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洋書で英会話

100冊以上読んできた経験と知識をもとに、英語の小説や雑誌、実用書などから、すぐに使える素敵な表現や文法をご紹介します。

"~してもいいですか?” を丁寧に尋ねる英語 ~THE ABSENT AUTHOR By Ron Royより~

2024年04月21日 | 英語表現

みなさん、こんにちは!今回は、A to Z Mysteries の1作目、 THE ABSENT AUTHOR By Ron Royより、”~してもいいですか?”を丁寧に表す英語をご紹介します。

主人公のDinkたちは、行方不明になった作家、Wallis Wallaceが乗った飛行機が予定通り到着したかどうかを確かめるため、電話で確認することにします。前回、店にある公衆電話で電話を掛けるため、Dinkたちがよく行く小さなレストランに到着した所、そして、そのレストランの店主のEllieのエプロンのことが描写されているシーンを取り上げましたが、今回はその続きのシーンからの引用です

・・・・・・・・・・

Ellie smiled. "Hi, DInk. Butter crunch, right?"

Dink shook his head. "No, thanks, Ellie. I came to use the phone."

"Excuse me, but would it be all right if I bought you each a cone?" Mavis Green asked. 

"I was going to buy lunch for Mr. Wallace anyway."

・・・・・・・・・・

Ellieの”いらっしゃい、Dink、バタークランチね?”という言葉から、Dinkがこのお店の常連で、いつもButter crunchを食べていることが分かります。

でも、今日は、大好きな作家が行方不明になってしまって、アイスクリームを食べている場合ではありませんから、Dinkは、"No, thanks, Ellie. I came to use the phone."(ありがとう。でも今日は違うんだ。電話しに来たんだ)と言います。

このDinkの言葉、"I came to use the phone"で使われている"came to do something"=「~しに来た」という表現も覚えておくと便利です。

toの後に違う動詞を続けて、

例えば、I came to see him. と言えば、「彼に会いに来た」 

I came to buy a bag.と言えば、「カバンを買いに来た」

I came to see the lake.と言えば、「(その)湖を見に来た」

I came to get a haircut.と言えば、「髪を切りに来た」

『私たちは~しにきました』という場合は、主語を”I” ではなく”we”にするといいです。

We came to do sightseeing.と言えば、「(私達)観光しに来ました」

We came to have lunch.と言えば、「(私達)お昼ご飯を食べに来ました」などなど。色々使えます。

”どこに来たか”という情報を挟む時には、

"We came to Kyoto to see cherry blossoms." (私達、桜を見に京都に来ました)のように

cameの後に”~に”を表す to を付けて表します。

「ここに」と言う時は、”to” なしで"here(=ここに)”をつけて、 

"We came here to see the parade." (私達、ここにパレードを見に来ました)という風に言うといいです。

「そこに~しに行きました」はcomeをgoに、here をthere に変えて、

We went there to see the parade. と言うといいです。

少し脱線しましたが、本文に戻ります

 

ひょんなことから、Dink たちと一緒にWallaceの行方を捜すことになったMavis Greenという人物が、Dinkたちに次のような申し出をします。

 

・・・・・・・・・・・・・

"Excuse me, but would it be all right if I bought you each a cone?" Mavis Green asked.

"I was going to buy lunch for Mr. Wallace anyway."

・・・・・・・・・・・・・

 

☆今回のお勧め表現☆

Would it be all right if 主語+動詞過去形?「~してもいいですか」

"Would it be all right if I bought you each a cone?"

(みんなにアイスクリームをご馳走してもいいですか)

Would で始まっていますので、if節の動詞も過去形になっています。

とても丁寧に「~してもいいですか」と尋ねる言い方です。

例えば、

「窓を開けてもいいですか」と丁寧に尋ねる時は、

Would it be all right if I opened the window?

「早退してもいいですか」を丁寧に尋ねる時は、

Would it be all right if I left early*?  *leave early (→早くその場を離れる→早退する)

「車で来ても構いませんか」は、

Would it be all right if I came by car? 

その知らせを彼女に伝えてもいいかどうか丁寧に尋ねる時は、

Would it be all right if I told the news to her?

