✳投手
大阪桐蔭:柿木君の調子が今日は悪く見えました。変化球は終始置きにいって見えましたし投げ終えたあと上体が常に一塁側へ流れてしまってましたので。その見えた中での2失点完投は立派だと思います。悪けりゃ悪いなりに投げきれるのは、真のエ━スの証明かと思われます。
履正社:小柄な一年生左腕清水君18が先発。オ━バ━ハンドから上体折り曲げ小気味良く粋の良いストレート投げてました。今期の履正は強敵相手に使える同じようなレベルの投手を複数擁するため、気の早い話ではありますが、ある意味、大阪桐蔭以上に夏を戦うに適した投手陣かもしれません。今日は継投のタイミングが終盤の大差につながったように感じました。投手交代のタイミングは難しいですね🎵
✳打力
大阪桐蔭:終わってみればこの日も大量得点でしたが、前半なかなか得点できず、試合全体通して安打数の割には得点がとれていないと、厳しく言えばそういうことになるかと思われます。ヒットの大半がシングルだったのがその要因のひとつかと思われ、なぜ大半がシングルであったかと言えば、きた球を積極的に打ちにいったことの功罪かもと推察しながら見てました。アウトカウント、塁上の状況によって、配球を読んで打つ場面もあれば外を見逃し三振することを恐れず、また首脳陣もそれは許すくらいの気持ちで入ってくる球にしぼって打ちにいく場面もあるかと思われ、各打者がそれらを的確に捉えることができるようになれば、長打も増えて序盤から得点重ねる事が出来ていたかもと思いながら観てました。個々に目を通せば井阪君の復調ぶりが目を引きました。初戦の頃はスイングの際の腕の振りと体の動きがバラバラに見えましたが、今日は腕と体が一体となったスイングが出来ており、バットに力を伝えることができて見えました。
履正社:二桁前後のヒットを放つなど塁上を賑わせながら2点に終わった要因は、こちらも安打の大半がシングルであったことから、大阪桐蔭が前半なかなか得点出来なかった事と同じ要因が考えられるかと思われます。
大阪桐蔭:投手の上体が良くは見えない中、そんな時こそ支えなければいけないバックの守りに、ややもすると軽さと動き出しの遅さが見えたことは、今後より高い目標を目指す上では課題として残ったかと思われます。前半の競った展開の中で特に目につきましたので、そこで相手に一本出ていれば、大阪桐蔭にとって悪い意味で違った展開もあったかもしれません。柿木君が特に変化球の調子が良くは見えなかった中、中盤辺りから直球主体に切り替え、力でねじ伏せにかかって見えたことが効を奏して見えました。もし本当にそうであったとして、それが捕手のリ━ドによるものならやっぱり小泉君のリ━ドが良いということになりますし、違うというならそれを思いついた方の勝利であるかと思われます。基本的には、近畿大会からセンバツへの道のりは視界良好。センバツ出れるかどうかの次元ではなく、2年ぶりの明治神宮大会への進出及びそこでの優勝を目指してほしく思います。
履正社:一年生の捕手野口君12はカウントを稼ぐリ━ドに見るべきものがあると思いました。追い込んでからの勝負を今よりもゆっくりとやるリ━ドができるようになれば、屈指の捕手へと成長を遂げる可能性を秘めているかと思われます。今日は大敗に終わりましたが、こちらもセンバツへの道は明るいものと思われます。競った展開でのミスがなくなれば、全国トップクラスの相手にもっと食らいつくこともできるようになるかと思われます。強いとこは相手のミスを基本逃さないと思いますので。
近大付属:三位での近畿行きですがセンバツ切符をゲットする力はあるかと思われます。秋の大阪では投打に決め手には欠けましたがバランスはとれているため、近畿ではどちらか一方で良いので決め手になるようなものが出てくるかどうかが、センバツ出場権ゲットの鍵ではないかと思われます。