じゅんなおひと

スポーツジャーナリストもどき

第96回全国高校ラグビー展望

2016-12-03 22:36:38 | 高校ラグビー

※Aシード桐蔭学園(神奈川)のゾーン

昨年準優勝で今期も選抜準優勝など申し分ない実績を誇る桐蔭学園がベスト8進出へ有力。同じ関東の流通経済大学柏(千葉)や、名門國學院久我山を抽選で破って出場を果たした明大中野(東京第二)あたりの戦いにも注目。

 

※Bシード東海大仰星(大阪第一) 深谷(埼玉)のゾーン

2連覇を目指す東海大仰星は選抜では準決勝で桐蔭学園に惜敗し、昨年決勝のリベンジをされる格好になった。素直に考えればこのゾーンのベスト8争いの中心か。深谷は春期関東大会で國學院栃木と競り合った力が出せれば、十分に対抗できる存在になり得る。他、長崎北陽台も春期九州大会で佐賀工業と競り合い、国体で長崎が大阪相手に敗れるも五分に渡り合った実績も加味し、ノーシードながらベスト8進出の可能性を秘めており、初戦勝てばの話だが、シード校の深谷との対決は、好カードと言えるであろう。過去にはシードダウンを幾度か成し遂げている学校なだけに、余計にである。

 

※Bシード石見智翠館(島根) 秋田工業のゾーン

上記2校によるベスト8争いか。両校とも国体の戦績が評価されてのシード入りかと推察され、その力が出せれば、優勝争いにも絡んでくる可能性を秘める。

 

※Bシード京都成章 中部大春日丘(愛知)のゾーン

伏見工業を破って出場を果たした京都成章がベスト8争いの中心か。春の近畿大会では常翔学園に敗れるも互角のスコアメイクをしており、力はある。中部大春日丘は国体で秋田に勝った実績が本物なら、対抗馬に十分なり得る。面白い存在なのが初戦勝てば2回戦でその京都成章と対戦することになる高鍋(宮崎)。春の九州大会では佐賀工業と五分のスコアメイクをしており、シードダウンさらにはベスト8進出の期待も出来る。昭和からの名門の活躍に期待。東北チャンプの仙台育英(宮城)も、シードダウンを果たす可能性を秘める。

 

※Aシード御所実(奈良)のゾーン

選抜でグループリーグ敗退ながら桐蔭学園と引き分け、国体では単独チームで臨んで優勝した実績を買われてのAシードと推察される御所実だが、初戦の相手となりそうな尾道(広島)は、選抜では仰星に敗れるも競っており、春の中国大会でシード校の石見智翠館に快勝したと推察されるスコアで勝っていることを考えても、御所実にとっては初戦から抜き差しならない戦いを強いられそう。この2校が、ベスト8争いの中心と思われる。

 

※Bシード常翔学園(大阪第2) 國學院栃木のゾーン

ベスト8争いはBシード2校に佐賀工業、日本航空石川も絡めた激戦が予想される。常翔学園は春の近畿大会、選抜で共に仰星に惜敗だが今季も全国上位クラスの力を誇る。國學院栃木も選抜で桐蔭学園に惜敗、その國學院栃木相手に選抜で引き分けたのが佐賀工業。初戦勝てば2回戦は常翔学園との戦いとなる。昨年天理相手に悔しいシードダウンを喫した常翔学園は今年も厳しいクジを引いたが、2年連続でシードダウンを喫することを何としても避けて上位進出を果たしたいところ。日本航空石川も選抜で桐蔭学園や御所実といったAシード勢に食らいついた跡を見せており、初戦勝ったとして次に当たる國學院栃木とも十分に渡り合えると推察される。ここは死のゾーンと言えるかも知れない。

 

※Bシード大阪桐蔭(大阪第3) 東京(東京第1)のゾーン

Bシード2校による一騎打ちが予想される。大阪桐蔭は春の大阪府大会で東海大仰星に勝利。対する東京も春の関東大会で國學院栃木に競り勝つなど、今期の両校の実績に全く差はない。大阪桐蔭としては、国体で東京都に敗れたリベンジを果たしたいところ。

 

※Aシード東福岡のゾーン

今季公式戦無敗の東福岡が優位。優勝候補の本命であろう。

 

優勝争いは東福岡が本命、対抗は多岐にわたるといったところかと思われます。