昨日から続く
また中伝取得後、師範位の取得を指導され、
自分の修練と同時に若手の指導をしていくことになる。
①準師範(中伝以上)、②師範(1年)、③正師範(2年)、
④教授(3年)、⑤範師(4年)
これら許証料は次の様な金額である。いくつか例を示す。
初段では3,000円、奥伝は15,000円、総伝は40,000円、
並びに師範が20,000円、範師が50,000円である。
高い?安い?如何でしょうか?私は相当安いと思います。
しかも私が約30年前に、初めて初段認許証を受領した時
3,000円納めた記憶があるのでそれから値上がりしていないみたいです。
(2)指導者
詩吟の修練を絶え間なく5年以上積み重ねると段位も奥伝を受審することになる。
奥伝になると指導者の立場が要求され、師範受審を勧められることを前述した。
更に指導者の心構えとして「吟道指導者七則」を学ぶことになる。
七則からいくつか転記してみる。
①敬仰(吟道の指導者たる者は、先ず自らの師に対する敬仰の念を深めること。
吟道の尊厳を自覚し、道の深さと尊さを体得し、師に対する敬仰の念を深める)
②栄誉(「吟道の指導者は、吟道教場の誇りと自覚し、進んでこれに当たり、
軽率な行動に出ないこと」
③謙虚(常に己を鍛え、慎みあり、謙虚にして、高慢心、誹謗心を出さぬこと)
この筆致で七則を述べることは本書の趣旨ではないので、
次には、この七則を私の言葉で述べることにする。
明日に続きます。