朝、船着け場まで来ているものの、迷っていた。
「船を出そうかな…止めようかな…」
そんな時、船仲間の漁師さんから電話が来た。
「今から行くんですか?」
「実は、迷っています。」
「昨日は、午後からかなりウネリが落ちてきたけれど、今日のウネリは大きいよ。」
「俺は、今帰ってきたとこやけど、乗せていったもう一人が気持ちが悪いと言ったので帰ってきた。」
「梅ヶ浜から見たときも、なんかウネリが高いなと思ったんですよ。」
「俺は、今日は帰るわ。台風14号の影響やね。」
と言う連絡だった。
漁師さんが言うくらいだから、道路上からでは分からないウネリがあるのだろう。

湾岸道路から改めてみる沖合は、ウネリを感じる。
松島や、裸バエにあたるウネリが、時折白波を立てている。
「今日は、止めよう。」
実は、もう一つ出船を躊躇っていた理由がある。
市役所時代の後輩の、黒岩亘君が亡くなったことだ。
私の船の事や、釣果等色々と気遣いを見せて貰っていた。
「釣れたら、朝市に出してくださいよ。」
笑顔で、こんな話をしたこともある。
大人しく、穏やかな人物だったが、単車の転倒事故で危険な状態にあったらしい。
別な後輩からの連絡では、事故当時、非常に厳しい状態から一度は戻ってきたらしいのだが…残念で溜まらない。
もう一人の後輩からは、メールが来た。
「戻ってこいと言いたいです」
悲しみを堪えている様子が、手に取るように分かる。
通夜の焼香に、行って来た。
今は、冥福を祈るばかりだ。
「船を出そうかな…止めようかな…」
そんな時、船仲間の漁師さんから電話が来た。
「今から行くんですか?」
「実は、迷っています。」
「昨日は、午後からかなりウネリが落ちてきたけれど、今日のウネリは大きいよ。」
「俺は、今帰ってきたとこやけど、乗せていったもう一人が気持ちが悪いと言ったので帰ってきた。」
「梅ヶ浜から見たときも、なんかウネリが高いなと思ったんですよ。」
「俺は、今日は帰るわ。台風14号の影響やね。」
と言う連絡だった。
漁師さんが言うくらいだから、道路上からでは分からないウネリがあるのだろう。

湾岸道路から改めてみる沖合は、ウネリを感じる。
松島や、裸バエにあたるウネリが、時折白波を立てている。
「今日は、止めよう。」
実は、もう一つ出船を躊躇っていた理由がある。
市役所時代の後輩の、黒岩亘君が亡くなったことだ。
私の船の事や、釣果等色々と気遣いを見せて貰っていた。
「釣れたら、朝市に出してくださいよ。」
笑顔で、こんな話をしたこともある。
大人しく、穏やかな人物だったが、単車の転倒事故で危険な状態にあったらしい。
別な後輩からの連絡では、事故当時、非常に厳しい状態から一度は戻ってきたらしいのだが…残念で溜まらない。
もう一人の後輩からは、メールが来た。
「戻ってこいと言いたいです」
悲しみを堪えている様子が、手に取るように分かる。
通夜の焼香に、行って来た。
今は、冥福を祈るばかりだ。