みなさん、こんにちは!
今回は最近久しぶりにまた購入して読み返している
Amelia Bedelia by Peggy Parishについてご紹介します。
「また購入して」と書いたのには訳があり、実はこの本、
おととし、たまたま何かのサイトでこの本に関する書評を見かけてとても興味を持って
すぐに購入し、そして読んでみたら面白くてとても気に入っていたにもかかわらず、
職場のクリスマスパーティーでプレゼントを用意しなければならなくなった時に、
他にあげたいものがどうしても見つからず、泣く泣く(!)手放して以来
ずっと頭の片隅にありながらも、また購入するのもなぁ、、、と
この2年間(!!)迷いに迷っていた作品でした。
今回 ある仕事の案件で簡単な読み物を探す必要があり、
子ども向けの洋書売り場を何度か訪れていた際に
見つけてまた手に取ってしまったのをきっかけに
ええい!!こんなに気になるのだから!と
また買ってしまいました(^-^)
一回目に購入した時に何度も読んだので内容は覚えていましたが、
今回改めて、やっぱり面白い!とにやにやして表現を味わいながら
また何度も読み返しています。
前置きが長くなりましたが、
このお話、いったいどのようなお話かといいますと、
HarperCollins 出版社のウェブサイトの説明にはこの本に関して次のような説明の一文があり、
まさしくその通り!と思いましたのでそちらからご紹介します。
その一文がこちら♪
”Everyone loves Amelia Bedelia, the literal-minded housekeeper!”
(もとのウェブサイトのリンクはこちら↓)
http://www.harpercollinschildrens.com/kids/gamesandcontests/features/amelia/
「~- minded」 (なになに ハイフン マインディッド)(^-^)は
「~な心を持った」というような意味を伝える形容詞です。
例えば、
narrow(狭い)とセットにしたら
He is narrow-minded. (彼は心が狭い)
broad(広い)とセットにしたら
SHe is broad-minded. (彼女は心が広い)
となります。
この本の説明文で使われていた表現は
literal-minded
literal は「文字通りの」という意味です。
-mindedとセットにすると、、、
「文字通りの心を持つ」となります。
文字通りの心を持つお手伝いさん?!
どういうこと???
実はこの本、与えられた指示を文字通りに受け取ってその通りにしてしまうという
とってもおバカさん、あ、いや、キュートなお手伝いさんが引き起こす数々の失敗、
そしてそんな彼女が運んでくる心温まるエピソードにまつわるお話なのです。
例えば、お仕事の指示として与えられたリストに
”Draw the drapes when the sun comes in."とあると
おっかしいな~変なこと依頼するわねぇと思いながら
drapes(厚地のカーテン)の絵を描いたり、、
"Dust the furniture."
とあると
またまた変な依頼ねぇと思いながら
家具に埃をまいてしまうなどなど。
一体、何故そんなことになるのか?
その理由は、彼女は指示で使われている動詞の意味が持つそのままの意味だけで
指示文を理解してしまうからです。
それこそ、文字通りの意味で。
動詞が持つそのままの意味とは例えば
先にご紹介した文のdrawには「描く」という意味があります。
そして主にその意味で使われます。
が、問題はここから、
お手伝いさんのお仕事という前提、
そして、「日が入ってきたら」という条件があります。
そしてカーテンに関すること、となると、
drawが持っているその意味では論理的におかしくなります。
ではどうするか、
通常は、drawが持っているまた別の意味「引く」ではないかと瞬時に予測します。
すると、「カーテンを閉めてください」となり、状況に合った正しい理解となります。
でも、このAmeliaさん、文字通りすべてを受け取るお手伝いさんなので
文脈は関係なくそのまま文字で受け取ったことをしてしまい
外出先から戻ってきたご主人さん夫婦はAmeliaさんの仕事にビックリ!
というコミカルな結末のお話になっています。
でも、このAmeliaさん、彼女の作るレモンメレンゲパイが
彼女の失敗すべてを吹き飛ばすくらいとても美味しいので
彼女を雇っているご主人夫婦は彼女の失敗には目をつぶって
彼女が誤解しないような表現に変えて指示を出すようになったよという締めくくりで
Ameliaさんシリーズの第一巻は終了します。
ちなみに「カーテンを閉める」はどのような表現になったかといいますと、
「閉める」ですのでcloseを使ってClose the drapes. となりました。
※通常のカーテンはcurtainsです♪
二番目にご紹介した引用文、Dust the furniture.は
furnitureは「家具」そして
dust が 1.埃をまく、そして 2.埃を掃う、の両方の意味を持つ単語です。(順不同)
お手伝いさんとして仕事に行って、もし1の意味で取ってしまいそうになったとしても、
いやいやいや、そんなはずは、となって、2の意味で取りなおしますよね?
これが、英語の持つ、文脈があって初めて単語が意味を成す、という一番大切な事です。
それに気づかせてくれるとても貴重な本でもあり、
間違いがとても純粋すぎて憎めないキュートなAmeliaさんの世界、
大人向けの小説も大好きでお勧めですが、
すぐに読み終えられる、けれど、自然な英語と知恵のエッセンスがたくさん詰まった
ネイティブの子供向けに書かれたこの本シリーズ本(I Can Read!シリーズです)も
とてもお勧めです。
もしよかったら、みなさんも一度手に取ってみてくださいね。