テレビニュースなどによると、ロシアのラブロフ外相が2月15日、
訪問先のロンドンで、日本との平和条約締結問題について
「日本が他国のように、第二次世界大戦の結果を承認する以外の方途はない」
と述べた、という。
この居直り発言には突っ込みどころがある。
すなわち、「第二次世界大戦の結果を承認する」と言うなら、
「領土不拡大」という、第二次世界大戦を終結するに当たって連合国が決めた
原則をソ連を引き継いだロシアも承認するべきだ!
と主張する道が開けたとも考えられるからだ。
ソ連が、原爆投下後の日本に侵略して来たのは、「ヤルタ秘密協定」により
米英などが暗黙の了解を与えたためで、この秘密協定そのものが、国際法違反
であるという。
日本共産党は、千島問題解決のためには、「領土不拡大」と「ヤルタ秘密協定」
問題の是正に踏み込まなくては途が無いと言っており、これはラブロフ外相発言の
裏返しであると言える。
政府は、この機会を失わずに、強い意志で交渉を進めるべきであろう。
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日ロ領土問題 歴史的経過を見ると
2010年11月2日(火)「しんぶん赤旗」
日ロ領土交渉 転換を
笠井氏、政府に要求「国際的道理に立て」
2010年11月6日(土)「しんぶん赤旗」
論戦ハイライト 日ロ領土問題
笠井氏 「従来の方針転換を」 前原外相「政府の見解踏襲」
2010年11月6日(土)「しんぶん赤旗」
日ロ領土交渉 歴代政権の方針の根本的再検討を
志位委員長が政府に提起
2010年11月10日(水)「しんぶん赤旗」
歴代自民党政権の日ロ領土交渉方針の根本的再検討を
2010年11月9日 日本共産党委員長 志位 和夫
2010年11月10日(水)「しんぶん赤旗」
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北方領土 「不法占拠、撤回を」
露、大戦の結果承認求める
(産経新聞) 2011年2月16日(水)08:00
【モスクワ=佐藤貴生】インタファクス通信によると、ロシアのラブロフ外相は15日、訪問先のロンドンで、日本との平和条約締結問題について「日本が他国のように、第二次世界大戦の結果を承認する以外の方途はない」と述べた。日本側に「北方領土はソ連に不法占拠された」という主張を撤回するよう求め、ロシア側の実効支配を強調する狙いといえる。
また、ラブロフ外相は、日露がクリール諸島(北方領土と千島列島)で共同開発を行うことについて、「だれも日本の立場をおとしめることだとは考えていない」と述べた。
11日の日露外相会談に続いて北方領土に投資するよう求めた形で、日本側に立場を変えるよう執拗(しつよう)に迫る戦略は今後も続きそうだ。
日本は「ロシア側の管轄権を認めることになる」として北方領土への投資を控えており、前原誠司外相も外相会談後の記者会見で、「日本の法的立場を害さない前提」で、協力の可能性をロシア側と探る姿勢を示すにとどめた。
中韓など第三国の投資は「わが国の基本的立場とまったく相いれない」と反対していた。
一方、国営ロシア通信は15日、ロシア軍参謀本部高官の話として、北方領土に駐留している現在の部隊に加えて、最新鋭地対空ミサイル「S400」が配備される可能性があると伝えた。
ただ、インタファクス通信によると、別の高官は同ミサイル配備を確認していないと伝えており、情報が錯綜(さくそう)している。
国後島で韓ロ合弁か=水産業者、準備で訪問中(時事通信) - 2011年2月16日(水)14:03