男子高校サッカーインターハイ大阪府予選は、最終順位決定リーグを戦う4校が出揃いました。履正社が1番強いと目されている今期の大阪の男子高校サッカー。その評判通り、トーナメントでは圧倒的な強さを見せつけた。だが、1番強いと目された履正社が最もくじに恵まれた感もある。同校がリーグ戦で戦う3校は、トーナメントで蹴散らしてきたこれまでの学校よりランクは上。同校の強さが本当に今期の大阪の男子高校サッカー界では別格なのかどうかは、このリーグ戦で答えが出ることであろう。素直に考えれば履正社が1位通過の最右翼で、インターハイ出場をかけた残り1枠を大阪桐蔭と関大北陽で争うがカウンターに活路の桃山学院にも十分チャンスありという見方になるだろうが、一方で、大阪桐蔭と関大北陽が2連勝で最終節を待たずしてインターハイ出場を決めても不思議には思わない。といったとこかと思います。では、第1節から順に、戦いを占ってみたいと思います。
※第1節
履正社ー関大北陽
履正社はFW牧野を中心に別格とも思える強さと柔らかさを併せ持ったポゼッションサッカーを展開するが関大北陽もGK17を中心に、なかなか精度の高いポゼッションサッカーを展開する。ここまでの勝ち上がりをみるかぎりでは、どちらも最低1点は奪い、1-1か2-1,はたまたもっと点を取り合う展開が予想される。履正社にウイークポイントがあるとすればディフェンス。相手をファウルなしで綺麗に止めようとの意識が強すぎるのか、相手を見過ぎてやらせすぎて自陣深くまで侵入させてしまうシーンがちらほら見られたのはやや気になった。素直に考えれば履正社だが、名門関大北陽の食い下がりにも期待したい。
大阪桐蔭ー桃山学院
今年も基本はポゼッションサッカーを志向する大阪桐蔭に桃山学院がカウンターで応戦といった図式か。大阪桐蔭は東海大仰星との試合で、守りを固める相手の崩しに課題を残しただけに、同じように守備を固めてくる桃山学院からは1点とれるかどうかといったところか。この試合の焦点は、大阪桐蔭が桃山学院のカウンターを封じる事が出来るかかと思われる。桃山学院は格上と見られた阪南大高戦で、実際にそういう強さを見せつけられながら、カウンター2発で強敵を撃破し、阪南大高がリーグ戦に進むのではとの予想を覆して、最終順位決定リーグ進出を決めた。だが大阪桐蔭はGK上田を中心にディフェンスは固く、阪南大高のようにガツガツ前に出てくるサッカーではないだけに、カウンターがはまりづらい相手とも言える。大阪桐蔭としては攻めてるときにむやみに前に出すぎず、リスクマネジメントをしっかり行うことが必要になる。
※第2節
履正社ー大阪桐蔭
履正社ー関大北陽同様、双方1点は奪う、1-1,2-1,それ以上の点の取り合いといったところだが、点の奪い合いになれば得点力では履正社か。大阪桐蔭としてはGK上田を中心に失点1点以内に抑えることが勝利への条件かと思われる。素直に考えれば履正社だが、大阪桐蔭の奮戦にも、期待したい。
桃山学院ー関大北陽
桃山学院が守備を固めてきたとしても、関大北陽が1点は奪うことが、これまでの戦績から予想される。桃山学院がカウンターで関大北陽のディフェンスを崩すことができるかが焦点だが、GK17を中心にポゼッションサッカーを展開する関大北陽はむやみに前に出てくるサッカーではないだけに、桃山学院のカウンターはここでも決まりにくい。関大北陽やや優位と予想されるが、桃山学院の健闘にも期待したい。
※最終節
履正社ー桃山学院
ポゼッションサッカーの履正社がボールを支配し、桃山学院が受ける展開が予想されるが、履正社の攻撃の迫力は大阪桐蔭、関大北陽の比ではない。桃山学院が果たしてどこまで受けきれるか。桃山学院は引き分けがせいぜいかと思われるが、強い履正社になんとか食らいついていきたい。
大阪桐蔭ー関大北陽
共にしっかりしたGKを中心にポゼッションサッカーを展開、似たもの同士の対決となる。共に1点は奪う展開が予想される。この試合がインターハイ出場の雌雄を決する試合になっていることも十分に考えられ、よりスリリングな展開、はたまた得失点差も絡んだ神経戦になることも予想される。
以上です。