醸楽庵(じょうらくあん)だより 

主に芭蕉の俳句、紀行文の鑑賞、お酒、蔵元の話、政治、社会問題、短編小説、文学批評など

醸楽庵だより  281号  白井一道

2017-01-02 15:19:16 | 随筆・小説

 将棋界の不祥事

 三浦九段は数千万円の損害を受けた。時代の流れに追いつけなかった将棋界が起こした不祥事だった。強い人工知能に将棋棋士たちがおたおたしてしまった。その犠牲になってしまったのが、三浦九段だった。強い人工知能の前に人間としての弱さを露呈したのが三浦九段を疑った棋士たちだ。三浦九段に負けた棋士たちが三浦九段は将棋ソフトを利用したと噂を立てたとしか考えられない。将棋に勝った棋士は疑っりしないだろう。棋士は負けても相手を讃える心の気高さがあることに私たち将棋ファンは将棋の魅力を感じてきたのだ。
 谷川会長以下の執行部の方々の深い反省を求めたい。不祥事を起こしたのは三浦九段ではなく、谷川会長であり、青野専務理事以下の者たちである。三浦九段を貶めるような発言をした者たちである。