昨日からの続きです。
正しい深呼吸が健康に良いと言われるが、詩吟は声を出して吟じることと同時に呼吸器としては深呼吸になる。
正しい深呼吸で詩吟をすれば呼吸器を強くし、血液の循環を良くし全身の健康を促進するものである。
詩吟は息を吐けるだけ吐いて、それから十分息の吸い込みを続けることである。
十分に息を深く吸い込んだら、すぐに吐き出さないで、暫く息を止める。吸いこんだら息の力が発生し、
お腹に力を入れその息の力を持って最初の言葉に入る様にすると良い。
詩吟において声は良し悪しではないということを理解して欲しい。
無理のない素直な自分の声で良い。
高くてもうるさくなく、やかましくない声を心掛けること並びに
「強い声が大きい声、弱い声が小さい声ではないこと」が次第に理解できるであろう。
そしてそれらの原動力が呼吸法と日ごろの修練になる。
情感・詩情は、個々人の感受性からくるもので、教わって出来上がるものではないが、
『無心に吟じ続ける。ひたすら吟じ続ける。』を心身の中に染み込ませ、常に怠らない様に努力することであろう。
やはり何事も修練の連続である。
来週に続きます。