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スポーツジャーナリストもどき

高校野球大阪桐蔭心に残る試合100選

2020-05-31 22:17:38 | 高校野球
※1991年センバツ高校野球1回戦
大阪桐蔭10-0仙台育英:エース和田がノーヒットノーラン。大阪桐蔭の甲子園デビューは衝撃的なものに。そしてこの時の対戦相手仙台育英との因縁は後年にも発生することに。それはまだずっと先の話。

※1991年センバツ高校野球準々決勝
大阪桐蔭0-3松商学園:スコア以上の完敗。春夏通して初出場校の初優勝も見えてきたと思われたが、そう甘くはなかった。


※1991年夏全国大会3回戦

大阪桐蔭4-3秋田(延長11回):9回二死走者なし。敗色濃厚から延長に持ち込んでの勝利は、萩原に負けず劣らずもセンバツから不振にあえぐ好打者澤村の決勝ホームランでサイクル達成というド派手な復活劇によってもたらされたものだった。玉山主将のサヨナラ阻止のバックホームも印象的。この試合を境に、初出場初優勝へと一気に舵はきられていった。


※1991年夏全国大会準々決勝

大阪桐蔭11-2帝京:塀際の魔術師井上のスーパーキャッチで同点アーチ阻止

※1991年夏全国大会決勝
大阪桐蔭13-8沖縄水産:壮絶な打撃戦を制し創部4年目で初出場初優勝。この試合もまた、センバツからの不振から見事に覚醒した澤村のバッティングに、感じるものがあった。

※1992年夏大阪大会準決勝
大阪桐蔭4-6近大付属:終盤までリードするも最終回投手陣が踏ん張れず逆転負け。全員で優勝旗返還する事は叶わなかったが、旧チームより大きく戦力が劣る中でのこの戦績は、大健闘とも言えた。

※1997年夏大阪大会準々決勝
大阪桐蔭10☓-9PL学園:涙から歓喜に変わる逆転サヨナラホームラン。6年ぶりの全国が現実味を帯びてきたかと思われたが

※2001年夏大阪大会2回戦
大阪桐蔭59-0柴島(5回):歴史的大勝は、試合そのものを最後までやり遂げる事ができるかどうかという攻防になった。そういう意味で相手は、自分に勝った。とも言える試合だった。

※2001年夏大阪大会準々決勝
大阪桐蔭9-3上宮:PLが辞退し2強との戦いを制し10年ぶりの夏へ豪打でと期待感が高まったが、、、。エース岩田の実質不在が、最後には致命傷になった。

※2002年春季大阪大会5回戦
大阪桐蔭4-0大商大堺:好ゲームを制し夏へ向け確かな可能性、及び秋コールド負けからの覚醒を予感させた試合だった。

※2002年春季大阪大会準々決勝
大阪桐蔭3-1金光大阪:後にロッテに入団する事になる当時2年生の三島、中日で今も活躍する吉見の投手戦は準々決勝で唯一PLグランドで行われた唯一の無料試合は西岡、吉見を観に多数詰めかけたスカウトに、お金を払っても良い試合、と言わしめた引き締まった投手戦に。藤井寺球場での試合を終えていち早く自分たちのグランドに戻ってきたPLの選手たちに、夏はこいつがエースだ。と言わしめた三島の好投が光った。

※2002年夏大阪大会1回戦
大阪桐蔭5-3東海大仰星:強敵との初戦を制す

※2002年夏大阪大会5回戦
大阪桐蔭4-2春日丘:前の試合でセンバツに出た金光大阪に勝って勢いにのる公立の雄を相手に粘り強く凌いで逃げ切る。

※2002年夏大阪大会決勝
大阪桐蔭5-0初芝立命館:準決勝で前年の決勝で延長で敗れるなど天敵上宮太子相手に終盤追いつき延長で勝利した勢いは決勝でも衰えることはなく11年ぶりに夏の聖地へ。秋コールド負けで近畿にすら進めなかったときの大阪桐蔭は夏は覚醒する。は、この世代から始まった。

※2002年夏全国大会1回戦
大阪桐蔭3-5東邦:一打同点の場面でライトへふらふらっと上がった打球はまさにポテンヒットコースだったが、残念ながら相手のライトが泥臭く上手かった。西岡の株が上がり、後のプロでの活躍のきっかけになった試合。

