ジョークでは無かったと解った以上、これは厳しく批判しなくてはならない。
自民党が『そのまんま東』に声を掛けたのは、民主党に持って行かれる前に取敢えず「唾を付けておこう」というものだったらしい。
いまさら『そのまんま東』 も 「民主党の代表候補にしてくれたら」 とは言えないであろうから、その面では成功しただろうが、これによって失ったものも大きい。
昨日も書いたが自民党には『人』が居ないことを自ら暴露したし、
無能であっても人気者にすがると言う面で、党内の顰蹙も買ったし、
(もちろん国民も呆れている)
政策で国民の支持を得ることはできないことを認めた訳だし・・・
しかし、一方で『そのまんま東』は、とんだ『思い上がり』に陥っている ことを国民や宮崎県民に知らしめたし、マスコミが取り上げて人気が出ているに過ぎないのに、何か自らに 政治を変革する能力があると『勘違いしている』ことを世の中に示したし…
これまでも、青島幸男、横山ノック、など知事と国会議員を経験したタレント(英語本来の才能と言う意味では無い)は何人も居たが、結局何ら政治を変革できないまま去っていった。
『そのまんま東』が自民党衆議院議員になったところで、あわよくば総裁になったところで、政治変革ができるはずがない。
ある意味では才能ある青島幸男も惨めな最後であったほどだ。
たかが「お笑い芸人」がちょっと経済を勉強しただけで、急に能力が増す訳が無い。
「地方分権」等の主張も彼の発想した新しい理念では無く、人の著作等からの「受け売り」に過ぎない。
県知事に当選したのも「お笑い芸人」としてテレビでの露出が大きかったからの結果である。人気投票では勝ったが、政策や能力が正しく評価されたからではない。
「お笑い芸人」として宮崎を全国に売り込むのには貢献したかも知れないが、ただそれだけのことである。
地道に「県産品」を作って来たのは宮崎の農民や漁民や商工業者である。
所詮 マスコミが作り上げた“人気”を自らの「力」と思うのは、
「傲慢」(ごうまん)と言うに値する。
庶民感覚から傲慢に陥った人で有名なのは、田中角栄である。
しかし、田中角栄と比べても人間の低級さは明らかであろう。
確かに 麻生首相・自民党総裁程度の無知無能お飾り総理なら『そのまんま東』にでも務まるかも知れない し、麻生太郎以上の人材は自民党に居ない(野田大臣)のだから、そう言う意味では『そのまんま東』でもOKよ!となるのかも知れないが、
国民が期待している「内閣総理大臣」は、そんなに浅薄なものではない。
今回の「事件」では、自民党も『そのまんま東』も国民の批判を受けなければならない。
選挙で、自民党も『そのまんま東』も落選させることだ!
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「県民への裏切り」「思い違い」
=東国原氏へ批判相次ぐ-自民
時事通信 2009年6月25日(木)18:03
自民党の古賀誠選対委員長が東国原英夫宮崎県知事に衆院選出馬を要請、同氏が総裁候補とするよう条件を付けたことについて、25日に開かれた各派の総会では、「宮崎県民への裏切りで反対したい」(山崎拓前副総裁)などの批判が相次いだ。
伊吹派の伊吹文明元幹事長は「人気が上がって、少し思い違いをしているのではないか」と批判。東国原氏が「(自民党の)血液を入れ替える覚悟が必要」と語ったことを念頭に、「血液型が合わないものを輸血したら死にひんする」と断じた。
高村派の高村正彦前外相も「(総裁選出馬に必要な)20人の推薦人集めを党が手伝うことはあり得ないし、そんなばかげたことを許す人はいない」と述べた。
自民改革派は決起を=東国原知事(時事通信) - goo ニュース
古賀氏沈静化に躍起 「東国原騒動」自民冷ややか
