みなさん、こんにちは!
また少しお久しぶりの更新になってしまいましたが、
今回はゆっくり(すぎる!)ハリー・ポッター 第6弾、
HARRY POTTER and the Philosopher's Stone
(J.K.ROWLING著)より
「起きる」の意味を表す前置詞のupが入った表現をご紹介します。
第二章でHarryが居候(?)している親戚のおじさんのお家の
一人息子、Dudley(ダドリー)の誕生日の朝、
ダドリーのお母さんのPetunia(ペチュニア)が
手伝いをさせる為にHarryを起こしにくるシーンより~
Harryが夢をみながらまだぐっすり眠っているところに、
Petuniaおばさんが金切声でHarryに言います。
'Up! Get up! Now!'
Harry woke with a start. His aunt rapped on the door again.
'Up!' she screeched. Harry heard her walking towards the kitchen and ・・・
仕方なく預かって育てている甥っ子が自分の大切な一人息子のダドリーのお誕生日に
いつまでも寝ている、そんな状況で起こしに来ているので、
第一文目の 'Up! Get up! Now!' は
イライラして、「起きなさい!起きなさいったら!はやく!」と言っているような文章ですが、
ここでさっそく今回ご紹介する upが登場しました。
起きなさい!と言うのに、Up!というだけでいいというのが面白いです。
前置詞のupには
stand up (立ち上がる)
sit up ((上体を起こして)座る)
go up(上にいく)→ 例: go up the stairs で「階段を上がる」
look up (顔をあげて上を見るようなイメージの表現)
などからもイメージできるように、上や、上にあがるようなイメージがあります。
そこからさらに想像を広げていくと
この「起きて!」のUp!は体が寝て横になっている状態から上に起こす感じ、
起きあがるイメージを伝える表現になっているように思います。
ここでは「起きた状態」も表していますので、
前置詞というよりは形容詞に似た役割を果たしていますが(^-^)
昔見たある映画の中で、主人公か誰かが、
今日は帰りが遅くなるから、「起きて待っていなくていいよ。」というシーンで
"Don't wait up." ※wait は 「待つ」
と簡単に表されていて感動したことがあります。
この「起きている」イメージを表すup
be動詞とセットにして、さらに疑問文にして、
still(まだ)を足して相手に尋ねる文にすると
Are you still up? (まだ起きてる?)
と、時差がある国の友人に向けて夜遅くにメッセージを送る時などに
使える表現になります。
ちなみに今回引用したハリー・ポッターのシーンには
起きなさいよ!と言っても、なかなか起きてこないHarryの部屋の前に
しばらくしてまたおばさんが戻って来るところが続いています。
その部分の引用がこちら~
His aunt was back outside the door.
(彼のおばさんがドアの前に(外側に)戻ってきた)
'Are you up yet?' she demanded.
(「もう起きてるの?」とおばさんは急かした(要求した)」
'Nearly,' said Harry.
(「もうほとんど起きてるよ」とハリーは言った。)
使えます♪
ちなみに、「夜更かしする」は
起きた状態(up)を遅く(late)まで続ける(stay) ので
stay up late と表されている、そんな気がします。