※2002年秋季大阪大会4回戦
大阪桐蔭6-14北陽:大阪桐蔭に優位な疑惑の判定が後の相手の猛攻につながってしまい大敗。三島がショッキングなKOを喰らう

※2003年秋季大阪大会1回戦
大阪桐蔭5-0精華:格下相手にコールドで仕留められず、ホントに強いのか?と疑念を抱く人もいたが、その内容には確かなものがあった。

※2003年秋季大阪大会5回戦
大阪桐蔭7-0近大付属(7回):2年生ながら4番に座るも不振にあえいでいた平田のスリーランで一気に勝負がつく。今は中日で活躍。有友部長の、自信もって打てぇ!の叱咤が印象的。

※2003年秋季大阪大会準決勝
大阪桐蔭4-☓5上宮太子(延長10回):実力上ながら試合前スタンドで睨み合い等相性の悪い天敵を意識し過ぎて自滅

※2003年秋季近畿大会1回戦
大阪桐蔭7-0比叡山(7回):2年連続大阪全滅の危機を鮮やかに救う。1位PL2位上宮太子3位大阪桐蔭の記事を見て滋賀の高校野球ファンの方、ミスプリちゃうん?

※2003年秋季近畿大会決勝
大阪桐蔭10-6社:大量リードを許すも下級生平田(現中日)の満塁弾で追撃からの逆転。相手好左腕大前をKOし、お化け3位同士の力のこもった攻防を制し秋の近畿初制覇からの初の明治神宮大会進出を決める。

※2004年春季近畿大会準決勝
大阪桐蔭9-2滝川ニ(7回):当時2年生の制球難で剛球の左腕辻内の前に相手はバントすら出来ず。なのに何故か2失点

※2004年夏大阪大会決勝再試合
大阪桐蔭7-13PL学園:現大阪桐蔭コーチの橋本の満塁ホームランで流れがきたかと思いきや直後に相手が怪我を利用し巧みに間をとる強かさにもやられた試合。前日に辻内を使い切ってたのに対し相手は当時1年生のマエケン(現メジャーリーガー)を残していたことも、勝敗に大きく影響した。

※2004年秋季大阪大会4回戦
大阪桐蔭0-8上宮太子(7回):辻内乱調で天敵相手に屈辱のコールド負け。だが、秋コールド負けで近畿にすら進めず。からの大阪桐蔭は夏覚醒する。は、この世代も同様であった。

※2005年春季大阪大会1回戦
大阪桐蔭13-2槻の木(5回):大阪高野連がドーピングを冗談半分本気半分で疑うほど、ひと冬超えた大阪桐蔭の選手の体つきは、誰が誰だか分からぬ位、変貌を遂げていた。

※2005年夏大阪大会2回戦
大阪桐蔭14-0大阪市立(5回):走塁で負傷した相手に優しい笑顔でコールドスプレーを持って駆け寄った大阪桐蔭の控え選手。今語られる同校のこうした姿勢は、今語られる何年も前から、同校にとっては当たり前の事だった。

※2005年秋季大阪大会決勝
大阪桐蔭6-☓7PL学園:逆転サヨナラ負け。9回無死3塁と突き放すチャンスを作りながら無策で無得点。当時まだ強かりし名門PLとの違いを見せつけられた逆転負けに、その後のセンバツへの道に不安を感じ、それは現実のものとなった。

※2005年秋季近畿大会1回戦
大阪桐蔭2-3北大津(延長13回):格下と思われた相手にまさかの延長サヨナラ負けでセンバツへの道が事実上絶たれる。相手の軟投派サイド右腕に、最後まで翻弄された。

※2006年春季大阪大会5回戦
大阪桐蔭3-0上宮太子:当時2年生の中田翔と相手の天敵左腕上薗による引き締まった投手戦を制し天敵に勝利。ストライクゾーンが広かったと当事者は言っていたようだが、それは両投手の球の勢いが、そうさせたのであろう。

※2006年春季大阪大会準決勝
大阪桐蔭11-1浪速:雨天順延からの再試合序盤で中田翔(現日本ハム)の右肘に電気が走り緊急降板。元祖二刀流の、一刀、が、絶たれてしまった瞬間であった。

