そういう、民主党への期待の急減速の中で、小沢代表は民主党内の会議に諮る事も無く、突如「企業・団体からの政治献金を一切禁止」と言い出した。
自らは、取り放題に『献金』を受け取っておいて、「それはないだろう!」と言うのが党内外の反応であったようだ。
自民党幹部が「目暗まし」だと言っているのを聞くと「あんたが言うかい?!」と笑ってしまうが、民主党内でも小沢代表の勝手な言動に驚きを隠せない様相である。
その小沢代表。昨夜の民主党幹部との会合の席で、東京地検特捜部との対決姿勢を改めて強く押し出したらしい。
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これを伝えたWeb記事から引用する。
「政権交代後、検察権力の乱用一掃」 小沢氏、再び捜査批判
産経新聞 2009年3月20日(金)08:05
民主党の小沢一郎代表は19日、自らの公設第1秘書が逮捕された政治資金規正法違反事件に絡み、いったんは封印していた東京地検特捜部の批判を再燃させた。小沢氏は「戦うことはあきらめない」と続投を示唆するとともに、東京地検の捜査方針に対する不満が改めて噴き出た形だ。一方、同党は、党政治改革推進本部(岡田克也本部長)の役員会を開き、企業・団体献金の全面禁止を含めた献金規制の強化策の検討に着手した。
小沢氏は19日夜、鳩山由紀夫幹事長と都内の日本料理店で会談し、事件について、「検察の対応はあまりにもひどい。自分の身がどうなろうと構わないが、戦うことはあきらめない。検察が(24日に)どういう判断をしようと、徹底して戦う」と述べ、東京地検が起訴に踏み切った場合でも、公判を通し、無罪を主張していく考えを示した。
そのうえで、「政権交代をして検察権力の乱用を一掃しなければならない」と、次期衆院選後、政権を獲得すれば、東京地検のあり方を見直すと強調した。
小沢氏は秘書の逮捕後の記者会見で、「適法に処理している」「不公正な国家権力の行使だ」などと、東京地検を批判。しかし、その後、側近から批判を慎むようアドバイスを受けて、全面対決の姿勢を軟化させていた。
発言の背景には、東京地検が政治資金規正法違反容疑(虚偽記載)という形式犯で秘書の逮捕に踏み切ったことに対する根強い不信がある。「勾留期限が迫り、秘書が起訴されたとしても、公判で勝てる自信がある証拠」(幹部)との見方もある。
一方、この日の政治改革推進本部で岡田氏は、「国民の政治に対する信頼を取り戻さなければならない。実効性のある改革を打ち出すことが大事だ」と述べ、政治資金パーティーなど政治献金全般について幅広く議論すべきだと強調した。
小沢氏も鳩山氏との会談で、「企業・団体献金ともに全廃するしかない。いいかげんなことでは国民が納得しない」との考えを改めて示した。
会合ではこのほか、企業・団体献金の全面禁止に賛同する意見があった一方、「政党助成金や個人献金だけでやっていけるのか」と慎重論も出た。
岡田氏は会合後、記者団に「方向性はまだ出していない。根っこから議論する」と述べ、来週も役員会で協議する考えを示した。
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産経新聞 2009年3月20日(金)08:05
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著者:郷原 信郎 (ごうはら・のぶお)
桐蔭横浜大学法科大学院教授
コンプライアンス研究センター長
1955年島根県生まれ。東京大学理学部卒。
東京地検特捜部、長崎地検次席検事などを経て、2005年から現職。