じゅんなおひと

スポーツジャーナリストもどき

5月24日大阪桐蔭 大商学園

2015-05-24 08:05:56 | 高校サッカー女子

※大阪桐蔭

2月の新人戦で見たときから南津守でのセレッソ大阪堺レディースや韓国選抜などとの試合を経るなど、新人戦での敗北以降、FW永野さん10をボランチにまわして、その時のボランチの選手をFWに回したのかどうかわかりませんがいろいろテコ入れしましたが結果は新人戦同様1-3で負け。しかも内容的には新人戦の時以上に相手に圧倒され、0-5でもおかしくない内容。後半4バックから3バックにするなど大胆に戦い方を変えてなんとかかんとかサッカーらしいスコアでの負けにとどめるのがせいぜいに見えた。南津守でもフィジカルが決して大きくないセレッソ大阪堺レディース相手なら、例え大商学園よりテクニックで勝っていても互角に渡り合えるが大商学園同様のフィジカルを誇る韓国選抜にはその時も勝てていない。相変わらず華奢な選手が多く、屈強な体格を誇る相手との戦い方の課題は全く解消されていないと言っていい。今日もそんな彼女らにワイドに展開され左右に振り回されてはなすすべなく見えた。今後選手個々の体つきを、もっと骨格がしっかりしたものにする必要は当然あるが、現状、それも容易なことではないであろう。なら、戦い方をもっと工夫しなければならない。明らかに自分たちより屈強な相手に正攻法で立ち向かったところで結果は見えている。新人戦の時も書いたが、前線の選手のゴール嗅覚を活かすべく、まずは引いて守りをしっかり固めて自陣ではシンプルに蹴っ飛ばして前線の選手の個人技、センスに頼む。相手の強さ、自分たちの弱さを認めた戦い方も必要であろう。現に新人戦の追手門学院はそうした戦い方で大商学園を苦しめている。インターハイ予選で大商学園相手にPKまで持ち込んだ大阪学芸もまた、そうした戦い方をしたのだと推察される。新人戦で大阪桐蔭を苦しめた時もまた、そうした戦い方をしていましたから。大阪桐蔭ももはや、プライドにこだわって見えるような戦い方をしてる場合ではないのかも知れませんね。

※大商学園

新人戦に続き大阪桐蔭に完勝。フィジカルの優位さを活かしてグランドを大きく使ったサッカーで華奢な大阪桐蔭を右へ左へと振り回して中央で仕留めるといった感じでした。今後の課題はボール支配率にもっとこだわったサッカーを志向することか。ここまで大阪桐蔭には2度とも完勝しているが、それ以外の強豪、追手門学院や大阪学芸にはここまで苦戦している。同校の場合、フィジカルの強さ激しさ速さ鋭さ、そして巧さを前面に押し出して前へ前へとどんどん押し寄せてくる迫力のサッカーを展開するが、退いて守る相手に押してばかりではそうは点はとれない。引いて守る相手をいかに緩急つけて崩すかが、今後の課題かもですね。

 

イチオシプレーヤー

※大阪桐蔭

ボランチ永野さん10:後半追撃の狼煙を上げるFKをゴール前中央から決める。女性のため強さはまだまだだが精度はなかなかのものだった。

途中出場の右MF18:新人戦の時のスタメンの山下さんではと推察してましたが、この選手の低くて速いクロスは、中央の選手がしっかり対応できれば、脅威となるであろう。

FW11番:小柄な選手ではあるがゴール前で体の強さを発揮し、相手に寄せられても次につながるプレーが出来ていたと思います。新人戦ではボランチだった田中さんかと推察してました。

FW大島さん9:時折前線で相手に怖さを与える動きは見せていたが、屈強なディフェンス相手に持ち前の?ゴール嗅覚を見せることはできず。この選手のゴールセンスを活かすには、カウンターサッカーのほうがいいのかと思われる。

※大商学園

GK1:新人戦と同じなら西村さんだが違う選手の可能性も。積極的かつ適格な判断の飛び出しで、相手のカウンター封じに成功。

DF中山さん10:新人戦の時と同じ背番号なら中山さんであり、多分そうであると思われる。この選手がなぜ、終盤大勢決してからの出場だったかはわからないが、それでもキャプテンとして十分に存在感を示す。怪我だったのかもだが、動きみるかぎり大丈夫そうだった。怪我上がり、だったのかもですね。

ボランチフジネさん9:新人戦で同校で最も印象に残った選手の一人だが、今日も存在感十分だった。

FW11:新人戦の時と同じなら山田さんと言うことになるのだが、新人戦の時はゴールセンスという点で課題が残るようにも見えたが、今日見ると、前線で十分怖さを発揮できる選手になって見えた。

 

以上です。

 