※2006年夏大阪大会2回戦
大阪桐蔭13-0柴島(6回):先に挙げた5年前に歴史的大敗を喫した相手は成長していた。全国クラスの強豪相手に5回コールドを阻止。最後は中田翔にサヨナラ満塁弾を浴びるも、9-0二死満塁カウント3-2からボールになるスライダーを要求し、ベース付近から鋭く曲がるそれを投げたバッテリーもあっぱれなら、それを読み切った中田翔も見事であり、ちょっとした名勝負となった。相手の泥臭く食らいつく内野守備も印象的。

※2006年夏大阪大会準決勝
大阪桐蔭3-1東大阪大柏原:前日にPLに勝って勢いにのる相手に2年生左腕石田が好投。引き締まった投手戦を制す。それまでなかなか結果、内容とも出なかった2年生が覚醒した瞬間でもあった。

※2006年夏全国大会1回戦
大阪桐蔭11-6横浜:センバツ優勝校を撃破。だが試合前の取材で投手起用をはぐらした大阪桐蔭。試合前に学校のグランドに偵察を送り込んだ横浜、スタメンに当て馬を起用など、互いに遺恨の残る試合となった。

※2006年夏全国大会2回戦
大阪桐蔭2-11早稲田実業:前の試合でセンバツ優勝校を撃破して勢いにのって臨んだところ見事にしっぺ返しを喰らった試合。相手エース斎藤(現日本ハム)に中田翔が4三振。ハンカチ王子、の名付け親に、同校がなってしまった感すらも

※2006年秋季大阪大会準々決勝
大阪桐蔭6-4金光大阪:その年の夏の決勝で延長戦を演じた相手との再戦を逆転で制す。だが最上級生になった中田翔は早実戦同様、相手の徹底したインコース攻めに苦しむ事に。そしてそれは、プロでもしばらく続く事に。

※2007年センバツ高校野球1回戦
大阪桐蔭7-0日本文理:小技を絡め大量得点。打つぞ!やるぞ!行くぞ!の雰囲気出しまくりでのスクイズは、効果絶大だった。

※2007年センバツ高校野球準々決勝
大阪桐蔭1-2常葉菊川:スコア以上の完敗。

※2007年夏大阪大会準決勝
大阪桐蔭12-1関大北陽
春に敗れた相手に大勝。3年連続の夏、中田翔最後の夏へ向け前夜祭かとも思われたが、中田翔は2年に渡り最後まで、金光大阪の左腕植松を攻略出来なかった。

※2007年秋季大阪大会準々決勝
大阪桐蔭0-9PL学園(7回):投手力で勝りながら屈辱のコールド負け。だが、このコールド負けもまた、その後の原動力になった。翌夏17年ぶりの全国制覇。

※2008年春季近畿大会決勝
大阪桐蔭3-5福知山成美:前年秋のコールド負けから覚醒し春の大阪を制す。そのまま近畿もと思われたが惜しくも決勝で敗れる。その後の夏の全国制覇に向けて、いい薬になった

※2008年夏北大阪大会決勝
大阪桐蔭2-0履正社
引き締まった投手戦を制し秋コールド負けから2年ぶりの夏へとつなげる。まだまだ伸び代を感じさせた試合内容は、その後の大阪桐蔭及び大阪勢としても17年ぶりの全国制覇を予見させるものであった。

※2008年夏全国大会準々決勝
大阪桐蔭7-4報徳学園:逆転勝ち。5回終えて1-4でも、ま、なんとかするだろう☺と思わせる雰囲気が、この頃になるとチーム全体に備わっていた。

※2008年秋季大阪大会準々決勝
大阪桐蔭3-2浪速(延長13回):延長13回についに2点を先制される。その裏1点返すも2死走者なし。夏春連覇への道が絶たれたかと思われたがそこから3点奪い逆転。2死走者なしから出塁、失敗すれば即敗北決定の中、見事に盗塁を成功させた俊足井之上の度胸。サヨナラ打を放った下級生左腕福本の投打に渡る活躍。何よりチームとしての勝負強さが光った。

※2009年春季大阪大会準決勝
大阪桐蔭5-7PL学園:終盤逆転負け。その後の夏へ向け不安の残る結果は現実になり、この世代は秋春夏いずれもPLに敗れ春夏ともに甲子園を逃す。