本を借りてもよいか丁寧に尋ねる時は、

Would it be all right if I borrowed the book?

wouldをwillにしてif節の動詞を現在時制にして、

Will it be all right if I borrow the book? と言うと、少し丁寧に尋ねる文になります。

前半も現在時制にして、

Is it all right if I borrow the book?というとWould it be all right~?に比べると少しカジュアルな表現ですが、

こちらもよく使われます。

 

今回の引用文の最後にある、"I was going to buy lunch for Mr. Wallace anyway."は、「いずれにしてもMr. Wallaceにお昼ご飯をご馳走するつもりだったので」というような意味です。

"be going to do "は、未来の予定を表す表現ですが、このように過去形で使うと、「~するつもりだった」と過去の予定を表すことができます

 

今回ご紹介したシーンは第四章に登場します。

 

 

・・・

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recognizeを使った表現とアイスクリーム ~THE ABSENT AUTHOR By Ron Royより~

2024年03月29日 | 英語表現

みなさん、こんにちは!2月と3月、色々と用事が続いてしまい、久しぶりの更新になりましたが、今回は、時々このブログで取り上げていますA to Z Mysteries の1作目、 THE ABSENT AUTHOR By Ron Royより、recognizeを使った面白い表現をご紹介します。

行方不明になった作家、Wallis Wallaceを探すため、主人公のDinkたちは、Wallis Wallaceが乗る予定をしていた飛行機にちゃんと乗って到着したのかどうかを空港に電話をして確かめることにします。今回ご紹介するのは、Dinkたちが電話をするために向かったエリーの食堂に到着した場面からの表現です。

ここから引用です 

アイスの表現も面白いので、DinkたちがDiner(読み方:ダイナー、意味:食堂、小さいレストラン)へ着いた所から引用します

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

They walked into Ellie's Diner just as Jimmy Fallon and his grandfather came out, Jimmy was working on a triple-decker chocolate cone. 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

Dinkたちが到着した時、Dinkたちの知り合いのJimmy Fallonと彼のおじいちゃんが店から出てくるところでした。

”as”は「接続詞」として使われる時には、because, since(→becauseの意味のsince)と、whenとwhileに似たような意味を表します。

お店から出てきた時にJimmyがしていたこと、それが、”Jimmy was working on a triple-decker chocolate cone.”です。

 

a triple-decker chocolate coneとは?

『トリプル・デッカー』と音で考えた時、何となく、ダブル・デッカー(double-decker)に似てるなと思いませんか?

そして、a double-decker busと呼ばれるバスを思い出すと、「二階建てバス」

ということは、a triple-decker chocolate coneは、アイスクリームという言葉は省略されていますが、コーン(cone)だし、もしかして、三段重ねのアイスかな?と推測ができます。

果たして、その通りで、a triple-decker (ice cream) coneは、三段重ねのアイスのことです。

(二段重ね、二つの味が入ったアイスを表す表現には、double-decker が使われます)

アイスを食べていることが描写されている文章なのに、eatではなくwork onというのが使われているのも、三段重ねとなると、なんとなく分かる気がしますね

アイスの話が長くなりましたが、ここからが、今回の本題です。

カウンターで忙しく接客をしている店主のエリーの描写です

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

Ellie stood behind the counter. As usual, her apron was smeared with ketchup, mustard, chocolate, and a lot of stuff Dink didn't recognize.

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

忙しくお客さんに出す料理を作っているため、カウンターの内で働くエリーのエプロンは、いつも通り、色々なシミで汚れていました。

her apron was smeared with ... (彼女のエプロンはwith...以下のもので汚れていました)

まずは、ketchup(ケチャップ)とmustard(マスタード)とchocolate、

そして、a lot of stuff Dink didn't recognize (Dinkがrecognizeしないたくさんの物)で。

 

・recognizeとは?

それを見てそれだとはっきり理解する(分かる)意味での「~を認める」という意味を持つ単語です。

 

ここでは、エリーのエプロンのシミ汚れを見た時に、それぞれ、「あ、このシミ、これはケチャップだな」「あ、黄色くてこの感じは、マスタードだな」「あ、これは、チョコレートだな」と分かるシミがあって、それ以外の多くのシミは、何かが混ざり合って、これはこれだとはっきり言えない(認められない)シミだったということです。

 

”あるものを見てそれだと認める” recognizeを使った表現で、例えば、初対面の相手とどこかで待ち合わせをした時などに、

「(あなただと分かるための)何か目印はありますか?」という時に使える、"How can I recognize you?"というのがあります。

recognizeは、あなたを見てあなただと認めるという意味で使われています。

ちょっと知っておくと便利な表現かもしれません。

 

今回ご紹介した表現は第四章に登場します。

・・・

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"like a pro"とは?

