じゅんなおひと

スポーツジャーナリストもどき

大阪桐蔭 東海大仰星 金光大阪 興国

2018-10-06 10:12:55 | 高校サッカー

✳守備

大阪桐蔭:前半に2失点喫した要因はとにかく自陣での戦いが長すぎた事が要因かと思われます。これでは向田君5、田中くん6の両CB、左SB途中からボランチ?小池くん2など個々は踏ん張れても束としてはこらえきれません。強風の影響でクロスがそのまま入ったりと不運もありましたが、素早く激しく、そしてしつこくまとわりついてくる相手を振り切ることが終始出来なかったことが、自陣での戦いを長く強いられた要因かと思われます。強風の中、前半風下だったことも影響したかも知れませんが、それだけが要因ではないと思います。後半は前半よりかは、敵陣でも勝負できてたように思います。

 東海大仰星:春先同様、前からの守備が光りました。前半PKで一点献上。激しくぶつかっていく守備が特徴なだけに、選手権予選でも、それが致命傷になってしまうリスクもあるかと思われます。

金光大阪:是正されつつある後ろの不安定さですが、自陣での寄せがやや甘く感じられたのは気になりました

興国:無失点に抑えましたがポゼッションサッカーのチームらしく、守備でも足元勝負で捕りにいこうとしすぎるあまり、寄せがやや甘く見えたのは気になり、もう少し相手に厳しさが必要かもなと思いながら見てました。春先見たときと同じく、無失点に抑えたものの、気になる面もありました。ただ、GKの判断の良い飛び出し、抜き差し加減、動きの鋭さは、見るべきものがありました。

 

※攻撃

大阪桐蔭:相手のしつこいディフェンスを前にほとんど何もさせてもらえてなかったように見えました。そのなかでFW石井君14の前線で体を張ったプレーが光り、良い起点になってました。後半早々に下げてしまったのはもったいなかったかもですが、ルーズボールへの寄せで相手に遅れをとってしまったりなど、ゴールにつながるプレーまでには至っていなかったため、いた仕方ない交代でもあったとも思います。ですが夏場よりも良くなって見え、予測、前線の選手に特に求められるであろうゴールへの嗅覚というものが上がってくれば、選手権予選までまだ間はあり、楽しみであるかと思われます。現時点で少なくとも、リードした終盤に前線での守備要因としてなら、十分に起用出きるかと思われます。

東海大仰星:春先同様セットプレーの強さが光ったと思います。

金光大阪:相変わらず、二列目から前の強さを感じさせる迫力ある攻撃を披露

興国:相手との兼ね合いもあるかもですが、春先よりも球離れの良いパスサッカーができていたように思います。

 

 

※大阪桐蔭

まず、コイントスで勝って前半風下を選んだとしたら、結果に関わらず問題です。後半風向きが変わらない保証はないため、前半こらえて後半勝負という発想になりがちな面もあるかもですが、この日のような強風の時は、素直に前半風上をとるべきと思います。実際どっちがコイントス勝ってどっち選んだのかは分かりません。インターハイを逃すと大体、この時期くらいからチーム力が上がってきて見えるものですが、今期はまだそうした傾向が見られなかったように思われ、まるでインターハイに出場したチームの、この時期の試合を見ているようだったという印象は8月と変わらず。このままいくと2年連続の選手権出場は厳しいかもですが、ここからまた2週間空くため、まだまだ覚醒の時間は残されているかと思われます。CBの赤澤選手が何故出ていないかは分かりませんが、選手権予選でも出れないとなると、チームとしても痛手かもですね。一方、同じCBの向田選手もこの日見る限りでは春先より良くなって見え、仮に赤澤選手が戻ってきた場合、田中選手との3バックとか、元々Bチームではボランチで光って見えた田中選手をそこで起用するとかも面白いなと思いながら見てました。他、石井選手、小池選手が夏場よりも良くなって見えました。小池選手は随分激しいプレーもできるようになって見えました。あたりの強い仰星の選手に負けてませんでした

 

✳東海大仰星:しつこく激しく最後まで手足体を伸ばして相手にくらいつくサッカーは今期も健在、今年も大阪を制して全国へと進む力は十二分に感じる。との春先の印象と変わらず。インターハイ予選では雨の影響もあったのかプリンスリーグでここまで2失点したのは2試合だけという安定したディフェンスが発揮できず敗れ去ったが、感覚的に感じる強さが十二分にあり、尚且つ穴も少なそうで、冬の選手権予選の優勝候補筆頭に推しても良いくらいのものがあるかと思われます。

 

✳金光大阪:中盤から前線にかけて、強さを感じ、チームそのものも目で見て感覚的に、強そう❗っと感じさせるチーム。GK含めた最終ラインが浮沈の鍵、というこれまでの印象と変わりません。こちらもまた、冬の選手権出場は大いに期待できるという印象も変わらず。

 

✳興国

春先は旧チームと比べるとやや小粒に見えましたが、その頃よりも全体的に大きくなって見えました。ここ数年安定した力がありながら地域リーグに甘んじていた同校がようやくプリンスリーグ入り。これを勢いに、選手権予選を一気に突っ走る力は十分あるかと思われます。スマートさに良い意味での荒々しさも出てくるか、特にディフェンスでそれが出るかが、浮沈の鍵かも知れません

 

✳インターハイの頃までは大混戦に見えた今期の大阪も、プレミア、プリンス、地域リーグのここまでの戦績見る限りでは、東海大仰星、興国、大阪学院、金光大阪、大阪桐蔭の5校に絞られつつあるのかなと感じます。ただ、ここからまた2週間ほど、選手権予選が再会されるまで間が空きます。毎年この間に、何らかの悪い変化がチームに起こったのかもと推察されてしまうチームが出てきてしまいますので、今季はそういうチームが出てこないことを祈りたいです。ひとつの試合での心身知力の消耗が激しいサッカーというスポーツではいかにつぶしあいを避けることがてきるかがポイントのひとつかと思われ、そういう意味では唯一反対側にまわるくじを引いた学院が俄然有利となるのですが、一方でサッカーは紙一重のスポーツ。ここに挙げた5校を脅かす学校も力は紙一重、学院がリーグ戦で残した戦績をトーナメントでも発揮できるか。準決勝までに潰し合うくじを引いた残り4校も、無事に潰しあいのステージにたどりつける事ができるか?そこにたどりつけなかった学校が出てきた場合、残った学校でその潰しあいを回避できる恩恵を受ける学校はどこか?等といったあたりにも、注目かもしれません。