次期衆院選への立候補要請 「総裁目指す意欲示した」
西日本新聞 2009年6月25日(木)10:30
東国原英夫宮崎県知事が自民党からの次期衆院選立候補要請に対し、自らを党総裁候補とするなどの条件を示したことをめぐり、自民党からは24日も冷ややかな反応が続出。批判の矛先は立候補要請した古賀誠選対委員長にも向けられた。知名度の高い東国原氏擁立は選挙情勢を好転させる起爆剤にと見込んでの擁立劇だったが、思わぬ展開に古賀氏自身が事態沈静化に追われ、微妙な立場に立たされている。
「そういう失礼なことを言うわけないじゃないですか。自分が国政に来たら総裁を目指して頑張るという意欲を示されたと思う」。東国原氏が「総裁候補」を立候補の条件としたかと記者団に問われ、古賀氏はこう否定した。
自民党関係者によると、古賀、東国原両氏の23日の会談は、東国原氏が地方分権など政策面での考えを披露する形で進み、最後に「雑談のような形で総裁候補の話が出た」という。会談後の酒席でも、総裁選への意欲を示す東国原氏に対し、古賀氏は「私も立候補しましょうか」と冗談を返し、「条件という感じではなかった」(同席した自民議員)という。
誤算だったのは東国原氏が総裁候補となることを報道陣の前で「条件」と明言したこと。大きく報道されると、自民党内に「足元をみられている」と反発が広がり、細田博之幹事長も「(立候補要請は)党の正式決定ではない」と突き放した。丸山和也参院議員は24日、古賀氏に直接会い、「選挙の責任者が自民党はダメだ、だから力を貸してくれというのは党そのものを否定することになる」と抗議した。
立候補要請の背後に、古賀氏の政治的思惑を指摘する声もある。「東国原カードがあった方が都合がいいと考えたのではないか」と山崎派関係者。東国原氏を擁立して衆院選に勝てば、後見人として古賀氏の発言力は増す、という見立てだ。「解散前でも東国原氏が次期総裁候補に控えれば麻生氏に圧力をかけられる」と古賀派中堅は言う。
「批判があっても選挙に引っ張り出せれば成功。最初から腹をくくっている」と丸山氏に語った古賀氏。東国原氏は「総裁候補は立候補の条件」という立場を崩しておらず、「古賀さんが(東国原氏に)古賀派の総裁候補だ、と言う手もある」(町村派幹部)との見方も出ている。(東京報道部・川原田健雄)
■「驚きはない」「分権に期待」 九州の知事
自民党の古賀誠選対委員長から次期衆院選への出馬要請を受けた宮崎県の東国原英夫知事が、あらためて自らを党総裁候補とすることなどを条件に国政転身に意欲を示した24日、九州各県の知事からは冷静な受け止めの一方、地方分権改革の旗振り役として期待する声も聞かれた。
東国原知事の国政転身話は昨秋も持ち上がっており、大分県の広瀬勝貞知事は、自民党に突きつけた「総裁候補」という条件に「驚きはない。国会議員として活躍しようという人は、信ずる党のトップを誰でも狙うものだ」と理解を示した。
任期途中で東国原知事が退任した場合は県民の反発も予想されるが、広瀬知事は「県民に理解してもらうための説明責任を果たされると思う」と述べた。
全国知事会長を務める福岡県の麻生渡知事は、東国原知事が知事会の地方分権改革案を自民党の政権公約に盛り込むよう求めたことについて「われわれの意見をよく言ってくれている」と評価。
東国原知事とともに、政策集団「地域・生活者起点で日本を洗濯(選択)する国民連合」(せんたく)の発起人となった佐賀県の古川康知事も「地方分権実現のために国政を目指すのは、地方にとっていいこと」。鹿児島県の伊藤祐一郎知事は「当選した場合、自ら言ったことなので実行するだろう」と東国原知事の行動力に期待を寄せた。
熊本県の蒲島郁夫知事は「ノーコメント」、長崎県の金子原二郎知事も「コメントしようがない」と話すにとどめた。
=2009/06/25付 西日本新聞朝刊=