2024年01月15日 | 英語表現

みなさん、こんにちは。今年は1日に能登半島で大きな地震があり、2日に飛行機事故と、不安なスタートとなりましたが、みなさんはいかがお過ごしでしょうか。

被害にあわれた方々に心よりお見舞い申し上げます。なかなか大変な状況が続いていて、連日の報道を目にするたびに心が痛みますが、被災地の方々にどうか一日でも早く日常が戻りますように。

前回の更新からあっという間に時間が過ぎてしまいましたが、私の今年の目標の一つとして、もう少し頻繁にブログを更新出来たらいいなと思います。今年も「洋書で英会話」をどうぞよろしくお願いします。

昨年は生徒の皆さんにお読み頂く価値のある本はないかなと新たな課題本にできそうな本を色々と探していました。

その一環で、前から少し興味がありながらなかなか実際に読む機会がなかった本もいくつか読んでみました

そのうちの1冊がThe ONE AND ONLY Ivanという本で、ショッピングモールに併設されている小さなサーカスにいるIvanというゴリラが主人公で、その主人公Ivanの視点で書かれているお話しです。読み始めてから、ゴリラのIvanはもちろんのこと、同じサーカスで暮らしている象のStellaや途中から仲間に加わる象のRuby、そして、野良犬のBobがどうなっていくのかどうしても先が気になり、300ページ程ありましたが、行間が広めの本でしたので、久しぶりに一気に1日で読み終わりました。

行間が広めの本と言いましたが、この本を手にした時、初めて中を見て行間が多いなと驚いたのですが、どんどん読み進めるうちに、この行間はとても意味があるものなのかもしれないと思うようになりました。こちらの本のお話や表現はまた後日少しずつ紹介できたらと思いますが、今回は、この本のおまけとして付いていた野良犬のBobが主人公となり、彼の目線で描かれた、The ONE AND ONLY BOB より、面白い英語表現をご紹介します。

Bobが親友のIvanにどのように出会ったかということを話している章からの引用です まずは辞書なしで、知っている単語と文脈を手掛かりに、どのような内容かを想像しながらお読み下さい♪

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

how we met

The first time I met Ivan, I was a homeless puppy. Desperate, starving, all alone.

It was the middle of the night, and I'd slipped into the mall where Ivan lived in a cage. 

中略

There was a small hole in a corner of Ivan's enclosure. He was fast asleep, cuddled up with a worn stuffed animal that looked like a weary gorilla.

He was snoring, and man, that guy snored like a pro.

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さて、いかがでしょう。

1行目は、なんとも切ない話ですね。

Ivanと出会った時は、帰る家もなく、子犬で独りぼっちだったと。

He had no hope in life. He was very sad and depressed. He was also very hungry and lonely.  

そして、夜中に、Ivanが入れられている檻のあるショッピングモールに忍び込んだと。

そこで、Bobは初めてゴリラのIvanを目にします。

その時、Ivanは古びれたゴリラのぬいぐるみを抱きながらぐっすり眠っていました。

そして、本文はさらに、彼がどのような寝方をしていたかという描写が続きます。

それがこちら。

"He was snoring, and man, that guy snored like a pro."

snore(読み方:スノア)は、眠りに関する単語として知っていると良い単語です。

オックスフォード現代英英辞典の定義によると、to breathe noisily through your nose and mouth while you are asleepとのこと。

「眠っているときに、鼻と口でうるさく音を立てて呼吸すること」つまり、「いびきをかく」です。名詞で「いびき」としても

使われます。

He was snoring. 

過去の進行形になっていますので、Ivanはいびきをかいていたのですね。

そして、そのいびきのかき方がなんと"that guy snored like a pro."

【動詞+like 名詞】で【(名詞)のように~する】という意味ですので、訳すと「あの男はプロのようにいびきをかいた」となります。プロのようないびきって?!

