釣船 開進丸(鯛ラバ、ジギング、一つテンヤ)

釣れる日もあれば、釣れない日もある。楽しかったり、悔しかったり「船釣り」の一時を過ごしてみませんか。

1月28日 ちょっと回復かな

2016年01月28日 | 日記
午後からは風が変わって、時化てくるかも知れない。

少し不安な気持ちを持って、出船した。



水平線には雲が掛かり、山手の方は山が霞んで見えない。

「せめて、午前中は雨が降らないで欲しいですね」

今日のお客様のAさんと話しながら、ポイントに船を止めた。

釣りを開始する前に、Aさんから「釣り人に知り合いが多いので、今日は写真はNGで頼むよ」と言われた。

「なんで、良いじゃないですか」と、お願いしたが

「やっぱ、恥ずかしいからNGで頼むよ」

そんな訳で「じゃ、今日はAさんにしときますね」

で、了解を得た。

話が付いたところで、釣り開始。

「風は今は西なので、船は沖に出ていくと思います」

「魚探には、底付近にベイトが映って居ます」

早速Aさんが、鯛ラバ仕掛けを落としていく。

3投目のホール中に大きなアタリが来たが、直ぐに針外れ。

「良いアタリだったけれど、残念」

悔しがるAさんだが、その後直ぐにアタリが来た。

「仕掛けを追い掛けてきた」

追い食いしてきたようだ。



型の良いイトヨリ鯛が上がってきた。

写真はAさんに変わって、私が魚を持って映ることに。

此処のポイントではアタリが連続したが、中にはエソや草フグも当たってきた。

「ポイントを変えましょうか」

大島東側に移動する。

風が変わることを想定して、早めのポイント移動をしたのだが、此処に来て風が止まりベタ凪の海になった。

「風が止まりましたね。ちょっと熱くなってきました」

「私も熱いです。上着を脱いで頑張りますね」

春の陽気になってきた。

その陽気に誘われるように、Aさんに大きなアタリ。

竿が海面に突き刺さるばかりに、曲がっている。



上がってきたのは1キロ超の立派なシロアマ鯛。

日南では「シラカワ」とも呼ばれている高級魚だ。

「何が美味しいですかね」

「私は、塩煮が好きですね。刺身も美味しいと思いますよ」

その後に、小さいけれどアマ鯛をもう一枚追加。



美味しい魚が、続けて上がってAさんも笑顔。

アタリが有るので魚探を確認しながら、潮に乗せて船を流していく。

ベイトが、不規則な形で映るようになった。

「来た」

Aさんに又してもアタリ。



上がってきたのはレンコ鯛。

「真鯛かと思ったけど、これも美味しい魚だね」

レンコ鯛が釣れた頃から、緩やかだが南風が吹いてくるようになった。

「ポイントを変えましょうか」

北方向に、船を走らせる。

水深線の変化するポイントで、船を止める。

最近、ベイトが変化のある形を、良く見せているポイントだ。

「今はベイトが中段にいますが、徐々に下がっていくはずです」

「底付近が狙い目だと思います」

鯛ラバを余り巻き上げ過ぎないように、底付近を狙うようにアドバイスする。

魚探を見ていて「ベイトが映りだした」と思って瞬間。

「来た!」



竿が大きく曲がり、ドラッグ音が船中に鳴り響く。

「鯛だと思う」

ゆっくりと、慎重にラインを巻き上げていく。

「見えた。鯛です」



2キロクラスの真鯛が、タモに治まった。

「やった。鯛が欲しかった」

なにか良いことがあったのかな。

満面の笑顔。

今日は、緩やかながらも潮は動いていた。

少しでも潮が動けば、釣果は期待できると、改めて思った。

「今日は、良かったですね」

「良かった。本当に嬉しいよ」

Aさんの笑顔に話が弾み、帰港した。