「サッカー文化フォーラム」夢追い人のブログ

1993年のJリーグ誕生で芽生えた日本の「サッカー文化」。映像・活字等で記録されている歴史を100年先まで繋ぎ伝えます。

毎年5月20日頃は、CL決勝のホイッスルを静かに待つ時期

2016年05月18日 08時32分30秒 | 世界のサッカー

欧州サッカーシーンは、まもなく「宴のあと」の静けさを迎えますが、その宴のクライマックスこそ、欧州チャンピオンズリーグファイナルということになります。

毎年ベスト8の激突あたりから白熱してきます。なにしろ、4~6チームぐらいは、どこが優勝してもおかしくないチーム同士のつぶしあいです。

4月はじめからファイナルまでの1ケ月半、サッカーファンの多くが一喜一憂、しかも世界中が見守る中での激闘です。そういうスケール感を考えただけでもサッカーの世界、フットボールの世界の壮大さを感じるのです。

話が横道にそれますが、私は1993年のJリーグ開幕を機に、日本のサッカー文化の道のりを克明に記録し続けていこうと思い立ちました。

それ以降、Jリーグのみならず海外サッカーにも目を向けるようになったのですが、CS放送でほとんどの試合を見れるようになったことが大きいと思います。

その頃の欧州サッカーへののめり込み具合を、時々、当時のCMのフレーズを使い「寝てもサッカー、覚めてもサッカー」と表現するのですが、それぐらい魅力満載の世界でした。

その思いは20年経った今でも少しも変っていません。欧州各国リーグの栄枯盛衰はあるのですが、欧州全体を網羅しているチャンピオンズリーグの上質感、スリリングでエキサイティングな高揚感は、少しも衰えていません。

今年のファイナルはリーガ・エスパニョーラ同士、しかもマドリッドダービー、それをミラノでやるというのですから・・・。さきほど話した各国リーグの栄枯盛衰のなせる仕業でしょう。

レアルはジダン監督、アトレチコはシメオネ監督。一昨シーズンは同じカードでレアルが延長戦を制したのですが、今シーズンは五分五分と見るのが大方でしょう。

ここで一旦筆をおきます。また後で加筆します。少しお待ちください。

少し時間を作りましたので書き上げてしまいます。

アトレチコは今やすっかりリーガ・エスパニョーラ3強の地位を確保しています。レアル、バルサの2強多弱と言われていますが、シメオネ監督以降のフルシーズンはすべて3位以内、常に優勝争いに絡んでいますから見事なものです。

シメオネ監督の指導者としての資質については、2015年1月5日の書き込みで紹介しています。シメオネ監督本として、日本では「シメオネ超効果」というタイトルで発刊されたのを読んだわけですが、選手時代の悪役イメージに染まっていた私をガラリと変節させました。

私が、その後もシメオネ監督の凄さを感じているのは、毎年のように活躍した主力選手をプレミアなどのビッグクラブに引き抜かれているのに、その後釜として加入した選手の力を引き出し、戦力ダウンを感じさせない戦いを演じているからです。

レアルにしてもバルサにしても能力の高い選手にとっては、選手生活の到達点にあたるクラブですから、戦力として力を発揮すれば放出や引き抜きに合うことはほとんどありません。レアルのC・ロナもバルサのメッシもそうやって何年ものあいだ在籍し続けているのです。

ところがアトレチコで活躍した選手は、セルヒオ・アグエロしかりジエゴ・コスタしかり、すぐに移籍して抜けており、後に加入した選手は知名度の低い選手ばかりです。にもかかわらずシメオネ監督は堂々とCL決勝にチームを導いています。準々決勝ではバルサを撃破しての進出です。

私のシメオネ礼賛はますます高まるばかりです。

一方のレアル、リーガタイトルを逃しましたからCLタイトルは何としても死守したいところです。それにしてもジダン監督は、よく、この「俺が、俺が」集団を束ねているものです。まだ監督としてのジダンの手腕・力量についてはよくわからないのですが、CLを制覇しようものならジダン監督の名声は一気に高まるでしょう。

なにしろ選手としても監督としてもCL制覇という数少ない栄光を手にするのですから。

興味が尽きない決勝です。私個人としては、あの貴公子フェルナンド・トーレスに活躍して欲しいところです。トーレスはスペイン代表としても絶対的エースになれずにいながら、節目になる試合で活躍して命脈を保ってきた選手です。

シメオネ体制下でトーレスを呼び戻した狙いが、いま一つわかっていないのですが、今度の決勝でその答えが出そうな淡い予感を持っています。

楽しいですねぇ、一つの試合についてだけでも、これだけの材料があるのです。C・ロナなどレアルのスター選手について触れていないのに。

決勝までまだ10日もあります。日を追うごとにネッ上に両チーム関連の情報が増えてくるでしょう。世界中の目が注がれるクライマックスまでの10日間、じっくり楽しみたいと思います。


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