キャンプ初日から新戦力が実力を発揮

　日南で春季キャンプが始まり、練習前に天福球場のグラウンドで歓迎セレモニーが行われました。選手、首脳陣が参加し、日南の特産品が数多く贈呈されると、挨拶をした佐々岡監督は、秋にチャンピオンフラッグを持って帰れるよう一年間頑張りますと決意表明しました。
　その後始まった練習では、最初のメニューは投手と野手全員でベースランニングを行い、監督が掲げる一体感を象徴するメニューでした。

　今日一番の注目は、ドラフト1位の森下は、予定通りブルペン入りし、松田オーナー、佐々岡監督らが見守る中で石原慶を相手に、捕手を立たせて19球、座らせて29球を投げ込みました。
　森下は、「石原さんがマスクを被ってくれるとは思わなかったので、かなり緊張しました。自分の中では良い調子だと思います」と振り返りました。一方、投球を見守った佐々岡監督は、緊張していたとのことで、今日1日で評価は難しいと明言を避けました。

　また、期待の新外国人ピレラが三塁でノックを受け、投内連係ではサインプレーにも加わり、軽快な動きを見せたようです。三塁の守備は6年ぶりとのことでしたが、1度やって学んだことは忘れないので、徐々に感覚を取り戻せると思うと自信を見せました。
　ピレラの動きを見た高ヘッドコーチも、グラブさばきが柔らかく、三塁は全然問題ないと高評価しました。

　キャンプ初日から、早速期待の新戦力2人が実力の片りんを見せました。
　森下は、ブルペンで投球を披露しましたが、監督らが見守る中で相手がベテランの石原慶とあっては、緊張するのも無理はありません。それでもケガすることが一番ダメなので、ケガをしないように一日一日を過ごしていきたいと、焦りを見せず自分を見失うことなく、地に足が付いており、周りの先輩を見てどうやっていくか学んでいきたいと、明日以降の練習を見据えているところは、素晴らしいと思います。
　徐々に雰囲気や練習メニューにも慣れてくれば、実力を発揮してくれるでしょう。

　一方でピレラは心配される三塁での守備練習は、無難にこなしており、高コーチが高評価したことから、少しながら不安が解消しました。これから実戦的な守備練習に入った時にどうなるかですね。
　ピレラが三塁で起用できれば、チームとっては長年の課題が解消されるだけに、期待をもって今後の練習を見ていきたいですね。