釣船 開進丸(鯛ラバ、ジギング、一つテンヤ)

釣れる日もあれば、釣れない日もある。楽しかったり、悔しかったり「船釣り」の一時を過ごしてみませんか。

1月14日 強風の苦難を乗り越え

2016年01月14日 | 日記


「今日も、宜しくお願いします」

朝日に手を合わせて、今日の釣りの好釣をお願いする。

しかし、今日の海の神様は、午前中は手厳しかった。

潮は、緩い上り潮が沖に向かって払い出している。

潮の色も良い、少し透明度が良すぎるのが気になっている。

それともう一つ、昨日は昼前から急に潮が動かなくなって、アタリも出なくなってしまったことだ。

今日もそうならなければ良いと、思うのだが…。

最初のポイントでは、ベイトは沢山映し出されているがアタリが出ないまま、次のポイントへ移動する。

今日のお客様の村富さんも、横山さんも、元気が出ない状態だ。

気分転換に一旦竿を置いて、熱いお茶で体を温める。

村富さんに時折アタリが来るのだが、上手く針掛かりしないじれったい状態。

そんな中、横山さんにアタリが来た。



上がってきたのは、ガンゾウヒラメ。

「小さいね」と言いながらも、笑顔。

この後、徐々に潮の動きが悪くなってきた。

やはり、昨日と同じ「動かない潮」になりつつある。

そこで、思い切ってポイント移動。

水島の北側に、船を走らせる。

釣り初めて、暫くすると「船長、イルカの群です」と村富さんが沖を指さす。



「えーっ、又イルカが来た…」

イルカが見えなくなるのを待って、再度ポイント移動。

北西の風が段々強くなってきているので、潮が動かなければ風に船を押して貰おう。

水深80メートルのポイントの真上に停船し、釣り開始。

風に押されて、船が少しずつ沖に出ていく。

押される速さは、0.8ノットくらいだ。

村富さんにアタリが来た。



良型のイトヨリ鯛。

今度は横山さんにも、アタリが来た。

竿が大きく曲がり、「これは重い。でも、上がってくる」と言いながらラインを巻き取っていく。



上がってきたのは1.5キロの大きなウッカリカサゴ。

その大きさに、釣り上げた横山さんもビックリ。

これで、船上は一気に活気づいた。

午前中の不調を、一気に取り戻したい。

その願いが通じたように、村富山が大きく合わせを入れた。

「どんな引き具合ですか」

「さっきのイトヨリも引きが強い」



可成りの強い力で、針掛かりした獲物は、抵抗しているようだ。

その獲物が海中に見えるようになった時、横山さんが声を上げた。

「鮫だ。大きな鮫が来ている」

海中を除くと、針掛かりした獲物の下に、白く見える大きな魚体が見える。

「鮫だ。あっ、シロアマダイだ」

針掛かりしていたのは、高級魚のシロアマダイ。

それを追って、大きな鮫が見えた。

シロアマダイが海面に浮いたところを直ぐにタモに入れ、船上に上げる。



1.5キロ有る、見事なシロアマダイ。

村富さんも、嬉しそうな笑顔。

釣り人のこの笑顔が、たまらなく良い。

この頃は、北西の風で白波が立ち始めていることもあり、残念だがポイント移動。

移動した次のポイントで、横山さんが良型のガンゾウヒラメを釣り上げた。



昨日と同じで、午後から北西の強風が吹き始めた。

高級魚を釣り上げ、気持ちもホッとし、帰港した。