昨夜、NHK総合で、「民主主義」についての番組をやっていた。
全世界から数百の番組を収集し、厳正な審査のうえで選ばれた選りすぐりの10作品を順次紹介するという。
昨夜(1月3日午前0:35~)は、
アメリカの戦争捕虜に対する虐待を描いた「米国・闇へ」と
ボリビアでの民主主義革命の過程をリアルに描いた「ボリビア先住民革命」の
2本が放映されたが、いずれも考えさせるものであった。
「米国・闇へ」の方は、「大統領暗殺」や「Peace Bed」などでも使われた手法(おそらくアメリカでのドキュメントの定式的描き方なのだろう)で、多くの証言者からのインタビューで証言させながら映像を重ねるという手法である。
この方法で、アメリカ軍が無差別逮捕した無辜の市民(中東系の人々)に対して、国際法にも違反する拷問や虐待で“自白させる”手法を告発している。
米軍首脳部は、「完全に兵士個人の行き過ぎであり厳しく処罰する」という証言をしているが、インタビューは多くの証言者のインタビューを重ねる中で、米軍の組織的指令による虐待であることを明らかにしてゆく。
淡々とした中にも字際は、極めて迫力ある告発番組であった。
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ボリビアはチェ・ゲバラが亡くなった地でもありゲバラの人気は高いという。
モラレス大統領は、ゲバラ主義ではないが、先住民出身の指導者として「社会主義的先住民革命」を議会を通じて民主主義的手続きで進めている。
しかし、この番組「ボリビア先住民革命」では、主要な生産手段が米国追従の資本家が今なお独占しているという「財政困難」な中での「民主主義革命」の進展の『遅さ』に市民の不満が広がる実態を描いている。
その中で、革命派の一部が「革命のために必要だ」として様々な“手数料”や“カンパ”を私的に集めて私物化している実態なども描かれ、革命派の分裂の危機を描いている。
そういう困難な状況の中でエネルギー資源の国有化に着手する姿などを描いているが、「改革」の速度は、住民の期待する速度に追いついていない。
その不満を「反革命派」が利用して分断を図る、など、どの国の革命過程においても問題になるであろうことをリアルに描いていた。
深夜帯ではあるが、こういう番組を放映したNHK労働者にエールを送りたい。
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全世界から数百の番組を収集し、厳正な審査のうえで選ばれた選りすぐりの10作品を順次紹介するという。
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アメリカの戦争捕虜に対する虐待を描いた「米国・闇へ」と
ボリビアでの民主主義革命の過程をリアルに描いた「ボリビア先住民革命」の
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「米国・闇へ」の方は、「大統領暗殺」や「Peace Bed」などでも使われた手法(おそらくアメリカでのドキュメントの定式的描き方なのだろう)で、多くの証言者からのインタビューで証言させながら映像を重ねるという手法である。
この方法で、アメリカ軍が無差別逮捕した無辜の市民(中東系の人々)に対して、国際法にも違反する拷問や虐待で“自白させる”手法を告発している。
米軍首脳部は、「完全に兵士個人の行き過ぎであり厳しく処罰する」という証言をしているが、インタビューは多くの証言者のインタビューを重ねる中で、米軍の組織的指令による虐待であることを明らかにしてゆく。
淡々とした中にも字際は、極めて迫力ある告発番組であった。
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ボリビアはチェ・ゲバラが亡くなった地でもありゲバラの人気は高いという。
モラレス大統領は、ゲバラ主義ではないが、先住民出身の指導者として「社会主義的先住民革命」を議会を通じて民主主義的手続きで進めている。
しかし、この番組「ボリビア先住民革命」では、主要な生産手段が米国追従の資本家が今なお独占しているという「財政困難」な中での「民主主義革命」の進展の『遅さ』に市民の不満が広がる実態を描いている。
その中で、革命派の一部が「革命のために必要だ」として様々な“手数料”や“カンパ”を私的に集めて私物化している実態なども描かれ、革命派の分裂の危機を描いている。
そういう困難な状況の中でエネルギー資源の国有化に着手する姿などを描いているが、「改革」の速度は、住民の期待する速度に追いついていない。
その不満を「反革命派」が利用して分断を図る、など、どの国の革命過程においても問題になるであろうことをリアルに描いていた。
深夜帯ではあるが、こういう番組を放映したNHK労働者にエールを送りたい。
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