間の " and man,”の "man”は人(男性)を表しているのではなく、驚きを表していて、意訳すると「そして、まぁ、なんと、彼のいびきはすごかった」と言っています。ぬいぐるみを抱いて寝ている所なんかはかわいらしいですが、Ivanはシルバーバックと呼ばれる銀色に光る背中を持つ立派な雄ゴリラですので、堂々たる、なんとも豪快ないびきだったのでしょうね。

日本語でも「プロみたい」という表現がありますが、英語でも同じような表現があって面白いな~と思いました。

 

他にも色々なシチュエーションを考えてみます。

He sings like a pro.

She dances like a pro.

He swims like a pro.

She cooks like a pro.

He makes cakes like a pro.

She drives like a pro.

They clean their house like pros. 

”その道のプロのように何かをする”という表現、色々と想像すると面白いです。

 

今回ご紹介した本はこちらです。

 

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What is louder? ~訳しすぎたらもったいない!!英語はできる限り「そのまま丸かじり!」が大事です!②~The Absent Author by Ron Royより~

2023年09月28日 | 英語表現

みなさん、こんにちは。

前回、TV commercial の音量の話をしましたが、今回は、A to Z Mysteriesという、アルファベットのAからZまで、それぞれのアルファベットを使ったタイトルが付けられたミステリー小説(例えば、2作目はThe Bald Bandit、3作目はThe Canary Caperという風に)の本の1作目、The Absent Authorより"loud"を使った表現をご紹介します♪

このシリーズは、DinkとJoshという2人の男の子とRuth Roseという女の子の仲良し3人組が主人公の1話完結型のスタイルの小説です。そのシリーズ第1作目のThe Absent Authorは、Dinkが出した手紙をきっかけに彼の大好きな作家が彼らの街の本屋さんにサイン会にやってくるというところから始まります。使われている英語の表現も話の展開も面白いので、詳しい内容はぜひ実際に読んで楽しんで頂きたいと思いますが、今回紹介する表現は、一緒にサイン会に行く約束をしていたRuth RoseをDinkがJoshと2人で迎えに行くシーンに登場します。ここからが引用です

・・・・・・・

Dink pressed the doorbell. 

Ruth Rose showed up at the door.

As usual, she was dressed all in one color. Today it was purple. She wore purple coveralls over a purple shirt and had on purple running shoes. A purple baseball cap kept her black curls out of her face. 

"Hey," she said. Then she turned around and screamed into the house. 

"THE GUYS ARE HERE, MOM. I'M LEAVING!"

Dink and Josh covered their ears.

"Geez, Ruth Rose," Josh said. "I don't know what's louder, your outfit or your voice."

・・・・・・・

さて、いかがでしょう?

今回の引用文はRuth Roseが初めて登場するシーンでもありますので、前半はRuth Roseの服装について書かれています。

 

"As usual, she was dressed all in one color."

 

as usual は「いつも通り」という意味を表す、覚えておくと便利な決まり表現です。

この続きの文章で色の話が出てきますが、”be dressed in 色” で「~色の服を着ている」という意味になります。

状態を表すbe動詞と共に使って、”be in 色”の形にしても同じことが伝えられます。

"someone in 色"とすると「~色の服を着た人」となり、例えば I see a man in green.で「緑色の服を着た男性が見えます」という意味になります。

"in"が身に着けていることを表しますので、色の代わりに、具体的な服を持ってきて、例えば、I see a man in a suit. (スーツを着た男の人が見えます)という風に言うこともできます。

 

”Did you see a woman in a red hat?”はどのような意味になるでしょう?

 

「赤い帽子を着た女の人を見ましたか」という意味ですね。

 

Ruth Roseの話に戻ります

"As usual, she was dressed all in one color." 

