※全体を通して
秋の大会の割には打力が光るチームが多く、まるで夏の大会のような力強さを感じさせる大会でした。際立つスターはいませんでしたが、今度のセンバツは、手に汗握る力のこもった熱戦が多発することを予感させる大会だったと思います。簡単に言えば、なかなか面白い大会でした。では、チーム毎に触れていきたいと思います。
※高松商業
エース右腕浦君が良いと聞いてましたが、それ以上に打線の力強さが、初戦の札幌第一戦で印象に残りました。香川県予選では抑えこまれてる試合も結構あっただけに意外なまでの力強さでしたが四国大会以降は全試合4点以上奪っている。県予選から四国大会まで3週間でしたので、その間に何かあったのかなと思ってましたが、新聞読むと県予選では大きいのを狙うようなバッティングが目立ったそうで主将が低い打球を飛ばすようチームに呼びかけたとか。そういうのを意識した末の放物線ですから凡フライではなくホームランや長打につながったのだと思います。四国大会以降のバッティングができれば、センバツでも本命クラスの優勝候補になると思います。後、大阪桐蔭を終盤まで、敦賀気比を中盤まで抑え込んだ控えのサイド右腕、軟投派とのことですが、テレビでみるかぎり軟投派には見えませんでした。球速は出てないかもですが、球は切れてました。
※敦賀気比
投打のスケール感という点では出場校中随一のものがありました。本格派右腕山崎君が、青森山田戦で短いイニングで見せた迫力を、先発しても見せられるようになれば、センバツ2連覇の期待も膨らむと思います。
※大阪桐蔭
高松商業戦での高山君のストレート140後半連発に150も計測。それを先発して9イニング換算でもできるようになれば、4年ぶりのセンバツ制覇の期待も膨らみますね。島野、松山といったこれまで試合に出てなかった右打者が活躍したのは収穫。特に島野びいきの私としては、島野のバッティングは嬉しかったです。かつての巨人の呂メイシのような迫力あるスイングが復活しており、単に結果だけでなく内容も伴ったものを感じました。センバツでもスタメンで出てほしいです。中学時代から印象に残っていたお気に入り選手の活躍は嬉しい。下級生も含め多くの選手が起用されましたが、川中に森といった上級生の左の巧打者も使ってあげてほしかったです。2人とも関東の大学のスカウトの前でぜひ見てほしかったセンスあふれる好打者ですから。彼ら2人も私が中学時代から見て気に入った選手たち。彼らもまた、センバツでレギュラーなってたら嬉しいです。
※青森山田、札幌第一
両校とも力強いバッティングが印象に残りました。
※創志学園
本格派右腕高田君は9イニング換算で見てこの大会のno1投手に見えました。伸びのあるストレート投げますが球筋がやや綺麗すぎるため力量に見合わず失点が多いように思われるため、ボールに力強さが出てくれば、どの試合、どこが相手でも3点以内に抑えられる投手になれると思います。
※木更津総合
関東no1左腕らしい早川君、腰痛で万全じゃなかったのですね。1番打者の大型選手いいですね。うまさと怖さを兼ね備えている。1年生と聞いて少々驚きました。
※東邦
1年夏に投手として活躍した本格派右腕藤嶋君、この大会は打者としての力強さが際立ち、1年の頃からは想像もつかないほど素晴らしいものになってました。打者としてプロに行ったりして♪
※秀岳館
チームとしては攻守にバランスとれてますね。ここも熊本県予選後に何かチームに変化あって神宮まで駒を進めたのかもですね。
※関東一
残念ながら初戦敗退となりましたが、二松學舍大付のmax148左腕大江君を攻略するなど秋の公式戦全試合4点以上奪った高い得点力を明治神宮でも披露。投手陣の底上げは課題として残っていそうですが、センバツでは優勝候補の1校だと改めて思いました。
以上です。