※2009年秋季大阪大会決勝
大阪桐蔭8-5PL学園:前年度PLに3戦全敗。この戦いは敗けても甲子園への道が絶たれるわけではなかったが、これ以上PLに負けられないという大阪桐蔭の気概が感じられた試合であり、この日の勝敗が、センバツへの道の明暗を分けることにもつながった。

※2010年秋季大阪大会決勝
大阪桐蔭6☓-4履正社:1点ビハインドの9回裏に逆転サヨナラスリーランで2年続けて大阪の秋を制す。だがこの日の勝敗が、センバツへの道に妙な明暗を両校にもたらすことになるとは。

※2010年秋季近畿大会1回戦
大阪桐蔭0-2加古川北:優位、ここで勝って2年連続のセンバツはほぼ決定かと組み合わせ決まった際は思われたが、相手エースが右腕でありながら右打者へのインコース、左打者へのアウトコースのストレートが良く、主軸に左打者が多かった大阪桐蔭は終始これを引っ張りにいってしまい悪夢の完封負けでセンバツへの道を絶たれてしまう。2失点に抑えた藤浪、中野の投手陣を責める事は出来ない試合であったが、2失点目が中野のワイルドピッチだったこともあり責任がそこにあるような雰囲気が漂うなど、単にセンバツを逃しただけでなく、その後の結果も予言するかのような、何とも後味の悪い敗北となってしまった。

※2011年春季大阪大会5回戦
大阪桐蔭6-3太成学院:高校卒業後巨人からドラフト指名を受けることになる注目の左腕今村を擁する太成学院との対決は、甲子園に直結しない大会であるにもかかわらず大きな注目を集め、PL学園グランドは朝から黒山の人だかりとなった。

※2011年春季近畿大会1回戦
大阪桐蔭5-6立命館宇治:直前に不祥事が発覚。試合にも影響を及ぼしてしまった。

※2011夏大阪大会1回戦
大阪桐蔭4-0関大北陽:開幕日にドームで初戦を迎えたのは同校史上初。史上初の開幕日敗退も懸念されたが無事に完封勝利。

※2011年夏大阪大会準決勝
大阪桐蔭5-1履正社:相手が実質一枚エースだったことも、こういってはなんだが幸いし勝利。事実上の決勝戦を快勝で制し3年ぶりの夏の甲子園は手中に収めたと思われたが・・・・・・。

※2012年センバツ高校野球1回戦
大阪桐蔭9-2花巻東:甘いカーブだったとは言え大谷の放ったアーチに度肝を抜かれる。注目の一戦に勝利するも主砲田端を手首への死球で失うことに。これがなければ、藤浪と共に高卒でプロにいけてたかも知れない。プロで藤浪以上の活躍をしていたかも知れない。

※2012年センバツ高校野球2回戦
大阪桐蔭5-3九州学院:笠松の逆転弾に歓声鳴り止まず。何か持ってる下級生だった。主砲を失い苦しい戦いになるも逆転勝利

※2012年センバツ高校野球準々決勝
大阪桐蔭3-2浦和学院:1点ビハインドの最終回、先頭森がヒットも2塁を狙い憤死。相手の好守にもはやこれまでかと思われたが白水の勝ち越しタイムリーで逆転勝ち。それまで大会通してノーヒットの男のガッツポーズは、それとは思えぬおおらかなものだった。

※2012年春季大阪大会1回戦
大阪桐蔭9-2清水谷(7回):センバツを制した一週間後に行われた大会初戦。試合前ノックで相手が必死に大阪桐蔭の真似をしようとしていた姿が、可愛かった。

※2012年夏大阪大会3回戦
大阪桐蔭6-2門真西:無名校の好投手に手こずる。

※2012年夏大阪大会決勝
大阪桐蔭10-8履正社:大量リードも終盤詰められヒヤヒヤで春夏連覇への権利を得る。藤浪が暑さに苦しめられた試合だった。

※2012年夏全国大会決勝
大阪桐蔭3-0八戸学院大光星:春と同じカードになった決勝戦は投手戦を危なげなく乗り切り史上7校目の春夏連覇達成。藤浪の安定した投球が光った。

※2012年秋季大阪大会準決勝
大阪桐蔭10-5上宮太子:優位かと思われた相手に序盤一挙4点先制される苦しい展開。相性を感じた試合

※2013年センバツ高校野球3回戦
大阪桐蔭4-5県岐阜商業:物議を醸した守備妨害で本塁憤死の最後の場面。あれは当時のサードランコーがチーム1の俊足だったからこそ起こった指示ミスだった。

