釣船 開進丸(鯛ラバ、ジギング、一つテンヤ)

釣れる日もあれば、釣れない日もある。楽しかったり、悔しかったり「船釣り」の一時を過ごしてみませんか。

5月12日 激流に二枚潮

2016年05月12日 | 日記
「今日は、ボーズかな」

「それも、覚悟した方が良いかもね」

午前中の潮は、そんなことを思ってしまうほどの厳しい潮だった。

水深40メートル前後の浅場で、ドテラで流すと、2ノット近くで流される。

シーアンカーを入れても、1ノットを下回らない。

「後は、エンジン掛けて押すか」

と、考えていたが、その前にアタリが来ない。

潮が一昨日までの雨で濁っていて、お風呂のバスクリンみたい。

おまけに、上潮は下り潮で、下潮は上り潮が速い。

激流と言って良いくらいに、仕掛けが流される。

北東の風も強く、風波が立ち船が押される。

午前中は、従兄弟の信司とあっち行き、こっち行きしてアタリを探っていた。

午後になって、北東の風が弱くなり、同時に潮も流れが落ち着いてきた。

どうにか、1ノットを下回るようになってきた。

潮が落ち着いてきたのと同時に、信司にアタリが来た。



午前中の不調があるだけに、やり取りは慎重になる。

上がってきたのは、2㎏クラスの真鯛。



兎に角、1枚釣れるとホッとする。

「どうにかボーズだけは逃れたね」

「良かった。どうなるかと思ってた」

「潮が緩んできたければ、朝一に入ったポイントに行こう」

直ぐに、北方向のポイントに船を走らせる。

魚探で見ると、少しずつベイトが映り始めた。

信司の方を振り返ると、なにやら竿が曲がっている。

「何か来ました」



上がってきたのは、アラカブ。

「今日の味噌汁ですね」

漸く笑顔が出始めた。

「そろそろ、型の良い鯛が来ても良いよね」

ベイトが増え始めている。

すると、「来ました。結構引きますよ」

ドラッグ音が鳴り、ラインが出ていく。



「良い引きしますね」

鯛の引きを楽しむ余裕が、出てきたようだ。

海中にピンクに光る鯛の姿が、見えてきた。



59㎝、3.1㎏の良型の真鯛だ。

「自己新の鯛ですね」

「そうか、良かったね。次は60超、そして70超だね」

潮と風に悩まされた、午前中の不調が一気に吹き飛んだ。

ガッンと来るアタリも有ったが、途中で針はずれもあった。

潮が良くなれば、アタリは出てくる。

「次が楽しみだね」

自己新の鯛をクーラーに収め、帰港した。