✳守備
大阪桐蔭:相手のパスワークに翻弄されたり自陣でのセットプレ━で相手をフリーにしてしまい決定的なピンチを招いたりしていたのが何度かあったのと、自陣でややセ━フティ━ファーストに過ぎるクリアからピンチを招いていた場面が何度かあったのは気になりましたが、CB8と10を中心に良く守っていたと思います。ルーズボールなどボールへの寄せの速さが全体的に光っていたように思います。GK1のシュ━トなどボ━ルへの反応の鋭さからくる、セ━ビング能力の高さも印象に残りました。
桜宮:こちらもルーズボール等へのボールへの寄せの速さが全体的に光りましたし、パスコ━スを素早く察知してのパスカットにも光るものがありました。後半の2失点はいずれも自陣でのファ━ルから。2点目のはやや微妙な判定にも見えましたが1失点目は見る限りやらずもがなのファールにも見え、もったいない失点だったかも知れません。後半ギアを上げてきた相手についていききれずにたまらずファ━ルにつながっていたようにもみえ、府内トップレベルのスピードにいかに対処するかが、課題として残ったかもしれません。
✳攻撃
大阪桐蔭:小柄なFW17、おそらく下級生と推察される選手の動きの切れのよさが、試合前のアップからして断トツで目を引きました。ボ━ルをあれだけ一人で長くもちながらチャンスを広げる働きが出来ていたのには感心しました。相手キーパーが飛び出しミドルレンジから無人のゴールへシュートを放つも枠をわずかに外れて2点目ゲットならなかった場面、ベンチからは、決めろよ!!と声が飛んでましたが、できればこの場面、ナイスシュート!!といった類の声掛けをしてあげてほしかったですね。あの場面、確かにゴールは無人でしたがだからと言って時間をとってドリブルで距離を詰めにかかるとその間に相手にゴール塞がれてたでしょうから、あそこで遠目からでも即座にシュートを放つ決断をしたことに値打ちを感じました。強いて言えば、無人のゴールなわけですから、できればゴール中央めがけて蹴ることができていれば尚良かったかなとは思います。相手にも熟知されているのか、相手のCB10の選手だったと思うのですが、マンマ━クを喰らってみえ、思うように働けてない場面も目立ちました。メッシではないのですからそうした状況下で自身で決める働きをすることは難しいかと思われ、今後は自分で決めるだけでなく、周りを活かすプレーや前線でつぶれ役でも自身の存在を光らせる事が出来るようになるかが飛躍の鍵かと思われ、2列目のサイドやトップ下、さらにはボランチといった下がり目のポジションでこの選手を起用するのも良いかもな🎵とか思いながら観てました。ユ━ス年代の日本代表、果ては未来のなでしこを背負う存在になる可能性を秘めているかもな🎵とも思います。他、ボランチ9は下級生から出ている選手と思われますがゴ━ルへの意識が高く、FWや2列目のサイドで使うともっと面白いかもなと思いながら観てました。終盤の貴重な2点目となるFKを敵陣10メ━タ━にもいかないくらいの位置からのロングシュ━トで決めて見せたCB10のキック力には光るものがありました。これがある以上、このチ━ムはセットプレ━が大きな武器になるかと思われます。チ━ム全体としては、今日の相手はあまり前からプレスをかけてこなかったため、キ━パーからもっとつなげたと思うのですが、パントキックが目立ったのは気になりました。SBの二人が寄ってあげれば良かったのですが、相手の動きをしっかり見抜く力を養うことと、自陣での致命傷になりかねないパスミスがやや目立った事が、今後の課題として残ったかと思われます。つなげるのにつながなかったことが、特に前半、苦しんだ要因かもしれません。
桜宮:右のSBの選手の相手に怖さを与えるFKが印象的でした。素早いパスワークでしばし相手を翻弄したり、セットプレ━でも時に強さを発揮してましたが、決定的な場面で瞬時に決断しシュ━トなど即座にプレーすることができず、ことごとくボールを止めて一手待ってしまった事が、無得点に終わった要因かと思われ、課題として残ったと思います。
✳大阪桐蔭
終盤のス━パ━ゴ━ルでなんとかスコアメイクしたものの、個々の力量の差でそれが出来ただけで、チ━ムとしてのサッカーはほぼ五分。旧チ━ムから多くの選手が残ってるわりには、チ━ムとしてのサッカーはまだまだな感がありました。前半はむしろ押され気味だったため、選手入れ替えもあるかと思いましたが最後まで交代なしで戦う。出せなかったのなら選手層という課題も残ったということになりますが、誰かを代えることがテコ入れにつながるという内容でもなかったようにも思いました。今日はなかなかしぶとい相手でしたが、上を目指すのであればスコアメイクすべき相手。そうした相手にやっとこすっとこでのスコアメイクとなりましたが、他のスポーツでもそうした相手に手こずることはよくある話。最後までスコアメイクできなければ単純に力不足となりますが、最後にはなんやかんやでスコアメイクする試合も、これまた他のスポーツも含めてよくある話。苦しみながらもスコアメイクできたことで、大商学園はおろか予想される大阪学芸にも勝てる保証はない中、今後に向けて可能性を感じさせた、この日の戦いぶりだったと思います。
✳桜宮
最後には突き放されましたが、最後まで強敵をよく苦しめたと思います。府内トップレベルの相手に攻守に浮き彫りになった課題を克服することが出来れば、大商学園、大阪学芸、大阪桐蔭に割って入ることが出来るのでは?という今後の可能性を感じさせる、この日の戦いぶりだったかと思います。