じゅんなおひと

スポーツジャーナリストもどき

全国大会での大阪桐蔭女子バスケ

2021-01-03 21:20:41 | 高校バスケット
初戦の相手が地区優勝校と聞いたときは正直初戦敗退と思いました。女子の高校バスケは例年桜花と岐阜女子が双璧でそれに続くのが薫英等各地区の優勝校及びそこと五分にやれる学校。大阪桐蔭は今期薫英に歯が立っていなかったので良くて3番手という位置付けかと思われたからです。それが結果は見事ベスト8進出。予選の桜宮戦では機能してなく見えた1年生が山本さんはじめ全国ではしっかりとした戦力になって見えたことが躍進の要因かと思われます。オールラウンダーの松川さんが同じタイプの3年前の全国制覇メンバーの竹原選手クラスの力を発揮できればさらに上もあったでしょうがそんな規格外のものを求めるのは酷というもの。とはいえ松川さんも豊かな将来性を感じさせる選手。この選手のミドルレンジからの2点シュートの精度の高さは目を見張るものがあり、全国大会でさらに確率が上がって見えました。バスケのシュートは遠くからスリーを狙うかそれが無理ならゴール前まで切れ込んで2点をというのが常であり、ミドルレンジの2点ゾーンというのは相手のケアが薄れるところであるかと思われ、そこの精度が高いと大きな得点源になるかと思われます。特に津幡戦で松川選手のそれが効果絶大にみえ、昨年悪夢の大逆転負けを喫した相手であり、今期は地区優勝校と同等の力があった相手に見事リベンジの要因になったかと思われます。コロナ禍が続く中ですので新チームを観る機会は殆どないかと思われますがガードの寺岡さん、センターの北之坊さん、フォワードの山本さん、オールラウンダーとしての働きが求められそうな石原さん等でさらなる飛躍を果たしてほしいと思います。引っ張るタイプに見えた寺岡さんが残りますので旧チームよりかは新チームの船出は順風になるかと思ってますが問題はそこからの伸びしろかと思います。

最後になりますが私が見た中では最も伸びたかと思われる現3年生世代と薫英との戦いを全国でも観たかったなというのが今の本音です。府内での戦いでは歯が立たなかったですが、全国では互角か札幌山の手にやられたくらいのスコアで踏ん張るくらいはやってくれたかなぁと贔屓目かもですが思っています。