釣船 開進丸(鯛ラバ、ジギング、一つテンヤ)

釣れる日もあれば、釣れない日もある。楽しかったり、悔しかったり「船釣り」の一時を過ごしてみませんか。

1月8日 午後から

2016年01月08日 | 日記
朝から曇り空の中、水深50メートルのポイントに、船を走らせる。

今日のお客様は私の親戚の細田慎二さん、いつも「慎二」と呼んでいるので、此処でも「慎二」と呼ぶ。

「陽が照らんと、寒みいね」

朝の冷え込みの中、鯛ラバを引いていた慎二にアタリが来た。



「おっ来た」

強い引きで、竿が海面に突っ込んだ。

しかし、直ぐに様子が変わった。

「あれ?全然引かん…」

直ぐに、針外れになったみたいだ。

ここから、暫くアタリが遠退く。

色々とポイントを変えても、当たってくるのはサバと小型のソーダカツオ。

その内、西風が強くなってきた。

「風が強くなって、波が立ってきたね。時化男の慎二の力発揮だね」

「そうですね。やっぱり時化男やな」

二人で冗談を交わしながら、風が弱まるのを期待するが、強くなる一方だ。

午後からは、船仲間のY君も出てきたが、風と波にポイント移動を繰り返している。

他のポイントに行っていた、船先輩のKさんからも連絡があり

「風が強くなってきたから先に帰るね。今日はメジナが30枚くらい釣れたよ」

との羨ましい連絡が来た。

「慎二、向こうは風が相当強くなってきたらしいよ」

「でも、俺たちはもう少し頑張ろう」

大島北側のポイントに、移動する。

この移動が、釣果に繋がった。

魚探で海底の様子を確認すると、うっすらながら海底の窪みに反応が確認できる。

「慎二、鯛ラバで攻めてみて」

鯛ラバで攻めようと、その1投目。

「来た!」



午前中以来の強い引き味で、竿が大きく曲がっている。

型の良いオオモンハタが上がってきた。

続けて、これも良型のアカハタが来た。



釣りの調子が出てくると、後は風も波も気にならなくなる。

「慎二、潟に寄せて、風に船を押させて、流していこうか」

流し初めて、暫くすると又しても、慎二にアタリが来た。



ドラッグ音が鳴り響き、気持ちよい魚とのやり取りだ。

何度も何度も、突っ込みを交わして上がってきたのは、大きなオオモンハタ。



「今の走りは、真鯛かと思ったね」

「てっきり真鯛と思っていた」

真鯛ではなかったが、嬉しい美味しい魚だ。

その数分後、再びアタリが来た。

今度は、竿を強く叩く、鯛独特の引きを見せている。

「ドラッグを、少し緩く調整した方が良いぞ」

ドラッグを少しゆるめると、ラインが引き出されていく。

やり取りを楽しんで、海面に浮いてきたのは2キロクラスの真鯛。



「やった。やっと真鯛が来た」

「結構引いたね。気持ちよかったね」

今日初めての、笑顔になった。

この勢いで、次も来ないかなと鯛ラバを落としていくと、直ぐにアタリが来た。

今度も、鯛独特の竿を叩くアタリだ。

しかも、先ほどの鯛より、大きそうな感じだ。

慎重に、ゆっくりとラインを巻き上げながら、やり取りを楽しむ。

上がってきたのは、2.5キロクラスの真鯛。



「やったね。慎二鯛が連発だね」

午後からの、釣果アップに笑顔が一杯だ。

ちなみに、私も鯛を釣りました。



型は1キロクラスだが、嬉しい1枚になった。

「今日は、全然釣れないまま終わるのか、と思っていた」

「そうやね。でも、直感的移動が上手く当たって良かったね」

帰りの船中は、ホッとした気持ちで、会話も楽しく帰港した。