みなさん、こんにちは。今回は、もう終わったんじゃないかと思うくらい、ゆっくり(すぎる!)ハリーポッター(31)、
HARRY POTTER and the Philosopher's Stone (ハリーポッターと賢者の石)
by J.K.ROWLING、
第13章 Nicolas Flamelの続きより、知っていると役に立つ”report"を使った表現をご紹介します♪
Quidditchの練習中に、次の大事な試合の審判を天敵のSnapeが務めるということを知ったHarryは、common room(休憩部屋)でチェスをしていたHermioneとRonにそのことを伝えに行きます。それは一大事だと、Harryたちが3人でその一大事にどのように対応するかを話し合っていたところへ、なんだか様子がおかしいNeville(ネビル)がcommon roomに転がり入ってきます。
様子がおかしかったのもそのはず、Nevilleの脚は次のようになっていました。
今回はそのシーンから見ていきます。ここから引用です
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At that moment Neville toppled into the common room. How he had managed to climb through the portrait hole was anyone's guess, because his legs had been stuck together with what they recognised at once as the Leg-Locker Curse. He must have had to bunny hop all the way up to Gryffindor Tower.
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脚がくっついて硬直して自由に歩けなくなる呪文(the Leg-Locker Curse)をかけられたNevellieがcommon roomに転んで入って来る様子を見て、皆は大笑いするだけでしたが、Hermioneは違いました。
そのことが書かれているのがこちら↓
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Everyone fell about laughing except Hermione, who leapt up and performed the counter-curse.
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Hermioneは即座にthe counter-curseの呪文を唱えました。するとNevilleの脚はどうなったか?続きがこちらです。
Hermioneが使った魔法はどのような魔法か、想像をしながらお読み下さい
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Neville's legs sprang apart and he got to his feet, trembling.
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"apart”は「ばらばらに、離れて」というようなことを表す単語です。sprang(原形spring)はオックスフォード現代英英辞典の定義では"to move suddenly and with one quick movement in a particular direction. (特定の方向に急に素早く動くこと)という意味です。
・"sprang apart"はどういう意味か?
Hermionieのthe counter- curse で、Nevilleの脚はどうなるかを想像するとわかります。
脚が更にくっつくなどということは考えにくいですね。
すぐにぱっと離れて元通りになる感じがしませんか?
結果はその通りで、Hermioneが使ったのは、誰かがかけた魔法に対抗する魔法(魔法を解くための魔法)で、Nevilleの脚はぱっと離れて元通りになりました。
・続きの、he got to his feet, trembling.はどういう意味か?
Hermioneが魔法をかける前、Nevilleは転んでいましたので、脚がくっついたままでは立ち上がれませんので、彼はまだ転んだ状態でした。転がっているNevilleが、魔法が解けて脚が自由になったら次にすることは何か?を想像すると、大体は立ち上がるのかな?と思いますね。
まさしくその想像通り、”get to his feet”は「立ち上がる」という意味になります。
trembleには”震える”という意味がありますので、震えながら立ち上がった、よたよたと立ち上がった感じでしょうか。
その後、HermioneはNevilleにHarryとRonと一緒に座るように勧めた後、彼に何があったのかと尋ねます。
今回取り上げる英語表現はそのシーンの続きに登場します。
ここから続きの引用です まずは辞書を使わずに、どのような内容が書かれているかを知っている単語と文脈を手掛かりにお読み下さい。
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'What happened?' Hermione asked him(Neville), leading him over to sit with Harry and Ron.
'Malfoy,' said Neville shakily. 'I met him outside the library. He said he'd been looking for someone to practise that on.'
'Go to Professor McGonagall!' Hermione urged Neville. 'Report him!'
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さて、いかがでしょうか。
図書館の所でMalfoyに会った時に、ちょうどMalfoyがその魔法(Leg-Locker Curse)を試せる相手がいないか探している所だったらしく、Nevilleが運悪くターゲットにされてしまったとのこと。
Hermioneはそれを聞いて、'Go to Professor McGonagall!' 'Report him!'と言います。
・'Report him!’とはどういう意味か?
Malfoyにかけられた魔法のせいで脚がくっついて自由が利かなくなっていたと言うNevilleに向かって、Hermioneが言っている言葉ということは何らかのアドバイスです。
まず、'Go to Professor McGonagall!'と言っている所も大事な手がかりです。
何をするために先生の所に行くのか?
”今あった出来事『Malfoyのこと』を先生に言うため”ですね!
"report someone"には「(誰かのこと)を報告する」という意味があります。
☆今回のお勧め英語表現☆
report someone (to someone)
「誰かのことを(誰かに)報告する/伝える」
オックスフォード現代英英辞典の定義では次のようにあります。
"to tell a person in authority about a crime, an accident, an illness, etc. or about sth(something) bad that sb(somebody) has done"
Nevilleの場合は後者のほうで、"Tell Professor McGonagall about the magic Malfoy has done on him."という感じですね。
ところで、この ”report someone”もさることながら、"report to someone"「(誰か)に報告する」はビジネスの場でもよく使われるフレーズで、例えば「彼は私の上司です」と言う時などに、もちろん、"He is my boss."もよく使われますが、"I report to him."という風に"report"を使って言う表現もあります。
以前、アメリカ人の友人とワシントンD.C.を旅した時のことについて少しだけこのブログで紹介したことがあります(使えるtake パート2)が、その友人と二人でホワイトハウスを見に行った時に、友人が、ホワイトハウスの周辺にいる人はもしかしたらホワイトハウスの関係者かもしれない!と、そこを通りかかった親切そうな人に「あなたもしかして・・・?」と話しかけた時、その人が"Oh, yes. I report to him."と言っていたことをふと思い出しました。目の前にいる人の上司は大統領と聞いて、二人でなんだかとっても興奮したのを覚えています
今回ご紹介した表現はこちらの233-234ページにあります。
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