じゅんなおひと

スポーツジャーナリストもどき

大阪桐蔭 神戸弘陵 阪南大学高校 京都橘

2019-04-07 10:12:50 | 高校サッカー

✳守備

大阪桐蔭:集中、切り替え、瞬時の動きに課題が残って見えました。後半の1失点目は相手に激しく攻め込まれGKが何とか防いでCKに逃れた後、相手に時間をかけずにリスタートされ、それに集中、切り替えが追い付かなかったとこが要因に見えました。ロスアイムに喫した2失点目は基本相手のシュートを褒めるべきと思いますが、クリアした後のこぼれに対して出来れば瞬時に反応してほしかったです。後、CBの選手は基本、イエローもらってはいけません。CBを失うダメージの大きさは、他の選手を失うことの比ではありません。このCBの選手も含め、ボールへの寄せの速さでは終始相手より勝って見え、個々の守備の意識の高さには見るべきものがありました。

神戸弘陵:こちらも集中、切り替え、瞬時の動きに課題が残って見えました。先制点はレフェリーが同校のファウルでありながら同校のFKを示したジェスチャーに切れた集中の隙を突かれたもの。この場面、確かにレフェリーの不手際という不運はあったものの、おそらく口頭か何かでは同校のファウルを示していたかと思われ、集中、切り替えという点で課題が残った失点に見えました。後半の勝ち越しゴールを許した場面はCKが風がゴール前にいたずらに巻いた、これまた不運な側面もあったものの、出来ればそういうとこで瞬時に動けるようになれればとも、観ていて感じました。相手の最終ラインからのパス回しを高い位置でカットする場面が目立ち、組織としての守備には光るものがありました。

 

✳攻撃

大阪桐蔭:先制ゴールはレフェリーのあやふやなジャッジに切れた相手の集中を逃さなかったもの、後半の勝ち越しゴールは風のいたずらでゴール前にうまく巻いてくれた幸運もあったとはいえ、そこに瞬時に反応できており、攻撃面での集中力、瞬時の動きには光るものがありました。トップスピードの中でも高い精度を保ち続けたパスワークにも見るべきものがありましたが、最終ラインのパス回しは判断、パススピードそのものも遅く、相手に高い位置で奪われる場面も目立ち、課題として残ったかと思われます。序盤は積極的にシュート放ってましたが相手に当たる場面が目立ち、以降シュート打つタイミングが一手遅れる場面が目立ったこと、GK目掛けてドリブルする場面も目立ったこと、トップスピードのなかでボールをコントロールする力がまだないことが、引き分けの2点に留まった要因に見えました。

神戸弘陵:前半はなかなか攻撃の形を作るまでに至ってませんでしたが、後半のチームとしての激しさには見るべきものがありました。後半の最初の同点ゴールは相手がGKのセーブで一息ついて見えたところを逃さなかった集中力が、ロスタイムの同点ゴールはクリアボールを拾った選手の決断力とシュートの精度の高さが光りました。ポストぎりぎりに蹴られては、GK止めることはできません。

 

✳大阪桐蔭:所属はプリンスですがプレミアで残留するくらいの力はあるように見えました。この時期の仕上がりとしては歴代でも屈指のものがあり、スタメンであるべき旧チームからのメンバーがほとんどスタメンで出ることが出来ていた事が、何より良かったと思います。プリンスで優勝争い、プレミアで少なくとも中位には入るのではと感じられるようになれば、全国制覇も狙えるようになるかと思われます。4年ぶりのインターハイに向け、今のところ視界良好かと思われます。

 

✳神戸弘陵:屈強そうな選手が多く、こちらも大阪桐蔭同様、いやそれ以上の可能性もな力を感じました。

 

✳阪南大学高校:少しみた程度ですが、屈強そうな選手が多く、こちらもまた、先に挙げた2校と同等の力を感じました。それだけに、この日の相手に引き分けに終わった事が、プリンスからの2年ぶりのプレミア復帰という点では、後々響くかもしれません。

 

✳京都橘:前半観ただけですが、先に挙げた3校同様、いやそれ以上かもな力を感じました。屈強そうな選手が多いだけでなくスピード感もあり、トップスピードのなかでもボールコントロールを失わない場面が多かったように見えた点も感心しました。