以上です。


5月24日 大阪桐蔭 東海大仰星 大阪産業大付属 関大北陽

2015-05-24 08:02:26 | 高校サッカー男子

※大阪桐蔭

先日とは違い前半からボール、ゲーム共に支配。こうしてうまくいくと良くも悪くも安心感が生まれるのか軽微なミスが徐々に目立つようになり徐々にリズムが失われていく。後半相手が前半より前に詰めてくるとポゼッションではなく蹴飛ばす場面も目立つように。相手は前に詰めているだけでプレスが激しいわけではなかったので、ここはこれまでどおりつなぎの意識で進めた方がよかったかなと思いました。こうして自ら自分たちのつなぎのサッカーを手放してしまったがためになかなか前にボールを運べなくなり、時間が経てばたつほど流れが相手にわたり決定的なピンチもしばしば。その中で最終ラインとキーパーは序盤を除いては大半集中して守っていたとは思いますが、一方で完全に崩されキーパーのナイスセーブ頼みな側面もまだまだ目立ちましたし、後、CKの守備の際、ボールに集中しすぎて裏の逆サイドのケアができておらずに決定的なピンチを何度か招いていたのが反省点として残ったかと思います。相手はそこを見抜いているように見えました。今日は勝つ流れになりながら、後半自ら相手にリズムをわたすような、まるで先週の近大付属と同じ失敗をして、危うく負けるとこでしたが、近大付属戦同様、内容的には課題が多いもPKとはいえ勝ちを拾って2年連続最終順位決定リーグ進出。素直に考えれば2位に入れるかどうかレベル。今日の試合で、相手が守備の意識を高く戦ってきたときの攻撃に課題をのこす。初戦の相手桃山学院はそうしたサッカーをしてくるチーム。課題をいかに修正できるか。初戦からいきなり問われてるのかもですね。2010年新人戦以来勝利がなく、その間負けたら全国への道が閉ざされる試合でことごとく煮え湯を飲まされてきた相性の悪い相手に5年ぶりに勝利。これを勢いに変えられるかですが、現役世代はあまり意識してないかもですね。後、今日もサッカーが小さく細かくなってしまったことも無得点の要因。プリンスリーグ初戦のように、もっとワイドにダイナミックなポゼッションサッカーを心がけたい。サイドチェンジの回数をもっと増やしたいですね。

※東海大仰星

仰星と言えばドリブルというイメージがなぜか昔からあるのですが、今回も同様の印象を持つ。自陣ではシンプルに蹴っ飛ばして前線の選手の鋭いドリブル突破からゴールを襲うっていう実際はどうかわかりませんが私が例年、同校のサッカーに対してもっているイメージと似たような印象を今日ももつ。強敵大阪桐蔭を追いつめましたが攻撃はやや個人技頼みの感が。今後はチームとしてのサッカーにいかに磨きをかけるかだと思います。特に攻撃面にそう感じました。それにはまず、全体的な底上げが必要かもですね。PKまで追いつめるものの4-5で惜敗。一人目が止められたのが致命傷になったのですが他にも危ないのがあり、ゲーム中もシュートの精度が今ひとつでしたので、キックの精度を上げることが、まずは課題なのかもですね。後ディフェンスでも、前に詰めた時はもっと激しく寄せないと相手は却ってつなぎやすくなります。前に詰めた以上は激しくいくという心掛けも今後大事になってくるかとおもいます。

※大阪産業大付属

何度目かの観戦ですが、今日も、最初に見たときよりキーパーからのつなぎの意識の強いサッカーをしていたと思います。

※関大北陽

伝統校のかつての激しさを想うと、選手の体つきなど小粒になったなぁとみてましたが、チームとしてのサッカーにはなかなか見るべきものがありました。前線のパスワークの速さ鋭さ、そして往年の同校らしい攻守の激しさなど、見るべきものがありました。最終順位決定リーグに見事終盤のPKで進出、素直に考えれば履正社が一歩抜けてることが予想されるリーグ戦ですが、それ以外は混戦のため、同校久々のインターハイも十分チャンスあるかと思います。初戦いきなり履正社ですが、なんとか乗り切りたいですね。

 

イチオシプレーヤー

※大阪桐蔭

GK上田1:今日もファインセーブと正確なロングキックを披露。PKも一人目止めて同校久々のPK勝利をたぐり寄せる。

左SB黒川2:途中から2列目に。柔らかいタッチのドリブルでゴール前に切れ込む。

右MF伊東6:昨年を思い出させるテクニックで敵陣で相手を翻弄。後半途中交代はフィジカル面の課題からくる守備の不安からか。この選手が退いたことにより得点の匂いが減り、流れが相手に。基本大勢決しない限りはピッチにいてほしい選手のため、やはりフィジカルが課題。

左MF川辺11:今日も体の強さと接点の攻防での体の入れ方など巧さを見せる。やはりこの選手はFWで見たい。後半はあまり目立たなくなり途中交代。この選手が下がったこともまた、得点の匂いを消した。

FW出原18:今日も先日同様、前線で強さ、泥臭さを見せる。

※東海大仰星

7,8,9,10,14あたり:皆、同校の選手らしく鋭いドリブルを見せていたように思いますが、7番の、ボランチだったか忘れましたがとにかく7番の選手が前線で緩急で相手を翻弄していたのが異彩を放っていたように思います。それだけに、この選手が敵陣で相手に怖さを見せた直後に交代はもったいないなぁと思いながら見てました。もちろん、選手交代は監督の判断が1番正しいに決まってるのですが😊。

※関大北陽

GK17番君:ロングキックの精度が高くポゼッションサッカーの起点として機能していた。この選手がいれば、相手も前からプレスをかけにくいため、ポゼッションサッカーもやりやすいかもですね。

FW10番君:前線での速さ鋭さ強さ激しさを攻守に存分に見せ、怖さを相手に十二分に与え、同校の選手らしく泥臭く存在感を示す。だがそれは一方で諸刃の剣。確か終盤イエローカードもらっていたように思う。この選手がいるといないとでは大違い。自身が代えが効かない選手だという自覚をもって、今後はクレバーさも身につけたい。

 

以上です。