※2013年春季大阪大会5回戦
大阪桐蔭6-5早稲田摂陵:この大会は基本ノーサインの同校。この頃から無名校相手に苦しむ試合が、この大会では目立つように。

※2013年夏大阪大会4回戦
大阪桐蔭4-3阪南大高:優位と思われた相手にあわや同点逆転の最終回のピンチを何とか凌いで逃げ切る。全員で優勝旗を返しに行けるのか不安になった試合

※2013年夏全国大会2回戦
大阪桐蔭4☓-3日川(延長10回):優位と思われた相手に延長に持ち込まれるも何とか振り切る。だが打線が封じられ二連覇への期待が薄れることに

※2013年秋季大阪大会2回戦
大阪桐蔭10-8大阪学芸:例年ならなんてことない相手にあわや同点逆転の最終回のピンチを凌いで薄氷の勝利。投手陣はじめディフェンス面でのチーム作りの遅れが鮮明に。だが旧チームならこの時期攻略出来てなかったであろう切れ味鋭いストレート投げる好左腕を攻略。結局この秋は履正社に屈辱の5回コールド負けを喰らいセンバツへの道が絶たれるも、後の栄光を予感させる打線の力強さだった。しかも正随抜きで

※2014年春季大阪大会5回戦
大阪桐蔭7-0近大付属(7回):相性の良い相手とはいえ強豪を危なげなくコールドで下す。小柄な2年生左腕田中が台頭が明るい材料に

※2014年春季大阪大会準決勝
大阪桐蔭8-3PL学園:初回の大量得点で大勢を決するもリリーフした右腕谷を打てず。夏へ向け一抹の不安を残した

※2014年春季大阪大会決勝
大阪桐蔭8-5履正社:強風の中行われた試合で大阪桐蔭サイドにテキサスヒットが多発。これを同校の幸運と捉える声が聞こえたが、これは幸運ではなく同校が冬の間に身につけた力強さの証であった

※2014年春季近畿大会1回戦
大阪桐蔭9-2立命館宇治(8回):終盤福島がリリーフ。田中との左右の2枚看板が確立。夏への体制が整ったことを感じさせた試合

※2014年夏大阪大会2回戦
大阪桐蔭7-3豊中:無名校相手に手こずるも見るものに安心感を与えた試合。この試合からもまた、覚醒を感じさせるものがあった

※2014年夏全国大会1回戦
大阪桐蔭7-6開星:初回いきなり4点先制される。苦しい展開もどっしりと構える事が出来ており観ていて全く不安を感じさせずその通りに逆転。最終回あわや同点のピンチも3年生エース福島これまた全く動じておらず二死となった時点で帰り支度をすることが出来た試合であった。ピンチが続いていたにも関わらず

※2014年夏全国大会準決勝
大阪桐蔭15-9敦賀気比:初回満塁弾を喰らうなどいきなり5点先制される。にも関わらずこのままで終わるわけが無いとどっしりと観ていられるほどの内から滲み出る強さが既にチームには備わっており、その裏中村キャプテンの先頭打者アーチ等で差を詰め前半で力強く逆転。この試合で同校の力強さは、日本中の高校野球ファンに認知されることに

※2014年夏全国大会決勝
大阪桐蔭4-3三重:内から滲み出る強さが染み付いたチーム同士の試合は歴代の夏の甲子園でも屈指の重厚感溢れる見応えたっぷりの攻防に。詰まらされながらも振り切って逆転タイムリーとなった中村キャプテンのバッティング、遊撃手福田からの送球が難しいショートバウンドとなり、逸して同点逆転喰らうかと思われた最後の場面で正随が足を目一杯伸ばした懸命の股割りで足指一本でベースに踏ん張り送球をキャッチした場面に、日々の練習を感じさせた、味わい深い優勝劇となった。同校史上最強の打線、ここに完結。同校史上最も、高校野球に興味のない人も含めて、大人に人気のあったチームでもあった。

