横須賀市長選挙で、無所属の前市議・吉田雄人氏(33歳)が、自民・民主・公明の支援を受けた現職を破って当選したと言う。
2期目の現職は強いというのが“定説”で、その上、国政で与野党である自公民が支援し、小泉純一郎も全面支援し応援にも駆け付けた現市長の蒲谷亮一氏(64)が敗れたことの意味は大きいと思う。
新しい、選挙のあり方、有権者の意思表示のあり方を示すものであり、重要な変化の兆しを千葉市長選挙に続いて表舞台に上げたものと言えよう。
吉田氏が、いわゆる“タレント候補”でもなく、マスメディアに持て囃されて当選した訳でもないところが大事な点だと思う。
もちろん、私はこの吉田氏の政策や主張を知らないので、この方が私の期待するような護憲派・民主主義者であるかどうかは解らないが、少なくとも小泉・自公民勢力に誘導されずに自主的な選択を行った横須賀市民の意思表示には敬意を表すべきものと思う。
横須賀氏を含む神奈川11区からは、例の世襲騒動をもものかわ、
小泉元首相の次男・小泉進次郎氏(28)が出馬するという(讀賣記事)。
今後、注視して行きたい。
◇横須賀市長選
開票終了
当 68628 吉田 雄人(33) 無新
64147 蒲谷 亮一(64) 無現
23134 呉東 正彦(49) 無新
なお、日本共産党は、「市民みんなの力で市政をつくる会」他・諸団体推薦の
ごとう(呉東)正彦氏 を支援していたようです。
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小泉元首相おひざ元、「チェンジ」
横須賀市長に吉田氏
朝日新聞 2009年6月28日23時26分
神奈川県横須賀市の市長選が28日に投開票され、新顔の前市議吉田雄人氏が、自民、民主、公明の支援を受けた現職らを破り、初当選した。吉田氏は33歳6カ月で、現役市長では3番目の若さ。3代36年にわたって官僚出身者が市長を務めるとともに、小泉元首相のおひざ元である日米の基地の街にも、30代市長が誕生した。
吉田氏は早大在学中、雄弁会に所属。卒業後、経営コンサルタント会社で自治体業務に携わり、「官僚は優秀だが政治の現場が変わらない」と知り、退職して早大大学院に進んだ。在学中の03年、市議選でトップで初当選、07年にも連続トップ当選した。
1200日以上の駅立ちを続ける。旧自治省出身の市長が36年間続く中、米オバマ大統領にならい、市政の「チェンジ(変化)」を訴えた。自転車で各地を回り、「若さ」「しがらみの無さ」をアピール。若手の議員や首長らが「勝手連」で応援し、支持を広げた。
一方、現職の蒲谷亮一氏(64)の陣営は、最近の首長選での無党派層の動向に危機感を持ち、「小泉人気」を取り込む作戦に出た。小泉元首相は5月から4回にわたり蒲谷氏の応援で地元入り。14日には01年の首相就任以来一度もなかった市内での街頭演説をし、「厳しい時こそ、まじめな人に横須賀市政をしてもらいたい」と呼びかけていた。
しかし、有権者は市政の変化を選び、小泉元首相の地元での求心力低下を印象づける結果となった。
◇
吉田氏は現役市長では熊谷俊人・千葉市長(31)、山中光茂・三重県松阪市長(33)に次いで若い市長となる。
初当選に、吉田氏は「小泉さんにしろ、民主党にしろ、国の政党が横須賀の街を変えるのではない。変えるのは市民一人ひとりだということが証明された」と語った。(川上裕央)
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