FW
サイズ
東海大仰星:第一列は皆あんこ形。両ロックの身長は特別ではなし。BKの選手もFWに勝るとも劣らない体格の選手が多かった。
大阪桐蔭:仰星と同様の印象をもちました。
常翔学園:一列目の選手はあんこ型ではありませんでしたが、FW全体のサイズは十分でした。
スクラム
東海大仰星:軽量に見えた相手に押せず五分の内容。スクラムの仕上がりが遅いという印象が同校に対して私的にではありますが今期も同様。ここから全国大会に向けて仕上げてくるのだと思います。
大阪桐蔭:後半、旧チームからの強力メンバーである岩井君が入って優勢に。
常翔学園:サイズでやや劣勢にも関わらず終始相手の大型FWに勝り圧倒。
モール
東海大仰星:押し込むモールは軽量相手に電車道。自陣で踏ん張るモールは確認機会なし。
大阪桐蔭:この日は特に自陣で踏ん張るモールに見るべきものがあり、これは春先までと同様の印象で、去年からの同校の特徴かと思われます。
常翔学園:攻守にモールの機会そのものが少なかったと思います。
ラインアウト
東海大仰星:安定していたと思います。
常翔学園:マイボールリフト安定。相手ボールにも競りにいって奪う場面もあり、春先までと同様、光るものがありました。
集散の速さ
東海大仰星:出色の速さ
常翔学園:全国レベルの相手にも常に勝る速さを誇る。
BK
展開力
東海大仰星:スピード、ハンドリングとも素晴らしかった。まるで手の平にボールを吸い付ける何かでもあるかのごときハンドリング。
大阪桐蔭:スタンドオフ藤から右CTB新居へのキックパスで先制トライを奪うなど、うまさを見せた。
常翔学園:新人戦や春先に感じた時と同様に、迫力の鋭い展開ラグビーを見せた。
プレースキッカー
東海大仰星:スタンドオフ岸岡君がが努める。及第点の精度。
大阪桐蔭:スタンドオフ藤君がつとめる。岸岡君と同様の印象。
常翔学園:スタンドオフ吉本君が務める。難しい風が吹く中、難しい角度を決めるなど、精度の高さを見せた。
タックル
東海大仰星:強く鋭いタックルを誇る。
大阪桐蔭:相手の展開をほとんど前で止めており、春先に感じたタックルの進化は本物と思われる。
総評
東海大仰星:春先同様、未だチーム発展途上といった印象を受けた。特にそう感じたスクラムはきっと、花園予選のころには例年同様、覚醒していることであろう。
大阪桐蔭:ディフェンスで冬の花園初制覇を目指す。
常翔学園:攻撃面の完成度の高さは代表3校のなかで最も高かった。
※敗れた3校
大阪産業大付属
例年テクニックが売りのチームという印象。サイズ、個々の体の強さをどこまで追求できるかが、来期以降のさらなる飛躍への鍵。
大阪朝鮮
新人戦の頃はこの日の姿はどうなってることだろうと懸念されたが、一列目の選手のスクラムの組み方のうまさと集散の速さで選抜準優勝校を追いつめた姿には見るべきものがありました。
関大北陽
ラグビー部強化に乗り出して3年目とか。FWは新人戦の頃から見るべきものがありましたが、この日見るとバックスの体もビルトアップされえおり、春先までは考えられなかった、強豪相手にバックス展開でトライも奪ってみせる。今後も力強さを全面に押し出したラグビーを志向し続けることができれば、新規台頭の難しいラグビーで今後、伸びてくる可能性を秘めているかと思われます。
以上です。