釣船 開進丸(鯛ラバ、ジギング、一つテンヤ)

釣れる日もあれば、釣れない日もある。楽しかったり、悔しかったり「船釣り」の一時を過ごしてみませんか。

5月31日 凪の海

2016年05月31日 | 日記
波も無く、風も南東のそよ風。

「こんな凪は、滅多にないですね」

あまりの凪に、潮も余り動いていない。

「凪は嬉しいけど、潮はもうチョット動いて欲しいですね」

ポイントに入り、船の航跡を見ても、殆ど動いていない。

ググッとアタリが来ても、直ぐに針外れで取り逃がす。

「朝から、こんな感じは初めてだ」

4回のアタリ全てが針外れと言う状況に、諏訪さんも手を拱いている。

「何処か、少しでも潮が動いているところを探しましょう」

船を走らせて、潮の動いていそうなポイントを探す。

水深70メートルの海底に、3メートル前後の起伏がある処に入る。

魚探には、幅で10メートルくらいのベイトが映し出されている。

鯛ラバを落とし、航跡を見ると、ゆっくりとだが北方向に潮が動いている。

少しでも潮が動けば、何らかのアタリは出る。

本日最初の釣果は、アラカブ。



「小さいけど、最初の釣果なので」と記念写真。

ここからのヒットが凄かった。

ベイトが、海底から少し浮き始めた。

「来た!」

諏訪さんに、強いアタリが来た。



軽く、聞くようにアワセを入れた次の瞬間、獲物が走った。

ドラッグ音が鳴り響き、ラインが引き出される。

「ゆっくりと行きましょう」

巻いては走られ、又、巻き上げる。

慌てずにゆっくりと、それを繰り返す。

やがて、海面に大きな真鯛が、姿を見せた。

「おおっ、デカイ」

73㎝、4.1㎏の雄の真鯛。



産卵期を少し過ぎているので、大きさの割りには重量が5㎏に届かない。

しかし、73㎝の見事な真鯛だ。

出だしの不調が、一辺に吹き飛んだ。

「これで、調子が上がってきますよ」

次のアタリは、二流し目に入ると直ぐに来た。



海面に浮かんだのは、3㎏近い良型の真鯛。



見事な真鯛の連発に、益々気持ちが盛り上がっていく。

潮も、徐々に動きが良くなり、北上する上り潮が、青みを帯びて良い色になってきた。

「この潮を待ってました」

航跡も、北方向に伸びている。

「良い感じですよ」

再度、船を元に戻して、三流し目に入る。

「今度は、少し沖側の窪みになっている処を、流していきます」

ここも、ベイトが幅8メートル位の厚みで、映し出されている。

「来た、また来ました」



3匹目になると、諏訪さんのやり取りも余裕を感じる。

上がってきたのは、3キロ弱の良型真鯛。



2匹目の鯛と、ほぼ同型の真鯛だ。

3匹目が釣れたところで、ポイントを移動する。

「次は、沈み瀬のあるところで、イサキを狙いたいですね」

暫く走って、沈み瀬の真上に船を止める。

しかし、この頃から南西の風が強くなり始めた。

船の流れるコースが、狙いたいコースから外れるようになった。

「諏訪さん、風が良くないですね。今日は帰りましょうか」

風の影響で、白波が立ち始めている。

「今のうちに帰りましょう」

南西の風を避け、帰港した。