私の場合、詩吟にのめりこむきっかけは、師匠(上司)の師匠の言葉で
「詩吟に上手下手はありません。吟じている時、その情景を作者の気持ちになって、
自分が如何にその中に溶け込むことが出来るかが最も大事なことです。」
とアドバイスを受けたことであった。
詩を深く読むことにより先人の生き方を学ぶことが出来る。
更に、吟を通して人の道の在り方を無我の境地で吟じることにより、
聴く人に感動を伝えたいと思った。しかし未だ未だ感動を与えるには至っていない。
このような私が35年間を振り返りながら『詩吟』から『福祉吟詠』に至った経緯を
紹介することにより、詩吟の世界をのぞいてみたいという方が多数出ることを期待したい。
この様なプロローグから始め、しばらく連載することにします。どうぞお付き合いください。
第2回はここまでです。