※守備
阪南大学高校:後半の2失点はいずれも敵陣で攻める時間が続いた後のカウンターでやられたもの。リスクマネジメントに課題が残ったと思います。後、前線の選手が寄せてクイズに例えれば4択を二択にまで絞り込んであげてるのに2列目がそれを感じることが出来ておらず結局つながれてしまったり、2列目の選手が同様に寄せて絞っているのに最終ラインがそれを活かせず自陣深くへの侵入を許してしまったりと、予測という点でも課題が残ったと思います。本来、失点を防ぐ力はもっとあると思います。
大津(熊本):相手の激しい攻撃にさらされる場面も目立ちましたが、特に後半、ゴール前をしっかり固めて、よく守り切ったと思います。
※攻撃
阪南大学高校:縦に速くゴールに向かって激しく攻めたてる様は、一見ゴールへの意識が高いサッカーに見えますが、ゴールへ向かっていく意識、こそが課題に見えました。ボールを持った選手が、余裕のあるうちのプレーを、ドリブル突破で全て余裕をはき出してしまっては、なかなか得点にはつながりません。その中でボランチ宮崎君7,左MF岩丸君14、右MF中村君19といったあたりが、余裕のあるうちに無理をする。が出来ているように見え、彼らがシュートを放つシーンがもっと増えれば、ゴールにもつながったかもしれないと思いましたし、左サイドからの攻撃が目立ちましたが、右サイドからの攻撃がもっと多ければ、宮崎君、岩丸君がゴールに絡む場面がもっと増えたかもなと思って見てました。ここまでプレミアリーグ3試合いずれも1点以内に押さえ込まれてるようですが、本来、もっと得点力の高いチームだと感じました。
大津(熊本):後半2得点。前掛かりに縦に速くどんどん押し寄せてくる相手にカウンターは有効でした。
阪南大学高校:システムは見る限りフラットな4-4-2.0-2で敗れはしましたが、分厚い上半身と骨太な下半身を誇る選手を多くそろえ、今季も強さを感じるチームカラーに見えました。ゴールキックはほとんどが単純なパントキックで今季もパスより縦に速く激しくを意識した強さを前面に押し出すサッカースタイル。単純なパントキックとは書きましたがキーパーも含めキックの精度は皆高く、トップスピードの中でも高い足元のテクニックを披露できるチームカラーは今季も健在。今はまだ、この日でも逆のスコアで勝っていてもおかしくなく見えたにも関わらず、プレミアリーグでそれをチーム力や結果に反映させることは出来ておらず、下位にしずんでいるようですが、それはまだ公式戦の経験が足りてないからに見えました。経験を積むにつれ、勝率も上がってくるでしょうし、プレミア残留を果たす力は十分にあると感じましたし、大阪のインターハイ予選もトップランクの有力候補であると思いました。左SB小川君5,FW福羅君9あたりの強さも印象的でした。この日は引いて守る相手にまともに突っ込んではカウンターをくらい、互いのサッカースタイルからくる相性がもろにでてしまった格好。本来引いて守る相手は緩急使って誘き寄せるのが良いと思いますがそれは同校のサッカースタイルではないと思われ、これもまた、試合経験を積むにつれ、力ずくでこじ開けるだけの強さを身につけることが出来るかと思われます。今季もまた、感じるものがある、強くて良いチームだと思います。
大津:システムは見る限り4-1-4-1。前半はキーパーからパスをつなぐスタイルでしたが後半は自陣ゴール前をしっかり固めてからのカウンタースタイルへと変換。前にガンガンでてくる相手のスタイルを見越したゲームメイクの前後半での変換に見え、特別な強さはパット見感じないも、相手を見る目に長けたチームだと感じました。CB吉村君4,FW大崎君9などだったと思うのですが所々にフィジカルの強さを感じる選手もいましたが、チーム全体として、強さを感じるだけのフィジカルを身につけることが出来るかどうかが、今後の飛躍の鍵に見えました。