※2014年秋季大阪大会決勝
大阪桐蔭11-4PL学園:くじ運に恵まれ秋の大阪を危なげなく制するも、チームバッティングに課題を残した。

※2014年秋季近畿大会準々決勝
大阪桐蔭2-3天理:この代になって初の接戦。敗れるも上級生になったエース左腕田中と谷口のバッテリーがしっかり考え相手の強打者を封じる。一方で打線はしまりのないフライアウトが多く課題を残した

※2015年センバツ高校野球準々決勝
大阪桐蔭5-3常総学院:苦戦の予想通りの厳しい展開になったが相手のちょっと強気に過ぎた本塁突入憤死を境に流れが変わり逆転勝ち。同校史上初の夏春連覇の期待が高まったが、、、

※2015年秋季大阪大会決勝
大阪桐蔭5-6大商大堺(延長10回):守備の乱れで勝ち越し点を許し秋の大阪2連覇を逃す。エース高山が切れながら後続を抑える

※2016年センバツ高校野球2回戦
大阪桐蔭1-4木更津総合:明治神宮で勝った相手にスコア以上の悔しい完敗

※2016年秋季大阪大会4回戦
大阪桐蔭3-2大阪偕星:根尾の勝ち越し弾で接戦を制す。最後は相手のホームスチールを冷静に阻止

※2016年秋季大阪大会準々決勝
大阪桐蔭7-0北野(7回):公立の雄相手にコールド勝ちも好ゲームに。北野がこの年の21世紀枠として大阪から選出されることが有力視されてみえたが。

※2016年秋季大阪大会準決勝
大阪桐蔭4-7履正社:スケールの大きい相手打線に恐怖を感じた試合

※2016年秋季近畿大会準々決勝
大阪桐蔭6-4智弁学園:負ければセンバツへの道が絶たれる試合の相手はセンバツ2連覇を目指す強敵に。終始先手をとり、岩本のリードに徳山も丁寧にコースを突き何とか追撃を振り切るも、最終回は薄氷を踏む思いであった。

※2017年センバツ高校野球2回戦
大阪桐蔭11-8静岡:初回に6点を先制するもその裏に一気に同点に追い付かれる。その後も相手のペースで試合が進み終盤までリードを許す苦しい展開をひっくり返し再逆転勝ち。最後は根尾がリリーフ成功。屈指の好ゲームとなったがその前の試合に出場していた清宮に話題の殆どを持っていかれる。ここまで順調に次期エースへの道を歩んでいた横川が大きな挫折を味わった試合は、この年のセンバツを制した後の閉会式でも指摘が入る程の内容であった。

※2017年センバツ高校野球決勝
大阪桐蔭8-3履正社:藤原が先頭打者アーチ等2本放り込む。8回に同点に追いつかれた後の9回、代打西山の満塁弾で勝ち越し。打った瞬間入ったと分かるその放物線に歓声鳴り止まず。最後は静岡戦に続き根尾が締める。大会全体を通してみれば、坂之下、泉口の二遊間の守備で勝ち取った優勝とも言える大会であった。そんな坂之下にもホームランが出た試合

※2017年春季大阪大会決勝
大阪桐蔭5-3大体大浪商:センバツに続き春の大阪も制するも、内容的には浪商に夏の期待をもたせてしまった。

※2017年夏大阪大会3回戦
大阪桐蔭6-2渋谷:相手バッテリーは公立ながら強豪私学レベル。そんな彼らに苦しみつつも終盤何とか攻略。大会序盤に素晴らしい緊張感を与えてくれた相手であった。

※2017年夏大阪大会準々決勝
大阪桐蔭15-9興国:打撃戦に冷や冷やするも2年生右腕柿木が踏ん張り逃げ切る。エース徳山を、気迫の温存、に成功した西谷監督の腹をくくった采配も光った。

※2017年夏大阪大会決勝
大阪桐蔭10-8大冠:3年前にも同大会で激闘を演じた両校が決勝で激突。最終回猛追されるも辛くも逃げ切る。相手の強打は完全に強豪私学レベル。3年前をも凌ぐ相手の奮闘に、観客も茶の間も釘付けになった。

※2017年夏全国大会3回戦
大阪桐蔭1-☓2仙台育英:徳山を温存すべく登板した本格派右腕柿木が好投し引き締まった投手戦に。8回に均衡を破り先制。最終回二死一塁ショートゴロゲームセットと思われた後からのドラマは今更語るまでもなし。最後は相手の苦労人の3年生にやられた。試合後の心地良い夜風をいつまでも浴びていたい。そう感じさせた名勝負であった。