"all"は「全部、すべて」の意味ですから、なんと、Ruth Rose はいつも全身1色でまとめたコーディネートをしているようです。

日によって、その色は色々変わるようで、 ”Today it was purple.” だそうです。("today”からその日によって色が変わることが分かります)

ところで、「今日は紫です」という時、ついつい日本語と英語をそのまま置き換えて、Today  is  purple.と言いたくなるかもしれませんが、ここでの主題は「色」ですので、Today it is purple.と"it"を入れて表されているところも大事ですね。

「今日は暑い」と伝えたい時なども Today is hot. とするより、暑さ寒さを伝える時の主語の基本、”it”を入れて、"Today it is hot."と表すほうがより自然な英語になります。

もう一度、Ruth Roseの服装の話の全文を見てみます♪

・・・

As usual, she was dressed all in one color. Today it was purple. She wore purple coveralls over a purple shirt and had on purple running shoes. A purple baseball cap kept her black curls out of her face. 

・・・

・coveralls = オーバーオールのこと

・have on clothes/shoes = 服/靴を身に着けている、履いている

・A purple baseball cap kept her black curls out of her face. 

 ➝keep ~ out of ・・・ = ~が・・・に入らないようにする (髪の毛の話をしていますので、”帽子で髪が顔にかからないようにしている”)

 

さて、ここから先が今回の本題です。

「Dinkたちが迎えに来たので、行ってくるよ~」と家の中にいるお母さんに向かってRuth Roseが叫びます。

そのシーンをもう一度見てみます

・・・

"Hey," she said. Then she turned around and screamed into the house. 

"THE GUYS ARE HERE, MOM. I'M LEAVING!"

Dink and Josh covered their ears.

"Geez, Ruth Rose," Josh said. "I don't know what's louder, your outfit or your voice."

・・・

Ruth Roseには服装の他にもう一つ特徴があって、それが文字で表されているのですが、それは一体何でしょう?

 

正解は「声が大きいこと」です。

それを表すために、Ruth Roseが叫んだ言葉がすべて大文字で書かれています。

さらには、”Dink and Josh covered their ears.” その声が大きすぎて、DinkとJoshが耳をふさいでいます。

その後のJoshのコメントが今回の一番のポイントです。

・・・

"Geez, Ruth Rose," Josh said. "I don't know what's louder, your outfit or your voice."

・・・

出だしの”Geez”は驚いたり落胆した時に出る言葉です。文脈に合わせて、何となくこう言っているのじゃないかな?と想像して理解するといいです。ここでは、「うわ~」とか「あぁ~」とかそのような感じで、Joshの驚きとやれやれという気持ちが表されています。

そして、"I don't know what's louder"と続いていきます。

loudは「音が大きい」ことを表す形容詞ですが、ここで比べられているのが、"your outfit(=clothes)"と "your voice"です。

声(voice)がloudなのは分かりますが、outfit(=clothes)がloudとは?

実は、loudには服装や色彩などが「派手な、けばけばしい」という意味もあります。オックスフォード現代英英辞典の定義では”too bright and lacking good taste”と説明されています。lacking good taste(趣に欠ける)とは面白いですね。

声の大きさと服の派手さをどちらに対しても使えるloudを使って、そのどちらがloudか分からないと言っています。

日本語にも音以外に対しても何か不快なものを表す時に「うるさい」という言葉が使われることありますので、それに似た感じかもしれません。ですので、"I don't know what's louder, your outfit or your voice."をあえて訳すと、「君の声か服装か、どちらのほうが騒々しいか、僕はわからないよ」というようなことを言っていますが、この英文は、日本語に訳さず、英語のまま理解(直読直解)するほうが、より生き生きとJoshのコメントの面白さを味わうことができます。

 

レッスンで、生徒のみなさんの理解を確かめさせて頂くため、大事なポイントとなる文章などの訳をして頂くことがありますが、最終的には、レッスンを通して、より多くの方に英語の文章を原文のまま理解してもらえるようになって頂きたいなと思いながら授業を行わせて頂いています。

先日、ある生徒の方が、レッスンで色々と洋書や記事を読む練習を重ねるうちに、会社で読む英文が前よりずっと読みやすくなったとおっしゃっていました (Iさん、嬉しいコメントをありがとうございました。)

英語を英語のまま、自分で理解できるようになると世界が広がります!

