昨日からの続きです。
詩吟と吟情を一体化することが大切で、そこに吟情六則がある。
①怨むが如く、②慕うが如く、③泣くが如く、
④訴うるが如く、⑤戒めるが如くそして⑥訓すが如くの六つである。
難しいことを考えること無しに、つまり詩歌を吟じる時の気持ちを表出させることですね。
吟じる時には丹田呼吸法や間の取り方も大事であるので、
これらは師匠の口伝を練習の積み重ねで体得することになる。
この様に、吟情に付け加えて、間の取り方も重要である。
個々人の詩文に対する気持ちそのものである。
この様な『感情』の話題の際に、
私は高校時代、国語の先生が島崎藤村「小諸なる古城のほとり」の詩を
各人それぞれに何回も感情を込め読むことを指導されたことを思い出した。
一方、徳川無声の間の取り方について
代表的な朗読が「宮本武蔵巌流島の決闘」の場面である、
と知っていたので、とても懐かしく感じた。
明日に続きます。