カープな毎日

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大瀬良の気迫が勝利に導く

2021年10月14日 22時56分33秒 | 試合結果

DeNA 000 101 010 3
広  島 000 122 00X 5
勝利投手:大瀬良9勝5敗
敗戦投手:ロメロ4勝3敗
セーブ:栗林1敗33S
本塁打:[広島]鈴木誠35号

 

 球団は、今村猛、鈴木寛人、中村恭平、行木俊、育成選手の畝章真、佐々木健の6投手に来季の契約を結ばないことを伝えたと発表しました。1年目の行木は育成選手として再契約する方針とのことです。

 今村は、2009年ドラフト1位で入団して、2年目に54試合に登板するなど、リリーフとしてカープの投手陣を支え、2016年にはセットアッパーとして67試合に登板して、25年ぶりのリーグ優勝に貢献し、2017年と2018年の3連覇の立役者の一人でした。しかし、2019年以降は登板数が激減し、昨季は6試合、今季は一軍登板がありませんでした。

 3連覇時の蓄積疲労により本来の投球ができなかったことは明らかで、コンディションさえ戻ればまだまだ1軍の戦力になると思っていたので、戦力外になったのは残念でなりません。せめてもう1年だけ猶予を与えてほしかったです。

 

 先発の大瀬良は、3回まで1安打に抑えて2塁を踏ませない好投でしたが、4回に1死後連打で1,2塁とされ、2死後、柴田に適時打を浴びて先制を許しました。

 打線は、初回に2死1,2塁の先制機を作るも、坂倉が中飛に倒れて無得点に終わると、2回と3回は無安打に抑えられましたが、先制された直後の4回に鈴木誠が本塁打を放って同点に追いつきました。続く5回には2死2塁から小園と西川の連続適時打で2点を追加しました。

 大瀬良は、6回に菊池涼の失策と安打で無死1,3塁のピンチを迎えると、投ゴロの間に1点を失いましたが、続く柴田を併殺に斬って追加点を許さず、6回を投げて6安打7奪三振2失点でマウンドを降りました。

 1点差に追い上げられた6回裏に安打と敵失で1死2,3塁のチャンスを貰うと、松山の二ゴロに間に1点を挙げ、さらに死球を挟んで小園の適時打でこの回2点を追加しました。

 7回は森浦が三者凡退に抑えましたが、8回に登板した島内が2死2塁のピンチを招き、宮崎に適時打を浴びて1点を失ったところでバードにスイッチするも、連続四球を与えて2死満塁とピンチを拡大させてしまいました。ここで代わってマウンドに上がったコルニエルが代打大和を二ゴロに打ち取って追加点を防ぎました。

 9回は栗林が登板して三者凡退に抑えて、DeNAに競り勝ち、カード勝ち越しを決めました。

 

 大瀬良の気迫を感じた試合でした。試合前に同じ長崎県出身で同学年の今村が戦力外通告を受けたことから、大瀬良は今村の登場曲に変えて登板し、絶対に勝つという強い気持ちがあったと思います。状態はあまり良くなかったと思いますが、走者を出しても最少失点で切り抜ける粘りの投球でした。

 打線も、大瀬良の気迫を感じたと思われ、先制された直後に鈴木誠の本塁打で追いつき、さらに5回には勝ち越し、6回に1点差に追い上げられた直後にも追加点を奪って、大瀬良を援護しました。投手の気迫が野手にも伝わって掴んだ勝利であり、素晴らしい試合だったと思います。

 今日の試合は、強かった頃のような一体感を特に強く感じました。この雰囲気をシーズン最後まで継続させて、来季の反撃に繋げてほしいですね。

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