※2017年秋季大阪大会2回戦
大阪桐蔭7-0星翔(7回):プレミアム世代初戦は相手の本格派右腕が善戦。藤原に浴びた先制打を悔やむ姿が試合後に。

※2017年秋季大阪大会4回戦
大阪桐蔭7-2香里丘:強豪の東海大仰星を破った相手に終盤まで接戦を強いられる。突き放すも最終回反撃を喰らう。最後は相手の反則走塁でゲームセット。これがなければの冷や冷や感とわくわく感を残し、公立の好チームとの戦いを終えた。

※2018年センバツ高校野球準決勝
大阪桐蔭3☓-2三重(延長12回):最終回1点ビハインドを追いつき史上初のタイブレーク目前で藤原の左中間へのサヨナラ打で決勝進出。

※2018年夏北大阪大会2回戦
大阪桐蔭9-0四條畷(7回):プレミアム世代の夏の初戦は基本に忠実な公立の好チームとの対戦に。手こずることも予想されたが藤原の走塁で相手の基本を破壊。柿木の覚醒された投球も光った。

※2018年夏,北大阪大会準決勝
大阪桐蔭6-4履正社:今さら語るまでもない夏の大阪大会史上に残る名勝負。投手根尾のちょっとした気の緩みを逃さず逆転につなげた履正社。9回送りバント失敗二死走者なしからみせたプレミアム世代の落ち着きと底力が生んだドラマ。最後は柿木の、ダメ押しの投球、でケリがついたが、しがないサラリーマンは戦力で大きく劣る履正社の奮闘、に、心魅せられた。

※2018年夏全国大会準々決勝
大阪桐蔭11-2浦和学院:前の3試合がいずれもピリッとしない戦いだったこともあり、強敵との戦いが不安視されたが、相手の投手交代のタイミングを逃さず突き放し快勝。史上初の2度目の春夏連覇へ向け一気に舵をきった試合となった。

※2018年秋季大阪大会準々決勝
大阪桐蔭11-9関大北陽(延長11回):二死1、2塁のサヨナラのピンチでこの日手痛い目にあっている相手1番打者にカウント3ー0、ここで捕手石井は膝元にストレートを要求。そこに切れのあるストレートを寸分違わず投げ込んだ下級生左腕藤江。結果はストレートの四球で満塁とピンチが広がるも、この積極的敬遠策が完全なる負けゲームの流れを変えてセンバツへ生き残る殊勲の要因に。史上初の2度目の春夏連覇を達成した最強世代から一転、春夏ともに甲子園を逃す事になる世代だが、この絶体絶命の試合を、延長で表をとらされながら勝ちにつなげたことは、称賛に値するかと思われる。

※2019年春季大阪大会3回戦
大阪桐蔭3-1近大泉州:相手の技巧派左腕に苦戦。勝つには勝ったが打線が秋より劣化して見えたのは気がかりとなった。

※2019年春季大阪大会4回戦
大阪桐蔭13-1大商大堺(5回):本格派右腕を力強く攻略。打線に復調の兆しありに見えたが、

※2019年春季大阪大会5回戦
大阪桐蔭1-6近大付属:相性の良い強豪に27年ぶりに敗戦。夏に向け大きな不安を残した。

※2019年夏大阪大会2回戦
大阪桐蔭7-3東淀川:無名校に終盤まで接戦を強いられるもエース中田に復活の兆しが見えた事は、収穫となった。

※2019年夏大阪大会準々決勝
大阪桐蔭3-☓4金光大阪(延長14回):先制点こそ奪うも得点以外は終始先手をとらされる厳しい展開。最終回に追いつかれてからは凌ぐので精一杯の苦しい展開も、タイブレークの延長14回になんとか2点を勝ち越しやれやれと思った矢先、中田が無死1、2塁から先頭に与えた死球が致命傷になり逆転サヨナラ負け。酷暑の中厳しい試合展開の中投げ抜いた中田の一瞬の緩みを責めることは出来ない。春も夏も中野主将が一人で優勝旗を返しにいくことになってしまったが、秋に続いて延長で表で堪え続けたこの試合に、旧チームにも感じなかった耐える力を、感じさせてくれた。