今日の「NHKスペシャル」マヤ・インカ特集の第2回目。
天空都市マチュピチュとインカ文明の紹介でした。
「1千万人の人口が飢えることない豊かな社会が実現した」とNHKHPで紹介されています。
当時の王が王子に諭す場面
「奪って豊かになるのではなく、与えて豊かになる!」
という所は、「なるほどその通り!」とうなずきました。
これは、スペインによる侵略で強奪・破壊されるまえの500年前まで栄えたインカ帝国だけに言える話ではありません。
たとえば、今の日本にも言える話です。
庶民は「消えた年金・増えた税金」により政府からも生活資金を奪われ、
非正規雇用・低賃金・長時間労働で企業からも搾取・収奪され、
学校に行くにも、医者に掛かるにも何でもお金がなければ機会を奪われている。
それが、「大企業栄えて国民滅ぶ」という状況を生み出し、トヨタ・松下など輸出企業は空前の儲けを上げているが、「国際競争力」は20位と前年の8位から大幅後退しているという状況を生み出している。
まさに今の日本やアメリカは「奪って豊かになる」を地で行っているのであり、当時のスペインもそうであった。
反対に「与えて豊かになる」政策を進めているのは、まさにインカ・マヤの発祥地である南米諸国・その中でも代表的な国がベネズエラでしょう。
アメリカは、『親米資本家が搾取し放題の体制』をベネズエラのチャベス政権が選挙で勝利し抑え込むことに成功したことに腹を立て、「チャベスは独裁者だ!」と言っているが、「与えて豊かになる国」が繁栄することは「奪って豊かになる国」アメリカにとっては許されないのであろう。
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海や大河がない高地(6千m級)に、石垣造の道(インカ道)や棚田(アンデネス;段々畑)を作り、驚くべき灌漑技術で水を確保し、1千万人が豊かに暮らしてゆける信じられいような高度な「農業文明」を「インカ帝国」は築いていたのです。
(棚田:アンデネス)
その高度な「文明」を、成り上がり帝国である低俗なスペインが強奪して滅ぼしてしまったのです。
精密で高度な加工技術で造形美を現していた黄金細工は、金塊にするために溶かされて「黄金」としてスペインに持ち去られました。 スペインには工芸品を評価する「文化」もなかったのです。
(インカ道)
インカ帝国の「文明水準」にも驚かされます。
山の頂上に「天文台」を設け、太陽の緯度・高度などから作付けの時期を指示していたといいます。
(天文台跡)
又、海に近い低地から6千m級に至る、激しい高度さのある棚田を活用することによって、平地であれば亜熱帯から亜寒帯に至るさまざまな作物を同時期に栽培することができたのです。
沖縄で採れるサトウキビから北海道で採れるジャガイモまでを収穫できていたという事実が、土壌に埋もれた花粉調査により判明したと紹介されます。
トマト、トウガラシなどは、インカからスペインによって全世界に広がったらしいのです。
(花粉分析から再現された豊富な作物)
インカ・マヤについて表面的にしか知らなかった私にとっては、おおいな驚きでした。
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NHKスペシャル「失われた文明 インカ・マヤ」は、ここをクリック。
そこから番組紹介文を引用(写真も)
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空中都市、マチュピチュ。最も美しい世界遺産と言われる、インカ帝国の象徴である。このマチュピチュで続く発掘で、インカ繁栄の秘密が次々と明らかになりつつある。
険しい山々でさえぎられ、バラバラだったアンデス一帯。山岳地帯という厳しい環境のもとで、インカはいかに強大な帝国を築いたのか。番組ではその秘密に迫る。
国家統一のキーワードは「インカ道」。インカは、険しい山中に、総延長4万キロもの道を築き、アンデス各地を結んでいたことが分かってきた。その結果、人や物資の行き来が可能になり、統一国家への基盤が築かれたのである。
また、急峻なアンデス山脈には、極端な高低差があり温度差も激しい。人々はそれを逆に利用し、低温を好むジャガイモや、高温を好むトウモロコシなど、様々な作物を同時に栽培した。他にもトマトや唐辛子など、南米原産の多くの農産物が、道を通して国中に行き渡り、1千万人の人口が飢えることない豊かな社会が実現した……。
空中都市マチュピチュとインカ道を舞台に、インカ帝国繁栄のシステムを解き明かす。
