市場というものには、心惹かれます。
その土地の、ありよう、表情が、包み隠すことなくもろに出ているからです。
きれいな街並みも、着飾ったご婦人も、街の風景ではありますが、街の生きた風景ではないような気がします。
もう三十年ほど前になるかと思いますが、能登輪島の朝市に行った時、地元のおばちゃんたちの「買ってってー」の掛け声が忘れられません。
約半世紀前大阪で、市場という存在を知って新鮮な驚きがあった記憶があります。
横須賀では、商店が道に並んで、いわゆる商店街(というほどではなかったが)形式でした、
市場と言えば、魚市場、野菜市場という感覚でした。
キューバの一場は、活気があまりありませんでした。
買いたきゃ買えばという感じでした。