前回、Keep mold out of your bathroom! (カビを寄せ付けないようにする)という表現を紹介しましたが、今回は、前回に引き続き、Reader's Digestに載っていた洗剤の広告より、使える英語表現をご紹介します。
お風呂のカビを取り除いて、掃除した後、そのきれいな状態をどのようにして保つかについて、広告ではいくつかの方法が書かれていたのですが、今回はその中でも、お風呂のカビ退治の基本の基本、喚起に関することが書かれている部分からの引用です
前後の流れと今回(そして前回)のテーマを基に、どのようなことが書かれているか、想像しながらお読み下さい♪
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Get some fresh air
Leave the bathroom fan on or open a window after showering to lower humidity and discourage mold growth.
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さて、いかがでしょう。
"fresh air”は、「新鮮な空気」ですね。それをgetしようと言っていますので、Get some fresh air.の意訳は「換気しよう!」です。
この表現、ここでは、部屋の空気を入れ替える意味で使われていますが、気分転換に「ちょっと外の空気を吸ってきます」という時などにも使われます。自分のことについて言う時には、”I”を主語にして、"I need to get some fresh air.”という風に言うといいです。
窓を開けて「(この)部屋の喚起をしましょう」という時などは、"Let's"をつけて、"Let's get some fresh air.”
部屋に空気がこもっているから、喚起したほうがいいよと伝えたい時には、"You need to get some fresh air."" You should get some fresh air." などいう風に、主語を変えても使えます。
今回の引用文の中で、換気するための具体的な方法として書かれているのが、Leave the bathroom fan on or open a window after showering to lower humidity and discourage mold growth.の部分です。
・leave ~ on で「~を点けたままにする(点けっぱなしにする)」 ≒keep ~ on
Leave the bathroom fan on.
the fan には「換気扇」の意味があります。the bathroom fan で「お風呂の換気扇」です。
leave ~ onの型と合わせて意味を取ると、「お風呂の換気扇を点けたままにする」ですね。
テレビなど、電源を入れたり、消したりすることを伝える表現に、turn on / turn off というものがありますが、特に"on"が、電源が入っている状態であることを伝えています。そのため、Leave the light on.と言うと、「電気をつけたままにする」、Leave the TV on.と言うと、「テレビをつけたままにする」ということが伝えられます。
キッチンのガスコンロのことを英語ではstoveと言いますが、コンロもturn on/ turn off で表しますが、Don't leave the stove on. と言うと、どのような意味になるでしょうか。
「コンロの火を点けっぱなしにしないで(してはいけません)」ですね。
本文に戻りますが、換気の方法としては、上のLeave the bathroom fan on. か、もう一つ、Open a window.と書かれています。
窓がある場合は窓を開けて、ない場合は換気扇を点けっぱなしにするというところかもしれません。カビ対策としては、両方できるなら、その両方がいいかもしれませんね。
換気をいつするか?
それが、シャワーの後(after showering)そして、その目的は 、湿度(humidity:読み方:ヒューミディティ)を下げる(lower)ため、そして、カビの発生を抑える(discourage mold growth)ため、でした。
ところで、カビの発生を抑制する意味でdiscourageが使われているのが面白いなと思います。
discourage → dis + courage
「勇気」を表す単語 courageに、否定の意味を加える disがついて、”何かをしようとする気持ち”を抑えさせるようなイメージの単語になっています。
discourage mold growthで、「カビの発生を抑える」です。
オックスフォード現代英英辞典のdiscourage の例文に次のようなものがあります
I leave a light on when I'm out to discourage burglars.
when I'm out は「 家に居ない時(留守中)」、 burglarsは「泥棒」です。
前半の部分、よく見ると、I leave the bathroom fan onと同じ型が使われていますね!しかも、その理由に discourageも使われています
"I leave a light on when I'm out to discourage burglars. " 意訳すると、「泥棒が入らないように、外出中は、電気をつけたまま(つけっぱなし)にしています。」というような意味になります。
ところで、discourageの反対語は、encourage(励ます、勧める)です。※courage(名詞)にenがついて動詞になっています。
・encourage someone to do something の型で、「(人)に~するように勧める(励ます) 」ということが伝えられます。
例えば、
He encouraged me to go to college.で「彼は私に大学に行くように勧めてくれた」となります。
She encouraged me to be a nurse.で「彼女は私に看護師になるように勧めてくれた」
Her teacher encouraged her to do volunteer work.で「彼女の先生が彼女にボランティアするように勧めた」など。
今回の引用文に登場したdiscourage は、encourageと反対の意味ですが、toではなく、fromを使って、
・discourage someone from doing somethingの型で、「(人が)~するのを辞めさせる(止める)」という意味になります。
例えば、She discouraged him from smoking. というと「彼女は彼にたばこをやめさせた」
They discouraged her from quitting her job. で、「彼らは彼女が仕事を辞めないようにした」となります。
They stopped her from quitting her job.という文に似ていますが、discourageのほうが、なんとなく、ただ止めたというより、そういう気持ちをなくさせたという感じがします。
encourageとdiscourage 、どちらも~edの形にして、feel(もしくはbe動詞)と合わせて使うと、次のような気持ちを表すこともできます。
encourageは「励ます」ですので、 I feel encouraged.と言うと、励まされた気持ちを表します。
逆に、I feel discouraged.と言うと、やる気がなくなってしまったような、落ち込んだ気持ちを表します。
カビと換気の話から少し離れましたが、ちょっと知っていると面白い表現をご紹介しました
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