前回の書き込みから10日以上あいてしまいました。ネタがなかったのではなくゴールデンウィークがかき入れ時だと思い、仕事に追われていたためです。(さっぱりかき入れではありませんでしたが・・・)
こういう時に限ってサッカーネタが次から次へと入ってきます。書きたいことが増えるし、なかなか書けないし・・・。焦ります。
では、どういうネタが入ったか、まずラインナップから。
まず、何といっても岡崎慎司選手でしょう。Number誌が特集を組んでくれましたので、それを読んだ感想が中心です。
次にJリーグから「いつの間にか柏」とでもタイトルをつけましょう。シーズン序盤のスタートに失敗した柏でしたが、早々と監督交代に踏み切り、後を引き継いだ下平監督のもと、4月上旬から公式戦7連勝、リーグ戦も5連勝で、いつの間にか4位まで順位をあげてきました。
さすがに昨日の川崎F戦は、首位争いを演じているチームの攻撃力に圧倒されて、ちょうど1ケ月ぶりに黒星となりました。このチームの今後について感じたことを書いてみます。
3つ目の話題は香川真司選手、5月5日の子供の日にNHK-BSで「香川真司選手たちから子供たちへ」という番組が放送されました。子供たちと香川選手のやりとりは、誰の人生にも、そう、老若男女誰にでもにあてはまる示唆に富んだものでした。
最後の話題は長友佑都選手、インテルとの契約を3年延長の記者会見の映像です。会見自体は4月上旬に行われたようですが、今朝、スカパーを音声なしで流していたら、たまたま長友選手の映像が映ったので、音声を出してみたら会見の模様だったのです。何が楽しかったか書いてみたいと思います。
まとまった時間がとれないので、一旦ここで筆をおきます。なるべく早く再開したいと思います。
加筆再開します。
最初の話題、岡崎慎司選手の栄光について。プレミア制覇の日本人が3人目だと報道されて、一瞬えっとなりました。他の二人は、アーセナルに所属していた稲本潤一選手、マンUに所属していた香川真司選手。言われてみれば反論できないですが、当の二人は名前をあげられるたびに複雑な気持ちになるのではないでしょうか?
それはさておき、遠くで応援している私は、レギュラーとしてチームに献身的に貢献する岡崎選手が、この優勝を達成感一杯でかみしめているのかと思いきや、どうもそうではないらしいです。
Number誌のインタビューには「今回は『自分が優勝させたわけじゃない』と思っているし、満足できないシーズンですけど、残りの試合で何かを残してやろうという気持ちは強い。どこかで自分が勝たせたと思える試合があれば、それだけで嬉しいシーズンになるのかもしれません」と話しています。
目標はまだまだ先にあるのです。「チームを勝たせる選手になること」というところに。ですから今回の優勝も「僕にとっては棚からぼた餅的なタイトルなんですよ」
岡崎慎司選手、ちょうどインタビューを受けた日が30歳の誕生日だったそうですが、この目標を持っている限りは進化し続けるに違いありません。
次の話題は「いつの間にか柏」、あらためて昨シーズンから今シーズン初めの柏レイソルを見てみると、昨年指揮をとった吉田監督から外国人監督に交代した今年序盤、2敗1分けの段階であっさりと解任したというのです。
この解任劇を高名なサッカージャーナリストは「なんのために吉田監督を交代させたのか」と批判していました。それは後を継いだ下平監督の手腕が未知数の段階だったからですが、その後の公式戦7連勝を見れば「外国人監督解任正解」ということになるのでしょう。
最終ラインを20歳前後の経験の浅い選手で構成しながらの7連勝です。怖いもの知らずの勢いなのか、将来を託せる豊かな才能のなせる技なのか、今節川崎Fに敗れたのは織り込み済みぐらいに考えて、問題は次節以降、大崩れしないかどうかです。ファーストステージ5位以内で終われれば、大収穫ではないでしょうか。
3つ目の話題、「香川真司選手たちから子供たちへ」という番組を見た感想です。香川選手は参加した子供たちにいろいろな技について丁寧に教え、一通りレッスンを終えたあと、こう言いました。「自分が小学生だった頃に比べ皆んなはずっとうまいです。ですからこれからも練習を重ねていけば、きっと素晴らしい選手になれると思います。頑張ってください」
そのとおりだと思います。香川選手は小学生の頃、あのカズ選手から同じように指導を受ける機会があったそうです。そして、その時の体験を深く心に刻み、日々精進を重ね現在の地位を築きました。
毎年、多くの子供たちが何らかの形で、あこがれの選手からレッスンを受け、励ましの言葉をもらう機会があります。けれども、その巡り合いを生かしてその後精進を続けスター選手に育つことは本当に少ないものです。
それはなぜなのでしょうか? 実はレッスンを受けた多くの子供たちも、その後相当の精進を続けているのでしょうが、それでも香川選手ほどの「あくなき精進」ではなかったのか、それとも精進の質量とも遜色ないものだったのに、何かに恵まれなかったためなのか。
「未来」というものは見通せません。香川選手が結果としてスター選手になっていますが、カズ選手から教えを受けた段階では、こういう結果になることは見通せていません。
今回教えを受けた子供たちも、見通せない未来に向かって精進を重ねていくしか術がありません。
多くのサッカー少年のうち99.99%はスター選手はおろかプロ選手という夢すら破れていくのですが、それでも、ただひたすら自分の未来を信じて精進を重ねていく、そのことが人生において大切なことだと思います。
結果として夢破れても、それまでの努力・精進は、何一つムダなことではないのだと、つくづく思います。「何年間もサッカーに打ち込んだ自分」「夢を信じてサッカーに打ち込んだ自分」という経験そのものが、あとあとの長い人生に100%活きてきます。
折しも、私が始めた店に小学1年の男の子がお母さんとやってきました。話をしているうちメッシ大好きのサッカー少年だとわかりました。小学生低学年のサッカー少年の憧れの一番はメッシ選手なのでしょう。かつてマラドーナが多くの少年たちの心をとらえて離さなかったように。そして、この少年もこれからしばらくの間、サッカーに打ち込む日々を送ることでしょう。
サッカー少年たちの夢と憧れに、私はひたすらエールを送りたいと思います。そんなことをあらためて感じた番組でした。
最後は長友佑都選手、はじめにも書きましたように、今日たまたまスカパーの映像で会見の模様を見ました。スゴイですね。ペラペラのイタリア語でメディアの質問に答えていました。後半には日本メディア向けに日本語だけのやりとりがあったのですが、どうしても書きたい出来事はその中で起きました。
日本人記者から「インテルから3年契約延長のオファーを受けたとはいっても、交渉はずいぶん長引いたのではないですか」という主旨の質問を受けたのに対して、長友選手は「契約そのものは、ずいぶん前にアレ、え~とアレ、え~と、なんて言うんでしたっけ」と言ってイタリア語の単語を口に出したのです。すると通訳か誰かが「合意」というと、「そうそう、合意、合意はずいぶん前にできてたんですが・・・ いゃ~、日本語忘れちゃったぁ」
なんというジョカトーレでしょう。「合意」という日本語を度忘れしてイタリア語が出てきてしまうという、それほどにイタリア人になりきってしまったようです。会見でも「スナイデルやカッサーノ、マテラッツィたちと仲がいいですね」と問われて、「そうです。みんなと仲がいいし、僕自身、もうナポリ人みたいなもので・・・」と言ってました。
やはり海外で成功する要因の何割かがこのように「なりきれる」ことなのでしょうね。それにしても素晴らしい長友選手でした。
結局、今回も長くなりました。お読みいただきありがとうございました。では、また次回。
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