じゅんなおひと

スポーツジャーナリストもどき

第100回全国高校サッカー選手権大阪大会決勝戦展望

2021-11-07 15:57:43 | 高校サッカー
※阪南大高ー履正社

プリンスリーグ関西でも1位2位を占め、順当な決勝戦のカードとなった両校の戦いはボール支配力で勝っていそうな履正社がやや優位と思われる。2年連続の冬の選手権出場を目指す履正社はとにかく運動量が豊富で特にボールに対する動き出しの速さ鋭さが光る。それがパスワークの速さにも表れているため相手はプレスをかけてもなかなか捕まえきれない。太く分厚い体格をした選手が多く上手さが目立った昨年より強さが目立ち雰囲気もあることが、インターハイ予選のようなズッコケをせずここまで勝ち上がってきたものと思われる。ただそれらが得点力に反映されておらず、これまでの相手よりも圧の強い阪南大高相手に1-0で凌ぎきれるかと言えば疑問符が残る。対する阪南大高はインターハイに続き夏冬連続の全国を目指す。昨年同様体格面での圧倒さは感じないが相手にしっかりあたる事が出来、ゴール前でもしっかりブロックを形成。攻めては相手の運動量が落ちたところを逃さず畳み掛け、勝負どころを逃さぬ集中力と例え体力的にきつくてもそうした場面では労を厭わぬ運動量を誇る。攻撃は最大の防御そのままに畳み掛けて守備時間そのものを減らしにかかるが、それがために守備の意識がややおろそかになり準決勝のようにカウンターを度々喰らうことが懸念される。履正社はそういうのを全て逃してくれるほど甘くはないであろう。先制点を奪うことが出来れば、同校ならではの抜き差し加減巧みなゲームメイクが活きてくるかと思われる。