じゅんなおひと

スポーツジャーナリストもどき

大阪桐蔭女子 大阪薫英女学院 大阪桐蔭男子 阪南大高

2022-06-05 08:34:15 | 高校バスケット

※大阪桐蔭女子

薫英戦は開始早々、山本選手8、片山選手6、この2人の主力の動きを封じられたことが試合に大きな影響を与え大敗につながって見えました。一方で点差がついてからとはいえ現状控えのセンター田中選手11は薫英の主力相手にも1対1で十分勝ててましたしこういう選手が出てきてくれるとそれまで封じられてきた選手のマークも薄くなるかと思われ、洪選手15あたりも勝負出来るようになって見え、相乗効果へとつながって見えました。決勝リーグでは外れてたガードの石原選手4が復帰すればそこにこの日目立った田中選手や洪選手などに加え主力の山本選手、北條選手7が絡むことにより、この日誰よりも封じられ早々に出番がなくなったものの本来は全国クラスが相手でも十分通じるかと思われるセンター片山選手の強さも活きるようになり、分厚いバスケが展開できるかと思われ、大敗の中に一筋の光明も見えたこの日の試合だったかと思われます。結局は相手のスピードとテクニックについていけなかった敗北のため、上記が本物になるには、相手に寄せられる等難しい体勢からでもスリーも含めシュートを高い確率で決められるよう、それが全国クラスの相手にも出来るようにになることが必須かと思われます。チームとしてのフィジカルの強さの片鱗は見せることはできたかと思われます。

※大阪薫英女学院
インターハイ予選を全試合完勝で終え今期も大阪では頭ひとつ抜きん出た存在であることを証明。府内最大のライバルである大阪桐蔭戦でもガードの都野選手4,FW熊谷選手6,センター仲江選手5,2年生センターの島袋選手7といった旧チームのメンバーを中心に皆スピードとテクニックに秀で難しい体勢や場所からでも高い精度でシュートを決め続けて見せた。昨年より全体的にやや小粒な印象を受けるチームがフィジカル勝負に耐えられるかどうかかとも思ったが少なくとも現状大阪ではそれも全く問題なく、かわす必要もなし。全国クラスの相手にもそうであればさらに先の展望も開けてくる。昨年は制することが出来なかった近畿を獲る力は十分にあるかと思われる。ただ全国を制するには旧チームからの主力以外の台頭が必要不可欠かと思われ、そういった意味では、大阪桐蔭戦で大半の時間を同じようなメンバーで戦っていたのは気になる点かとは思われます。
※大阪桐蔭男子
インターハイ出場は決めたものの最終節の阪南大高戦ではコートをワイドに使ったパスワークを終盤まで相手に封じられスリーもなかなか打たせてもらえず現状不利なゴール前でのフィジカル勝負が増えてそこで攻守ともにやられる場面が目立ち終盤猛追するも内容的には完敗。突出した個人技を誇る選手を封じられた時の戦いに課題が残った。今後は各選手のフィジカルを上げていくことが必要不可欠かと思われます。

※阪南大高
最終節の大阪桐蔭戦でもゴール下で強烈な強さを発揮する選手を軸に勝利。初戦では彼がコートにいない時間帯の戦いには課題が残ったがこの日は彼以外の選手が走り回り相手の特徴を見事に封じて見せ、春の大阪を全勝で制した。だが終盤は足にくる選手が目立ち相手の猛追を許す。最後まで走り回りきれるスタミナをつけることも大事だが大阪桐蔭戦みたいに走り回って最後までスタミナ維持は難しい話かとも視てて感じた。となると、そこまでせずとも勝ちきれるだけのものをチームとして身につける事が出来るかどうかが今後の鍵になってきそう。大阪桐蔭戦では20番の選手がコートにいない時間帯でも互角かそれ以上に戦えたことも、勝利へとつながる大きな要因となった。