スマート詩吟は面白い

スマート詩吟及び福祉詩吟は私の造語です。それらの普及を図っていきたいと思います。

「あなたのそばに吟詠を」(連載第16回)

2020-07-22 09:00:00 | エッセー「あなたのそばに吟詠を」

昨日からの続きです。

吟情六則とは吟じる時にその六つの感情を表現することである。

その様なことは文章で書くとその通りである。

武田信玄と上杉謙信の戦いを描写した詩文「川中島 頼山陽」と

源平最後の戦いに敗れた一の谷での平家の末路を詩文にした「青葉の笛 松口月城」は

明らかに訴えるものが異なる。

この二つの吟に触れた方が、前者は勇壮教訓で後者は哀愁懐古と

全く異なるように聴いてくれるだろうか?

「なんだ!!詩吟はどれも同じだ!!」と感想を持たれないだろうか?ということを気にしている。

私は感情を出そうと思って吟じるわけであるが、どうしても詩吟の声調に力が入り、

いつの間にか感情表現が二の次になっていることが多い。

詩吟をもって聴く方に感動を伝えなければならないのに

「どれを聴いても詩吟は同じで、退屈するよ!!」とは、

詩吟大会を初めて聴吟してもらった友人の感想である。

大会終了後の友人との会話で、

私は必死に六則、感情、吟情等を込めて感動を与えたいとの訴えは届かず、

友人には「詩吟は皆同じ!!」としか残らなかったようである。

私の稚拙な吟だからかの原因ばかりではないようであるが、心して修練を続けたいと思う。

明日に続きます。

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