「サッカー文化フォーラム」夢追い人のブログ

1993年のJリーグ誕生で芽生えた日本の「サッカー文化」。映像・活字等で記録されている歴史を100年先まで繋ぎ伝えます。

香川、本田、川島各選手たち日本代表の、印象に残るネット論評①

2018年07月15日 15時27分37秒 | サッカー選手応援
ワールドカップにおけるドラマチックな日本代表の戦いぶりについては、テレビ、スポーツ紙、ネット等で、さまざまな取り上げられ方をされ、個別の選手たちについても、ヒーローがかわるがわる出たこともあり、賑やかな取り上げられ方でした。

その中で、特にネット記事中心に、何人かの選手について印象に残った論評を取り上げて、私なりの「まとめ」をしてみたいと思います。

①今大会に果たした香川真司選手の働きをもっと大きく評価して欲しいと思います。
今大会の個別選手の取り上げられ方は、初戦・コロンビア戦は「大迫半端ない」、第2戦セネガル戦は、「さすが本田さん、悪く言ってごめんなさい」と「川島のミス」そして決勝トーナメント1回戦ベルギー戦は「原口、乾で2点」といった感じでした。

しかし、今大会の日本代表を流れにうまく乗せたという点で、香川真司選手のPK獲得につながるプレー、そしてPKによる先制点は、もっともっと大きく取り上げられ、大会の立役者の一人として評価されるべきだと感じています。

そんな中、大会直前の6月7日付け「スポーツ報知」の記者コラムで中村健吾さんがレポートしているネット記事を読み、このコロンビア戦のプレーからPKによる得点に香川選手の活躍が、単なる偶然ではなく必然であったことを痛感しました。

一部その記事から紹介してみます。

その記事には「香川の言葉「恐れるものがないくらい準備ができている」を信じてみよう…今始まるW杯日本代表の大冒険」というタイトルがついています。

まだ、この時期、日本国内は総じて「西野ジャパン勝てるの?」「引き分け一つぐらいでも取ってくれるだろうか」程度の評価でしたが、すでに選手たちは、すっかり自信を取り戻して、戦う準備万端といった様子だったことがわかりますし、中村記者も「信じてみよう」という思いで筆を運ばせたと思います。

香川選手は、6月1日の日本代表23名発表後の会見で、こう述べていたというのです。「(4年前)ブラジルのピッチで感じた悔しさや、あの結果が自分たちを強くしてくれたと、ロシアで証明したい。本当に恐れるものがないというくらい、僕自身は準備ができています。皆さんに自分たちが戦ってきた4年間を証明したい」

中村記者は、この香川選手の話と、もう一つ、ベテランの女性スポーツライター・増島みどりさんから聞いた話を紹介しています。

中村記者が、期待の持てない西野ジャパン叩きについて増島さんに聞いたところ、

「日本代表とは勝つための集団とみんな言う。でも、私が(仏W杯で)3連敗した彼らから教わったことは、代表は人々の共感とともに歩むっていうことだと思う。うまく行かない時とか苦しい時とかどうやって振る舞っていくかの最も偉大なサンプルが、彼ら代表。彼らは自分たちを現している存在。だから、日本選抜じゃなくて日本代表。・・・・・」という答えが返ってきたそうです。

そいて、中村記者は、レポートを次の言葉で締めくくったのです。
「そう、これからの1か月間、香川の、この言葉を信じてみませんか。そして、代表の23人と思いっきり“伴走”してみませんか。彼ら代表は自分たちの夢や希望、もっと言うなら一筋縄ではいかない人生というものを、そのまま投影してピッチで戦ってくれる存在なのだから」

中村記者は、今ごろ「信じて良かったぁ」と、スポーツ記者としての自分が新たなステージにたったことを実感していることでしょう。

私が思うのは、すでに香川選手は1点の曇りなく自分を信じて大会に臨み、PKの場面も、何の迷いもなく蹴り込むことができたのだということです。

このエースとしての心の強さ、以前、私が本田圭佑選手について感じた強さを、この時、香川選手が発揮してくれたのだと、あらためてリスペクトしたいのです。

次に本田圭佑選手についての論評を紹介しますが、次の書き込みで。
では、また。



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