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今日の出港は、午前9時とゆっくりとしている。
港を出る時に、猪崎鼻の岩場に打ち上がる波飛沫が気になった。
「沖は、可成りウネリが有るみたいですね」
春口さんと、波の話をしながら船を走らせる。
大島の北側の岩場にも、波飛沫が上がっている。
「取り敢えず、内場に行きます」
内場に入り、大島の南側の岩場の波に驚いた。
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ウネリとウネリの谷間に船が入ると、沖合に浮かぶ水島が見えなくなる。
かろうじて、1瀬の高場と2瀬の高場の天辺だけが見える。
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真東の風に押され、南東からのウネリが太っている。
「表は、出られませんね」
沖は諦め、大島の灯台下アタリで、竿を出してみる。
アタリは直ぐに来た。
良い感じの曲がりを見せている。
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良型のガンゾウヒラメだった。
「これで、少しずつアタリが出ると良いですね」
しかし、ここからが苦戦の始まりだった。
ベイト反応は、良い感じなのだがアタリが続かない。
近くにいる仲間も「当たるけど食い込まない」と、悩んでいる。
船を流すコースを少しずつ変えながら攻めていくが…。
アタリが出てこない。
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水島を洗い流すような大波が、襲いかかっている。
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野瀬の岩場も、凄いウネリが打ち上がっている。
この状況では、攻められるポイントは限られる。
「春口さん、凄い浅場ですけど、最近真鯛が釣れたポイントがあります。行ってみますか」
「行きます」
春口さんに話して、ポイントを移動する。
そのポイントには、掛かり釣りの船が2隻、碇を降ろしていた。
「あの船の離れたところを流しましょう」
水深17メートルと浅い。
しかし、アタリは直ぐに来た。
可成り強い引きを見せている。
「真鯛かな」と、思ってみていた。
上がってきたのは、タチウオ。
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「指4本は有りそうですね」
キビレのタチウオだ。
「良型のタチウオが来て、嬉しいです」
今日のアタリは、少ないだけに嬉しいし、ホッとした。
でも、ここでも後が続かない。
厳しい条件の中の釣りに、見切りを付け「また、次回頑張りましょう」と、帰港した。