
午前7時、大島灯台沖水深70メートルの海域。
無風、ベタ凪の海はやっぱり暑い。
ポイント海域に到着と同時に、冷えたポカリを飲み釣り開始。
しかし、昨日から入り始めている緩い上り潮の水色は、透明度のある青色で、いかにも釣れそうな感じだ。
鯛ラバの重りを75グラムにして、海底まで落としてみる。
少し斜めになる程度で、仕掛けが流されることもなく着底。
海底から10メートルの範囲を攻めるように、鯛ラバを引く。
釣り始めてから、30分が経過した頃。
ホール中に、何かがさわっている感覚があった。
着底して、直ぐに仕掛けを巻き上げ始めたときに、瀬掛かりしたような重々しいアタリ。
一発目に、10メートル以上の走りを見せた。
「おっ、またしても青物か」
期待に胸踊らせながら、仕掛けを巻き上げる。
重く、何度も見せる反転走り。
海面に姿を見せた、良型の鯛。

帰って港で計ったら、4.2キロあった。

気分は、いっぺんに涼やかになる。
船を流すたびに、少しずつ水深の深い方に移動していく。
この夏の時期、深場の方が大物の鯛が潜んでいるような気がしているからだ。
私の、釣りに対する勘だけを頼りの移動だ。
移動しながら魚探を常に確認しているが、目立つようなベイトの魚影は映らない。
それでも、海底の変化のあるところでは、僅かだがベイトが確認できる。
海底にへばり付くように写るベイト、海底から少し浮いたところでボール状に写るベイト、形が定まらず乱れた感じで写るベイト。
様々な形だが、「おおっー!」と声になるようなベイトではない。
しかし、そんな場所に来ると、アタリが出る。
小さく、1キロはないだろう真鯛。

ガンゾウヒラメも来た。
船から離れたところでは、海面で跳ねる魚の姿が確認できるが、正体までは分からない。
シーラなら、ルアーを遠投して遊んでみたいが、シーラではないようだ。
おっ、何か当たったぞ。
上がってきたのは、ホウボウ。

このホウボウを最後に、帰港。
午前11時、少し東風が吹いてきて涼しく感じるが、明日に備えてやっぱり帰ろう。