ちなみに、直読直解できるようになるとリスニング力もUPします

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"It's not you."とは?  TV Commercialsの話 -Reader's Digestより-

2023年09月16日 | 英語表現

みなさん、こんにちは。また少し久しぶりの更新になりましたが、今回はテレビコマーシャルに関する記事より、使える英語表現をご紹介します。

みなさんは、テレビを見ている時にコマーシャルになると急に音量が大きくなったように感じたことはありますか。

私はよくあります。先日もコマーシャルになった途端に急に音が大きくなったため、慌てて音量を下げました。番組自体の音は小さいため、番組が始まると音量を上げて、コマーシャルが始まると音量を下げて、面倒だな~と思いながら、Reader's Digestをパラパラとめくっていましたら、ある記事が目に留まりました。

その記事のタイトルがなんと"Why Are TV Commercials So Loud?"というもので、何というタイミング!と驚きました。

コマーシャルのあの音量には理由があるのだろうとは思っていましたが、それをテーマにした記事があるとは。

ということで、今回はその記事から英語表現をご紹介します♪

U.S, 版のReader's Digestに載っていましたので主にアメリカの基準と観点で書かれていましたが、日本にも通じる所があると思います。

記事の出だしに面白い表現が使われていましたので、今回ご紹介するのはそちらからの引用です

知っている表現と前後の流れ(今回はタイトルがヒントです)と常識を手掛かりにまずは辞書なしでお読み下さい。

.......................................................................

Why Are TV Commercials So Loud?

It's not you. Those television spots really do sound much louder than the programs they interrupt. Here's why.

........................................................................

 

さて、いかがでしょう。

音が大きい小さいの話になった時、音量自体の問題はさることながら、もう一つ気になるのが自分の耳の具合(聞こえの具合)かもしれません。大抵の場合、もしかしたら自分の耳に問題があるのでは?と思ってしまうかもしれませんが、この記事は、タイトルを読んで読者がそのような気持ちになる前に、まず "It's not you. "「あなたではないです」つまり「(音が大きいと感じるのは)あなたが原因ではないです」と本文の出だしでスパッと伝えているところがいいなと思います

 

”It's not you.”は、恋人に別れを告げる時などに「あなたに原因があるわけじゃない」”It's me. (私自身の問題だから)”のようによく使われるフレーズだそうですが、英語の単語もしくは表現の意味は、最終的には文脈で決まりますので、ここで使われている"It's not you." はコマーシャルの音量の話ということで、あなたの耳に原因があるわけではないです、心配しないで!と伝えています。

文脈の話をしましたが、文脈によっては、It is you. で「あなたらしい」という意味になることもあります。

ジーニアス英和大辞典に、The dress isn't really you.という例文が紹介されていたのですが、「そのドレスではあなたの個性はまったく生かせない」と訳がついていて、面白いなぁと思いました。(どんなドレスなのか、また、その人がどんな人なのか気になりますね

辞書の例文の話はさておき、今回の引用文に戻りますと、"It's not you."のあとに、 "Those television spots really do sound much louder than the programs they interrupt. "とあります。

TV commercialsという言葉は使われていませんが、Those television spots does sound much louder ・・・ ⇒sound は「~は聞こえる」、louder「より大きく」とありますから、does soundの前にある”television spots” がTV commercials のことを表しています。

通常の文章でしたら、television spotsと主語が複数になっていますので、動詞(ここでは”sound")はそのままの形で、Those television spots sound much louder ・・・と表すとOKですが、ここでは、do sound とdoを付けることによって、「本編よりコマーシャルの方が本当にとても大きく聞こえます」と強調されています。

Here's why. (その理由がこちらです)と、この後に続いて、理由が説明されているのですが、理由をまとめると要するに音を大きくすることによってAdvertisers want to get your attention.  (advertisers:広告主)というのが主な理由のようです。

そのことが凝縮して表されていた文章がありましたので、今回そちらもご紹介します。それがこちら。

Advertisers like it noisy.

Contrast counts. 

上記の文章でcount は「(数を)数える」という意味ではなく「~が大事」という意味で使われています。

 

「~が大事」という意味でのcountもよく使われます。Contrast(対照、、対比)が大事。つまり、本編が静かな場合、コマーシャルに入った途端に大きな音になることで、視聴者の気を引くことができるということですね。

 

ちなみに、テレビの音量の上げ下げは、turn と前置詞のup/downを使って次のように表します。

I turn up the TV.

I turn down the TV.

※テレビの機械自体の話をする時はTVにtheを付けます。

 

 

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