JUNSKY blog 2015

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宮古島の「バイオ燃料島構想」が頓挫

2008-01-05 19:57:43 | 環境問題
 環境省を中心に6省庁が推進しようとしてきた、沖縄産サトウキビ糖蜜(廃棄物)を原料としたバイオエタノール実証実験が頓挫したらしい。

 植物由来の燃料であることから、カーボンニュートラル(使用してもCO2を増加させない)の燃料【バイオエタノール】が,日本では,昨年頃からマスコミを賑わすようになった。
 その数年前には、てんぷら油など廃棄食用油を原料としたバイオ・ディーゼル・フーエル(BDF)がもてはやされ、現在も「菜の花プロジェクト」として滋賀県・京都市など複数の自治体で採用されている。

 一方で諸外国が取組んでいる「トウモロコシ」など食料や飼料となる原料からバイオエタノールを生産する世界的流れが、実際には焼畑の無秩序な拡大で、却ってCO2を吸収する熱帯雨林を破壊し、本末転倒の結果となっていることに警鐘が鳴らされている。
 また、『食料や飼料となる原料』をそのまま使っていることから、肥育家畜の価格上昇や食品・食用油など多くの一次産品の高騰が起こり、飢餓の原因ともなっている。
 さらに、穀物不足を見越して投機筋の資金が乱入し、実際の需給状況を大幅に上回る穀物価格の高騰を生んでいる。

 環境省の取組みの『真相』は知らないが、日本では廃棄物を中心とした再生バイオ燃料の開発が重視されているので、石油業界の思惑でこの取組みが頓挫したとするなら残念なことである。

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宮古島の「バイオ燃料島構想」が頓挫、石油業界協力せず
              讀賣新聞Web版  2008年1月5日(土)14:30

 政府が沖縄・宮古島で計画していた「バイオエタノール・アイランド構想」が事実上、断念に追い込まれたことが明らかになった。

 政府は、宮古島の自動車用ガソリンを全量、バイオエタノール3%分をガソリンに直接混合する「E3」に切り替えようとしたが、別方式のバイオ燃料を採用した石油業界の協力が得られなかった。
 政府は今年7月の北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)で地球温暖化対策をアピールする予定だっただけに、構想の断念は痛手となりそうだ。

 この構想は、経済産業省や環境省など6府省が進めている。
2008年中に宮古島にある全19か所のガソリンスタンドで、ガソリンに代わってE3を販売する計画だった。宮古島では乗用車約3万5000台が年間約2万5000キロ・リットルのガソリンを使っている。

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宮古島の「バイオ燃料島構想」が頓挫、石油業界協力せず(読売新聞) - goo ニュース

沖縄県宮古島におけるバイオエタノール混合ガソリン(E3)・・・
                環境省報道発表 2005年10月4日
【 環境省は、沖縄県宮古島において、10月7日から、バイオエタノール混合ガソリン(E3)の実車走行試験を開始するとともに、サトウキビ糖蜜からバイオエタノールを生産する設備の建設に着手します(事業実施者:株式会社りゅうせき)。
 この事業は、現在は飼料程度にしか利用されていない沖縄産サトウキビの糖蜜を原料に、燃料用バイオエタノールを高効率で生産する技術を開発し、実証プラントにおいてエタノールを生産するとともに、エタノールを3%混合したガソリン(E3)を製造し、それを用いた実車走行試験を行うものです。
 実車走行試験は、沖縄県宮古支庁及び宮古島市の公用車50台を用いて開始し、徐々に対象車両を拡大していく計画です。当面は島外から調達したバイオエタノールを使用しますが、糖蜜からエタノールを生産する設備の建設及び試運転が完了する今年度末以降は、沖縄産糖蜜から生産されたエタノールを用いてE3を製造し、実車走行試験に用いる予定です。】


バイオ燃料普及へ税優遇 温暖化対策、来年度から(朝日新聞) - goo ニュース