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天空都市マチュピチュとインカ文明の紹介でした。
「1千万人の人口が飢えることない豊かな社会が実現した」とNHKHPで紹介されています。
当時の王が王子に諭す場面
「奪って豊かになるのではなく、与えて豊かになる!」
という所は、「なるほどその通り!」とうなずきました。
これは、スペインによる侵略で強奪・破壊されるまえの500年前まで栄えたインカ帝国だけに言える話ではありません。
たとえば、今の日本にも言える話です。
庶民は「消えた年金・増えた税金」により政府からも生活資金を奪われ、
非正規雇用・低賃金・長時間労働で企業からも搾取・収奪され、
学校に行くにも、医者に掛かるにも何でもお金がなければ機会を奪われている。
それが、「大企業栄えて国民滅ぶ」という状況を生み出し、トヨタ・松下など輸出企業は空前の儲けを上げているが、「国際競争力」は20位と前年の8位から大幅後退しているという状況を生み出している。
まさに今の日本やアメリカは「奪って豊かになる」を地で行っているのであり、当時のスペインもそうであった。
反対に「与えて豊かになる」政策を進めているのは、まさにインカ・マヤの発祥地である南米諸国・その中でも代表的な国がベネズエラでしょう。
アメリカは、『親米資本家が搾取し放題の体制』をベネズエラのチャベス政権が選挙で勝利し抑え込むことに成功したことに腹を立て、「チャベスは独裁者だ!」と言っているが、「与えて豊かになる国」が繁栄することは「奪って豊かになる国」アメリカにとっては許されないのであろう。
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海や大河がない高地(6千m級)に、石垣造の道(インカ道)や棚田(アンデネス;段々畑)を作り、驚くべき灌漑技術で水を確保し、1千万人が豊かに暮らしてゆける信じられいような高度な「農業文明」を「インカ帝国」は築いていたのです。
(棚田:アンデネス)
その高度な「文明」を、成り上がり帝国である低俗なスペインが強奪して滅ぼしてしまったのです。
精密で高度な加工技術で造形美を現していた黄金細工は、金塊にするために溶かされて「黄金」としてスペインに持ち去られました。 スペインには工芸品を評価する「文化」もなかったのです。
(インカ道)
インカ帝国の「文明水準」にも驚かされます。
山の頂上に「天文台」を設け、太陽の緯度・高度などから作付けの時期を指示していたといいます。
(天文台跡)
又、海に近い低地から6千m級に至る、激しい高度さのある棚田を活用することによって、平地であれば亜熱帯から亜寒帯に至るさまざまな作物を同時期に栽培することができたのです。
沖縄で採れるサトウキビから北海道で採れるジャガイモまでを収穫できていたという事実が、土壌に埋もれた花粉調査により判明したと紹介されます。
トマト、トウガラシなどは、インカからスペインによって全世界に広がったらしいのです。
(花粉分析から再現された豊富な作物)
インカ・マヤについて表面的にしか知らなかった私にとっては、おおいな驚きでした。
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そこから番組紹介文を引用(写真も)
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空中都市、マチュピチュ。最も美しい世界遺産と言われる、インカ帝国の象徴である。このマチュピチュで続く発掘で、インカ繁栄の秘密が次々と明らかになりつつある。
険しい山々でさえぎられ、バラバラだったアンデス一帯。山岳地帯という厳しい環境のもとで、インカはいかに強大な帝国を築いたのか。番組ではその秘密に迫る。
国家統一のキーワードは「インカ道」。インカは、険しい山中に、総延長4万キロもの道を築き、アンデス各地を結んでいたことが分かってきた。その結果、人や物資の行き来が可能になり、統一国家への基盤が築かれたのである。
また、急峻なアンデス山脈には、極端な高低差があり温度差も激しい。人々はそれを逆に利用し、低温を好むジャガイモや、高温を好むトウモロコシなど、様々な作物を同時に栽培した。他にもトマトや唐辛子など、南米原産の多くの農産物が、道を通して国中に行き渡り、1千万人の人口が飢えることない豊かな社会が実現した……。
空中都市マチュピチュとインカ道を舞台に、インカ帝国繁栄のシステムを解き明かす。
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