※守備
東海大仰星:素早くシュートコースを消してブロックを形成するゴール前の守備が光りました。
履正社:立ちあがり出会い頭的にいきなり2失点しましたが、相手のゴールへの意識の高さを誉めるべきかなと思います。
大阪桐蔭:1失点ですから良く守ったと思いますし、実際特に前半はうまく守ってましたが、後半立ちあがりの
相手のギアチェンジに対応できず失点。その後も激しく攻めてきた相手には対応できたものの、相手を観て感じる力、という点で課題が残ったと思います。
阪南大学高校:前回観たときはカウンターから2失点食らうも本来もっと失点を防ぐ力はあると感じましたがその通りにリーグ戦2試合とも無失点で凌ぐ。この日はほぼ危なげなく凌いだように見えました。トーナメントでは失点が目立ったので、何らかのテコ入れがなされたのかもですね。
✳攻撃
東海大仰星:トーナメントでは得点力でやや物足りない数字を残してましたがリーグ戦に入り2試合続けて2得点。何らかのテコ入れがなされたのかもですね。ゴールに向かっていく姿勢という点で、チーム全体として光るものがありました。
履正社:前半終了間際の1点はFWノグチ君によるもの。この選手は終始ゴールへの意識の高さを見せ続けていましたので、その姿勢がゴールへとつながったのだと思います。ただ、相手がチームとしてそれを感じたのに対し、個人レベルにとどまったことが、2点と1点の差になったのかもしれません。今季も昨年同様、基本的には縦に激しくという風に見えたというのが前回観たときの印象でしたが、今日観ると縦へのロングフィードの際の前線の選手の位置取りに見るべきものがあり、ロングボールがただの蹴飛ばしに終わらず、次へとつながっていく場面が目立って見えました。相手がゴール前を素早く固めてきたからか、サイドからの攻撃が目立ちましたが、結果論かもですが中央から力勝負を挑んでもよかったかもですね。縦に速くだけでなく球離れの速いパスワークにも見るべきものがありました。
大阪桐蔭:前回観たときはカウンターに光るものがありましたがこの日はシュートチャンスで打てず、スペースという余裕がうまれるとそこにドリブルで突っ込んでしまい一人で余裕をはきだしてしまう場面も。相手を誉めるべきかもですが、チャンスで待っていては、なかなか得点も出来ません。パスワークには観るべきものがありましたが得点のにおいをあまり感じなかったのも、上記のことが要因かもしれません。
阪南大学高校:縦に速くゴールに向かって激しく攻めたてる様は、一見ゴールへの意識が高いサッカーに見えますが、ゴールへ向かっていく意識、こそが課題に見えた。本来、もっと得点力の高いチームだと感じた。というのが前回観たときの印象でしたが、ゴールへの意識、という点では前回より良くなって見え、それが後半立ち上がりのFWムラギシ君14(名前間違ってるかも違う選手だったかも)の体を反転させてからのダイレクトボレーにつながったのかもしれません。
東海大仰星:これまでの印象と大きく変わりません。激しさ、最後までしつこく足を伸ばしてくるサッカースタイルは今季も健在。加えて不恰好でも泥臭くゴールへ向かっていく姿勢が、リーグ戦に入り得点力が上がっている要因に見えました。2連勝で最終節を待たずしてインターハイ出場決定。久しぶりか初出場かもですね。得点力という点で物足りない感があったトーナメントの戦いが続くようだと厳しいかと思われましたが、2試合続けて2得点で見事いち早くインターハイ出場決定。最終節では優勝目指して頑張ってほしいと思います。引き分けでも優勝。試合展開によっては、現実的なゲームメイクも必要かと、個人的には思います。
履正社:特に誰がどうというより全体的に今季も強さを感じるチームだと前回観たときは思いましたが、この日はどちらかと言えば個人が目立って見えたことが、敗因かもしれません。ここ数年同様、パット見全体的に体格大きく見えるチームですが、縦目だけでなく骨太さを感じる体格に全体的になっているかどうかが、今後の飛躍の鍵かも知れないという印象は変わらず。トーナメントでは優勝候補の興国相手に2点ビハインドから逆転するなど高い実力のままに勝ち進み、インターハイに最も近い存在かと思われましたが、最終節勝利が絶対条件で勝ってなお他力本願という厳しい状況に。履正社がどうのこうのというより仰星の割を食わされそうになっている状況かと思われます。インターハイ出れば勝ち進む可能性を秘めているだけに、最後まであきらめず戦ってほしいと思います。
大阪桐蔭:これで最終順位決定リーグ最終節を待たずして敗退が決定。強敵ばかりで厳しい戦いかもなと思ってましたがその通りになってしまい残念です。2連敗ですが思ったよりは戦えている。という見方もできると思います。攻守に、感じる力、という点で課題が残ったと思います。時にそうしたものを見せた場面もありましたが、この日のように一線級が相手となるとそうしたものを発揮できず。後、阪南大学高校や履正社、それに興国とくらべると、一部の選手を除いて体格、骨太感で見劣りする選手が多く、体作り、という点でも課題が残ったと思います。感じる力、はプリンスリーグで、体作り、は日々の練習で培ってほしいなと思います。下級生ばかりの頃の初代を除けば2年続けてインターハイ出場を逃したのは初めて。この悔しさが、今後の肥やしになると良いですね😊
阪南大学高校:分厚い上半身と骨太な下半身を誇る選手を多くそろえ、今季も強さを感じるチームカラーに見えたという前回の印象から当然変わらず。大阪のインターハイ予選もトップランクの有力候補であると思った通りにインターハイ出場に向け大きく前進。決まれば仰星同様、久しぶりか初めてかも?今季もまた、感じるものがある、強くて良いチームだと感じた前回の印象これも当然変わらずで、試合前のアップからして感じられる分厚い体つきからしても、そうしたものが感じられました。前回見たときはひたすら前に突っ込んでましたが今日は前半はどちらかと言えばブロックを形成。後半開始からギアチェンジで激しく攻めたてあっという間に先制ゴール。その後も激しくいくも相手が対応してきているとみるやいなや再び慎重なゲームメイクに戻して逃げ切る。抜き差し加減も見事で、それがリーグ戦に入ってからのディフェンスの安定につながっているのかもですね。明日の最終節の仰星戦は引き分けでもインターハイ出場決定。試合展開によっては現実的なゲームメイクが、仰星以上に必要になってくるかと思われます。全国で勝ち進む可能性を感じる学校なだけに、より大きな期待を抱きたいと思います。