の対策の遅れですよね。
ワクチンの接種率にしてもそうですが、きちんとするような状況にしていればまだ非難されるとは思えません。
それに誰も罰せられるのではなく、むしろ先進国は協力してワクチン等の供給を手助けしていますよね。
アフリカで接種率が悪いのはそのインフラ施設・設備等が整っていない為に接種が進まないとも聞きます。
通常時のWHOなら開発途上国への支援で済むのでしょうけど、先進国特にアメリカの被害が出ている以上そうとばかり言えませんよね。
優先順位を言う以前に、まだその国の中の問題を解決しているのですから。
自国の感染対策や治療に専念するレベルで他の国の話まで出来るのかが問題なのでしょう。
日本みたいにこれは自国用、これは支援用と分けてしまうのもどうかとは思いますがそれでも出さないよりは良かったのかと思います。
それに先進国まで感染拡大して本格的に医療逼迫になると当然ですが、開発途上国に回せる余裕は更になくなります。
医療的な面だけでなく、金銭的にも支援出来る余裕を失います。
テドロス事務局長はおそらくそう言う意味では先進国側の立ち位置で支援に苦戦したような経験がない分理解されないのかと察します。
ユニセフやユネスコにしてもそうですが、その成り立ちの割にやっている事はお粗末ですよね。
何故なのかと言えば、国際的な機関でも現地スタッフやその下部組織は決して同様の質を堅持するようなものではなく、下手すればとんでもない状況です。
WHOはそれでもまだ現地に入る医療関係者などに恵まれている方です。
なのに今回のようなエジプト目線の話をテドロス事務局長がした事でその威厳が逆に落ちた感じもします。
中国よりもその他の国の方がWHO資金の割合が多く、現実的にはもう少し控えめに忖度するべきかとは思います。
先ずは、世界的なパンデミックを抑える事なのかと思います。
それに幾ら変異し易いウイルスとは言え、英国のアルファを除いてデルタのインド、更に南アフリカはベータと今回のオミクロンですから二度ですよね。
テドロス事務局長が
不向きなのは知れているのに変えられない時点でWHOの組織的な問題は大きいのかと思います。
過去の事例からすると、パンデミックが解除しても良い時期になってもまた新変異株で長引いています。
その変異は新興国で発生してその人口が多く、密になり易いような状況下で起きているのではないかと懸念しています。
最初の中国の武漢の多人数のパーティーにしても、インドの伝統的な沐浴にしてもそうですが非難は出来ないけどリスクでしかありません。
更に南アフリカのエイズ対策の遅れで免疫不全による変異の多さならWHO自身も悪いのではないかと思ってしまいます。
科学的な公平さにも限界があって、リスクを説明するに至っていなければ一旦は入国管理するしかないのでしょう。
リスクを説明出来て、更に感染防止や治療が確立したのにまだ入国規制するならそれこそ差別だと言っても良いのかと思います。